孫子兵法(魏武帝注孫子)をベースにした兵法注釈です。
●孫子兵法●
孫子兵法の名前だけは聞いたことがあっても内容について知っている人は少ないと思います。その所説は、現在の数ある兵法書、経営戦略書の中にあってもまったく遜色ないほどに極めて合理的・科学的です。抽象的な概念・表現を嫌い、「物事は明確な基準を持って検討すべきである」と説いています。そのあたりが西洋人にもウケる理由であるようです。詳細は別のところで詳しく述べますが、孫子をじっくり読まれたことの無い方は、おそらく相当驚かれると思います。「紀元前にこんな科学的なことを言ってたの?」と
当時日本はまだ縄文時代です。土偶とか銅鐸の時代です。キリストすら生まれていません。そんな大昔に孫子は「科学的な視点」で物事を判断することを説いたわけです。スゴイですよね。今日、「孫子の兵法」が兵法技術の教本に留まらず、人生哲学の指導書、経営戦略の参考書として活用されているのは、そういった普遍的な真理を追求しているからといえるでしょう。
●現代風に注釈をつける●
普遍的な真理を追求しているのであれば、当時の軍法を規則に、戦をあらゆる競争に、国を組織に、兵を部下や社員や選手にと置き換えて戦略をたてることも可能だと思います。ただそれには現代の環境に合わせた注釈をつける必要があり、そのほうが理解しやすいと思うのでコミュニティ名は注孫子にしました。
さて注釈のつけ方ですが、基本的に協力してくれる方がいればトピックス等で意見を述べていただき、それを考慮して新しく注釈をつけていこうと思います。トピは自由に立ててもらってオッケーです、関係ないことでもなんでもオッケーです。他に何か活用目的があればどんどん活用してください。とはいえ協力者は少ないと思うので異論がなければ私の独断と偏見でどんどん注釈つけます。
十三篇 ※孫子を考えるにあたり基本となる戦略
1.始計篇 (最初のこと、基本的なこと)
2.作戦篇 (効果的な方法とか)
3.謀攻篇 (策略・作戦・方法)
4.軍形篇 (己を検討してみる)
5.兵勢篇 (集団心理について)
6.虚実篇 (チャンスをものにし主導権を握る)
7.軍争篇 (利害をよく考えて、工夫をする)
8.行軍篇 (具体的な標的へのアプローチ方法)
9.地形篇 (場や機会の活用方法について)
10.九地篇 (状態に応じた対応の仕方)
11.九変篇 (状況に応じた対応の仕方)
12.火攻篇 (重要な場面での攻めの姿勢)
13.用間篇 (情報収集とかいろいろ)