平成5年暮れ、大阪の名門博徒・五代目森田組幹部会
では、若頭補佐・砂川辰三郎が提案した「商業共済組合」設立の是非が検討されていた。砂川は、将来五代目森田組磐石の資金源として「商業共済組合」設立を提唱
己自身の極道人生も賭けて、そこに活路を見出さんとしていた。その砂川辰三郎の主張に対して、若頭の松浦
勇吉は、如何に形を変えようとも「「商業共済組合」は
「守り」すなわち「用心棒」の組織化である。カタギの旦那衆から「用心棒」代をむしりとるような事は出来ないと真っ向から対立したのである。両者の間には如何とも
し難い大きな確執が生まれつつあった。
そんな中、松浦組若頭・加納健治は、舎弟で若頭補佐の広尾鉄平から、妹・小夜子の夫、高津秀夫の事で相談
を受けていた。
その矢先の事である。加納健治は後輩の菊島広志を行きつけのクラブ・ラヴェールで飲んでいた。時を同じくして、加納はラヴェールのママ・亜矢子から高津秀夫のことで相談を受ける。秀夫が店で悪態をついて客に迷惑をかける事、傍若無人の振る舞い等、何とかして欲しいと亜矢子はすがる思いで加納に打ち明けた。
加納は秀夫を諭すが、秀夫は反省するどころか、開き直って加納に対して暴言を吐く。激怒した加納の制裁の鉄拳を受けるや、秀夫はナイフを手にして、加納に襲い掛かったのである。咄嗟に木刀を手にした加納は、秀夫の頭上に振り下ろしてしまう。
秀夫死亡の報せを聞いて病院に駆けつける広尾鉄平、
義理の弟、秀夫の死よりも、兄貴分・加納のみを案じる広尾鉄平は加納の元を訪ね、身柄をかわして欲しい
と懇願する。広尾の思いを感じ取った加納は、兄弟分・
城東組大幹部・内田恵三を頼り、東京へと向かうのであった。
五代目森田組若頭・松浦勇吉率いる松浦組の若頭・加納健治がカタギを殺したというこの一件は、松浦勇吉と対立する砂川辰三郎にとって松浦排除への千載一遇のチャンスであった。直ちに砂川辰三郎は、五代目森田組舎弟頭・服部一道を抱き込み、若頭・松浦勇吉を追い落としにかかるのであった。
加納健治 役 武蔵 拳
広尾鉄平 役 松田 優
菊島広志 役 永澤 俊矢
松浦勇吉 役 誠 直也
遠藤幸二 役 清水宏次朗
藤井隼人 役 大和 武士
砂川辰三郎役 堀田 眞三
服部一道 役 山本 昌平
池島弥吉 役 岡崎 二郎
笹川光太郎役 櫻木 健一
駒川好夫 役 伊吹 剛
小野寺慶策役 金山 一彦
内田恵三 役 武藤 敬司
桜井善幸 役 グラン浜田
新川 役 小島 聡
水島 役 カズハヤシ
高瀬 役 藤原喜明
東条光輝 役 加納 竜
鬼蔵洋介 役 宮内 洋
杉田 役 岡崎 礼
亜矢子 役 未來 貴子
小夜子 役 上良 早紀
徳丸房次郎役 宍戸 錠
「この茶番劇の行く末 これからきっちり
見物させてもらうぞ」(加納)
これだけ凄く楽しい作品なのに 探してもなかったので
コミュ作りました。
僕はこれだけで満足しましたので
後はトピ立て自由にどうぞ
勝手でスイマセン
誇り高き戦い 野望への挑戦