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もう森へなんか行かない

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詳細 2015年12月8日 23:17更新

読んだことはないけど興味あるという方も、お気軽にどうぞ。

『もう森へなんか行かない』
エドゥアール・デュジャルダン
鈴木幸夫/柳瀬尚紀訳
都市出版社
1971年

原題:Les lauriers sont coupés
英訳:We'll to the woods no more

*『ストロベリー・ディクショナリー〜永遠の少年少女に捧ぐスタイルブック』(渚十吾 リブロポート 1997)より
Autumn[モ]
もう森へなんか行かない Les Lauriers Sont Coupés
「月桂樹は切られて」という原題をもつささやかな小説は、1887年パリで発表された。あなたが、夕暮れどき、暮れなずむ瞬間に魅せられる人なら、このエデュアール・デュジャルダンの内的独白は宝物だ。もう絶版で手に入らないが、毎日夕方、心の中で読めるでしょう。

*帯
現代文学を予告した幻の青春ロマン
パリがまわりで歌う、四月のたそがれ、時の鐘がなる…洒落た男が歩いていく、ボタン穴にバラを一本挿して。今夜はぼくも花を挿そう、レアのために。レア…ぼくのあの子、ヌーヴォーテ劇場の女優。うん、風変りなぼくの恋物語―ひとつの愛をめぐって彷徨する青春の憧憬と吐息のソナタ。精妙な音楽的手法のうちに描き出される〈ここ〉と〈いま〉。

*訳者による解説より
『もう森へなんか行かない』の読者は最初の数行から主人公の思考のなかに置かれてしまい、その思考の不断の展開が、ふつうの叙述様式に変わって、主人公の行動や主人公に起こる出来事をわれわれに伝える。   ―ジョイス

面白い…面白い… ―ユイスマンス

のど元をつかまえられた瞬間    ―マラルメ

この小説ではほとんど何事も起りはしない。学生が女優に恋をして、たびたび少なからぬ金を与え、一夜馬車に乗ってデートに出るが、結局はなんにもならない。お別れをいって別れてから、二度と会わないつもりでも、その誓いが守れるかどうかは確かでない。まったくフランス的ではないが、またこれほどフランス的であるものはなく、これほど小説的ではなくて、またこれほど小説的であるものはないだろう。このささやかな小説が持つ文学的詩情が、独創的な「内的独白」という方法によって、青春の心情の高度な甘美さに高められていくことになる。ひそかな、しかし失われることのない青春の書といえよう。

*一部抜粋
街を馬車がすすむ…
…存在の数しれない雑踏のなかにひとり、そんなふうにぼくはもうぼくの道をすすんでいる、他者のなかにあってかっことしてひとり、ぼくの内部で叫びをあげる今日、ここ、いま、生、抱擁の夢へと飛翔する魂、それだ、女の夢とは今日、触れる女の肉体がぼくのここ、ぼくのいま、それはぼくがからだをすり寄せる女、そしてこれがぼくの生の夢みる夢、今夜のこの女…そしてざわめく街、並木道、ささやくような物音、すすむ馬車、動揺、舗石の上を走る車輪、澄みきった夜、馬車に乗っているぼくら、がらがら走る音と揺れ、つぎつぎと通りすぎるいろいろなもの、甘美な夜…
―ねえ、とレアが口を開く、今夜はほんとうにロマンチックで、まったくうっとりするわね?

*年譜
『もう森へなんか行かない』が最初に発表されたのは、1887年、「ルヴェ・アンデパンダント」誌上であった。翌年、同書店から420部、1889年にはメルキュール・ド・フランス社から単行本として出版されるが、ほとんど何の反響もなく忘れ去られてしまう。

1903年、ジョイスはパリの駅のキオスクで『もう森へなんか行かない』を何気なく手に取った。

1921年11月、ジョイスはヴァレリー・ラルボーにデュジャルダンの名前と『もう森へなんか行かない』について語るが、ラルボーは「内的独白」はジョイスが創造したものだと思い込んでいた。だが、ジョイスは正直にデュジャルダンへの恩恵の念を表明する。

1922年、ジョイスの『ユリシーズ』が刊行される。この年の暮れから翌年のある日、ジョイスはラルボーに『もう森へなんか行かない』を読むことをすすめる。

1924年8月、『もう森へなんか行かない』はラルボーの序文付きで再版される。

1929年6月27日、『ユリシーズ』のフランス語訳発刊記念の集いが催される。デュジャルダンの顔が、ポール・ヴァレリー、P・スーポー、ジュール・ロマン、ファルグ、シルヴィア・ビーチ、サミュエル・ベケットらにまじって眺められた。

参考文献
『もう森へなんか行かない』解説
「パリの外国人 二〇年代への一視覚」小田基(現代思想 臨時増刊 総特集・1920年代の光と影)

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2007年12月20日

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カテゴリ
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