ナイーブとは、「飾りけがなく素直な様」「純粋で傷つきやすい様」「繊細」という意味で使われる和製英語。なお、英語本来のnaiveは「うぶ」「世間知らず」「お人よし」「無警戒」「ばか正直」を意味する。日本におけるナイーブの意味を表す英語本来の語はsensitiveである。
日本において、いつ頃からこのような誤用が広まったのかは定かではない。しかしながら少なくとも1980年頃には現在のような意味で使われていた事が分かっている。ひとつ可能性が高い物として、1979年制作のTVアニメ『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイの性格設定にこの言葉が使われており、同作の社会的影響からしてこの事が起源になっている事実が考えられる。この誤用が広まった背景には日本においては「童心」というものが、萌えの流行に見られるように批評・揶揄されながらも、比較的否定的なイメージを持っていなかったということが挙げられるであろう。
ナイーブは和製英語であるが、美術の素朴派として「ナイーブ・アート」といって童心的な絵画を指してナイーブという用語を使う事もある。