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パレオパラドキシア

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詳細 2016年7月28日 22:04更新

パレオパラドキシア(Paleoparadoxia)は、第三紀中期〜後期に西日本から北米、メキシコまでの太平洋沿岸に生息していた哺乳類・束柱目・デスモスチルス科の海生獣。
体長は1.5〜2.0mほどで、海浜で現在のカバのように水辺を歩いたり、水中に潜ったりする生活をしていたと考えられている。基本的に草食性で海藻(或いは海草)や貝、ゴカイ等を捕食していたと考えられるが、水中深くに潜ることはできなかったと推測される。

束柱類は、やや膨らんだ円柱を束ねたような臼歯を持っているのが特徴で、これは同じ束柱類のデスモスチルス(Desmostylus)の臼歯の形に顕著に現れている。パレオパラドキシアの臼歯は、小型でやや原始的だが、デスモスチルス同様の特徴が認められる。現生の哺乳類には、このような臼歯を持ったものがいないため、生態や分類、系統的な位置付けがいまだ不明とされている。
それ故、“パレオパラドキシア”(古くて矛盾だらけのもの)と命名された。paradoxiaはparadox(矛盾、逆説)に由来する。謎の多い絶滅哺乳類の代表とされている。

日本では、岐阜県瑞浪市、群馬県安中市、埼玉県秩父市(1975)、島根県八束郡(1980)、岡山県津山市(1982)、福島県伊達市(1984)などでその化石が発見されている。


◆埼玉県秩父のパレオパラドキシア
1975年と1977年に秩父市、1981年に秩父郡で発見される。
昭和50年(1975)、秩父市大野原の荒川右岸に分布する約1500万年前の秩父町層群奈倉層から、当時秩父農工高等学校の高校生だった堀口勉によって発見された。
埼玉県立自然の博物館に頭蓋から第三腰椎までの部分が保存され、昭和52(1977)年に発掘されたものとともに大野原標本として展示されている。

昭和56(1981)年5月には秩父郡小鹿野町般若の石灰採石場で、セメントの原材料となる石灰石を採掘中の秩父セメント株式会社(当時)の子会社に勤務していた坂本道夫氏によって発見された。背骨や助骨の配列などがはっきりわかり、頭、脚以外はほぼ完全な状態で発見され
これも、埼玉県立自然の博物館に大野原標本と共に般若標本として展示されている。

1500万年前は埼玉県の大半は海で、現在の秩父地方は東に開ける入り江のような形状になっていたことから、その海辺にパレオパラドキシアが生息していたものと考えられる。
埼玉県立自然の物館にはこれら三体の全身骨格復元模型と復元模型が展示されている。


◆島根県八束郡のパレオパラドキシア
1980年3月、島根県八束郡玉湯可林村の来待石採石場で発見、島根大学理学部地質学教室の研究により、パレオパラドキシアの左下顎骨である事が判明。
発見された場所は、(パレオパラドキシアの)分布地としてはほぼ西南端に当たる。
また、同じ束柱類のデスモスチルスも同県の宍道湖南岸や出雲市郊外でも発見されている。
島根大学汽水域研究センターの展示室に津山市で発見されたパレオパラドキシアの復元方法に準じて復元された全身骨格復元模型が展示されている。


◆岡山県津山市のパレオパラドキシア
1982年、岡山県津山市で約90点の骨格化石が発見された。
津山市ではこの化石の研究を京都大学に依頼し、1988年に復元が終了。復元された全身骨格復元模型は津山郷土博物館に展示されている。
この(津山で派遣されたパレオパラドキシアの)全身骨格復元模型は、四肢が体の側方に大きく張り出し、腹部を擦るような低い姿勢が大きな特徴となっている。これは、通常の大型哺乳類がとる姿勢とは全く異なり、両生類か爬虫類のようなスタイルを想像させるものだった。また、この復元結果は従来のパレオパラドキシアのそれとも大きく異なっていた。


◆福島県伊達市
1984年8月21日、福島県伊達市梁川町の広瀬川河床の梁川層で発見される。
同年、旱魃で極端に水量の減少した広瀬川の露出した河床より発見された。
横浜国立大学長谷川善和教授(当時)、福島大学鈴木敬治教授らがその研究に当たった。現在は福島県会津若松市の福島県立博物館に収蔵されている。



ほぼ完全な形で発見されたのは埼玉県秩父市で発見されたもの、岐阜県瑞浪市で発見されたもの、そして津山市の発見後に見つかった福島県伊達市のものの他は、米国カリフォルニア州サンフランシスコ近郊で発見された(SLAC(スタンフォード大学の物理学研究施設)所蔵)の4例のみである。


※ 追記 1
書き終わったとたんに、岩手県二戸市で発見された金田一標本の情報を見つけたので追記予定。
※ 追記 2
金田一標本に関しては、パレオパラドキシアとデスモスチルスという情報が錯綜しており、現在のところデスモスチルス説の方が有力。


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カテゴリ
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