- 詳細 2022年2月23日 17:09更新
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「刻んだ一本のシワにも、人生のプライド。女性たちの性エネルギーが再起動する！」
＜製作・監督＝浜野佐知＞＜出演＝吉行和子・ミッキーカーチス・白川和子・庄司歌江・中原早苗・原知佐子・大方斐紗子・目黒幸子＞
０１年の映画です。実に６年前です。浜野組としては、昨年の新作『こほろぎ嬢』の上映に追われる日々ですが、今月13日の金曜日に東京・吉祥寺の武蔵野公会堂で、ボランティア・ステーション主催のビデオ上映会が行われ、映画がまったく古くなっていないことに驚きました。
高齢者のセクシュアリティを女性の側から描いたこの作品は、製作時は「早すぎる！」「エロイ！」「結末が突飛！」などと言われながら、フェミ系の人たちの支持を受け、全国で上映会が行われました。といっても、各地の先端的な試み、あるいは挑戦として取り組まれたので、上映回数は、一般の映画に比べれば格段に少なかったのが実状です。
むしろ、モントリオール国際映画祭やパリのクレティーユ国際女性映画祭、トリノ国際女性映画祭（準グランプリ）など、世界の映画祭や女性映画祭で高い評価を得ました。そして世界の各地にある数多くのレズビアン＆ゲイ映画祭から招かれての遍歴。フィラデルフィアやサンパウロでは、グランプリまで頂きました。このテーマは、国境や人種を越える普遍的な問題にアプローチしていたのですね。
しかし、製作から５年以上が経ち、映画祭の上映などもなくなると、すでに一段落したように思っていました。ところが今回、ボランティア・ステーションの方々の上映への真摯な取り組み、観に来てくださった観客の皆さんの熱っぽい反応や発言、そしてなんとミッキーカーチスさんの飛び入り参加というサプライズなどによって、製作当時の初々しい思いが甦ってきました。
実際、数は少なくなったものの、現実に『百合祭』の上映は各地で続いているのです。わたしはシナリオ担当として、改めて映画『百合祭』の上映活動をアピールしていきたいと考えました。
実に遅ればせな試みですが、すでに『百合祭』をご覧になった方、これから観てみようと思っている方、そして高齢者のセクシュアリティに関心のある方のご参加を、よろしくお願いします。
●浜野佐知コミュ
http://mixi.jp /view_c ommunit y.pl?id =423586
●製作：旦々舎
http://www.h3. dion.ne .jp/~ta ntan-s/
