- 詳細 2016年5月19日 18:36更新
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ふかさくきんじ監督のサービス満点アクション・ムービーの傑作！｢ピラニア軍団｣のツー・トップ、室田日出男＆川谷拓三も大活躍。『仁義』もいいけど『資金源』もネ！
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【解説】
｢仁義の墓場｣｢県警対組織暴力｣とヘヴィな仕事が続いたあと、久しぶりに手がけた小味なピカレスク・アクション。深作ならぬ｢ふかさくきんじ｣名義で発表された本作の演出は、津島利章のすっとぼけた音楽に乗せて軽快そのもの。実録路線のくびきから離れて、純粋な活劇の楽しさに満ち溢れている。悪党たちの欲と欲が絡み合うドラマの面白さは俳優たちのノリのよい演技に負うところが大で、とりわけ大きくフィーチャーされた室田＝川谷コンビが笑いを誘う。彼らを中心とした東映脇役集団はこのころよりマスコミや映画ファンの注目を集め、｢ピラニア軍団｣を結成。深作は｢村長｣の中島貞夫と並んで｢御意見番｣の役職を務めた。
【物語】
羽田組の若者・武司は八年前、幹部・国吉の命令で敵対する組長を射殺し、刑務所に送られた。服役中に武司は羽田組から金を強奪する計画を立て、出所後、刑務所で知り合った爆弾製造の名人・別所と貧乏不動産屋・熊吉を仲間に引き入れる。三人は湖畔の別荘で開かれた羽田組主催の花会を襲い、賭場から三億五千万円を奪って逃走。武司は大事をとって一年間は金に手を出さずにおこうと二人に命じる。一方、羽田組では親分衆の被害総額が五億円以上と詰め寄られたが、警察に届けるわけにもいかず、定職中の不良刑事・文明に金を取り戻すよう依頼する。武司は何食わぬ顔で国吉の前に現われ、堅気になって静子を連れていくと言うが、国吉は静子が自分の女なっていることを告げる。一方、鉄也を締め上げて武司が首謀者であることを摑んだ文明は羽田に金を取り返したら二割を寄こせと持ちかける。武司を泳がせて金を手に入れた文明に羽田は金を払おうとしなかった。武司は文明と組んで羽田組に乗り込み、金を奪い返すことに成功。だが当然のごとく仲間割れとなり、壮絶な戦いの末に武司は金を持って国外に逃れることに成功した。
製作＝東映（京都撮影所）
1975.06.21
92分 カラー ワイド
【スタッフ】
企画……日下部五朗
杉本直幸
監督……深作欣二
助監督…皆川隆之
脚本……高田宏治
撮影……赤塚滋
音楽……津島利章
美術……井川徳道
照明……中山治雄
編集……市田勇
【キャスト】
清元武司……北大路欣也
別所鉄也……川谷拓三
小出熊吉……室田日出男
羽田博厚……安部徹
国吉 稔……名和広
伴 達彦……西田良
杉谷勝次……今井健二
都築春男……林彰太郎
一宮静子……大地喜和子
園田冴子……小泉洋子
洋 子……渡辺やよい
み ち る……芹明香
雪 子……丸平峰子
天野清次……鈴木康弘
芥川信義……天津敏
司 玄治……岩尾正隆
皆川克巳……北村英三
灘孝太郎……中村錦司
吉野政治……小田正作
行 夫……山城新伍
謙 一……成瀬正孝
絹 子……奈三京子
羽田組々員…木谷邦臣
羽田組々員…藤沢徹夫
羽田組々員…福本清三
前 田……松方弘樹
能代文明……梅宮辰夫
