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ドラえもんの最終回

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コミュ内全体

詳細 2017年9月24日 00:39更新

その1
のび太とドラえもんに別れの時が訪れます。
それは、なんともあっさりと・・・・。 のび太はいつものように、宿題をせずに学校で叱られたり、はたまたジャイアンにいじめられたり、時にはスネ夫の自慢話を聞かされたり、未来のお嫁さんであるはずのしずかちゃんが出来杉との約束を優先してまうなどとまぁ, 小学生にとってはそれがすべての世界であり、一番パターン化されてますが、ママに叱られたのかもしれません。
とにかく、いつものようにあの雲が青い空に浮かんでいた、天気のいい日であることは間違いないことでしょう。そんないつもの風景で・・・・

ドラえもんが動かなくなっていた・・・・。

当然、のび太にはその理由は解りません。喋りかけたり、叩いたり、蹴ったり、しっぽを引っ張ってみたりしたでしょう。
なんの反応も示さないドラえもんを見てのび太はだんだん不安なってしまいます。
付き合いも長く、そして固い友情で結ばれている彼ら、そしてのび太には動かなくなったドラえもんがどういう状態にあるか、小学生ながらに理解するのです。
その晩、のび太は枕を濡らします。

ちょこんと柱を背にして座っているドラえもん

のび太は眠りにつくことができません。泣き疲れて、ただぼんやりしています。
無駄と分かりつつ、いろいろことをしました。
できうることのすべてをやったのでしょう. それでも何の反応を示さないドラえもん。泣くことをやめ、何かしらの反応をただただ、黙って見つめ続ける少年のび太。当然ですがポケットに手を入れてみたり、スペアポケットなんてのもやりましたが動作しないのです。
そして、なんで今まで気付かなかったのか、のび太の引き出し、そう、タイムマシンの存在に気がつくのです。ろくすっぽ着替えず、のび太はパジャマのまま22世紀へとタイムマシンに乗り込みます。

これですべてが解決するはずが・・・・。

のび太は、なんとかドラミちゃんに連絡を取り付けました。しかし、のび太はドラミちゃんでもどうにもならない問題が発生していることに、この時点では気が付いていませんでした。
いえ、ドラミちゃんでさえも思いもしなかったことでしょう。
「ドラえもんが治る!」のび太はうれしかったでしょう。
せかすのび太と状況を完全に把握できないドラミちゃんはともにかくにも20世紀へ。
お兄ちゃんを見て、ドラミちゃんはすぐにお兄ちゃんの故障の原因が解りました。
正確には、故障ではなく電池切れでした。
そして電池を交換する、その時、ドラミちゃんはその問題に気が付きました。

予備電池がない・・・。

のび太には、なんのことか解りません。早く早くとせがむのび太にドラミちゃんは静かにのび太に伝えます。

「のび太さん、お兄ちゃんとの思い出がが消えちゃってもいい?」

当然、のび太は理解できません。なんと、旧式ネコ型ロボットの耳には電池交換時の予備電源が内蔵されており、電池交換時にデータを保持いておく役割があったのです。
そして、そうです、 ドラえもんには耳がない・・・。

のび太もやっと理解しました。そして、ドラえもんとの思い出が甦ってきました。
初めてドラえもんに会った日、数々の未来道具、過去へ行ったり、未来に行ったり、恐竜を育てたり、海底で遊んだり、宇宙で戦争もしました。鏡の世界にも行きました。
どれも映画になりそうなくらいの思い出です。

ある決断を迫られます。

ドラミちゃんは、いろいろ説明しました。
ややこしい規約でのび太は理解に苦しみましたが、電池を交換することでドラえもん自身はのび太との思い出が消えてしまうこと、今のままの状態ではデータは消えないこと、ドラえもんの設計者は設計者の意向で明かされていない(超重要秘密事項)ので連絡して助けてもらうことは不可能であるという、これはとっても不思議で特異な規約でありました。
ただ修理及び改造は自由であることもこの規約に記されていました。

のび太、人生最大の決断をします。

のび太はドラミちゃんにお礼を言います。そしてのびたは
「ドラえもんはこのままでよい」
と一言告げただけです。ドラミちゃんは後ろ髪引かれる想いですが、何も言わずにタイムマシンに乗り、去っていきました。

あれから、数年後・・・。

のび太の何か大きく謎めいた魅力、そして力強い意志、どこか淋しげな目、眼鏡を触る仕草、黄色のシャツと紺色の短パン、しずかちゃんが惚れるのに時間は要りませんでした。
外国留学から帰国した青年のび太は、最先端の技術をもつ企業に就職し、そしてまた、しずかちゃんとめでたく結婚した。
そして、それはそれは暖かな家庭を築いていきました。
ドラミちゃんが去ってからのび太はドラえもんは未来に帰ったとみんなに告げていました。 そしていつしか誰も「ドラえもん」のことは口にしなくなっていました。
しかし、のび太の家の押入には「ドラえもん」が眠っています。あの時のまま・・・。

のび太は技術者として、今、「ドラえもん」の前にいるのです。

小学生の頃、成績が悪かったのび太ですが彼なりに必死に勉強しました。
そして中学、高校、大学と進学しかつ確実に力をつけていきました。
企業でも順調に、ある程度の成功もしました。
そしてもっとも権威のある大学に招かれるチャンスがあり、のび太はそれを見事にパスしていきます。そうです、「ドラえもん」を治したい、その一心でした。
人間とはある時、突然変わるものなのです。それがのび太にとっては「ドラえもんの電池切れ」だったのです。修理が可能であるならば、それが小学6年生ののび太の原動力となったようでした。

自宅の研究室にて・・・。

あれからどれくらいの時間が経ったのでしょう。しずかちゃんが研究室に呼ばれました。絶対に入ることを禁じていた研究室でした。中に入ると夫であるのび太は微笑んでいました。そして机の上にあるそれをみて、しずかちゃんは言いました。
「ドラちゃん・・・?」
のび太は言いました。「しずか、こっちに来てご覧、今、ドラえもんのスイッチを入れるから」

頬をつたう一筋の涙・・・。

しずかちゃんは黙って、のび太の顔を見ています。この瞬間のため、まさにこのためにのび太は技術者になったのでした。
なぜだか失敗の不安はありませんでした。こんなに落ち着いているのが変だと思うくらいのび太は、静かに、静かに、そして丁重に、何かを確認するようにスイッチを入れました。 ほんの少しの静寂の後、長い長い時が繁がりました。

「のび太くん、宿題は済んだのかい?」

ドラえもんの設計者が謎であった理由が明らかになった瞬間でもありました。
まさか、のび太自身が「ドラえもん」の設計者だとは知らず、ただひたすら「ドラえもん」を治すことだけを垣間見た人生。 あの時と同じように、空には白い雲が浮かんでいました。

その2
・・・・こんな事いいな出来たらいいな・・・・・・
いつものテーマソング、そしていつもの、時間。
「のび太!いつまで寝ているの!早く起きなさい」
のび太は布団の中でもぞもぞ、眼をさましました。
「今日は日曜日だよー」
まだ眠そうに眼をこすりながら のび太は押入の方を見やりました。襖が開きドラエモンが眼をこすりながら、
「フアー ねむいよ」
お母さん「何言ってるの!もう9時ですよ あなた達 今日9時に何か約束があったんじゃないの?」
のび太「あっ、そうだ!のび太くん 早くおきなくっちゃ」
のび太くんは、まだ寝むそうに布団の中でゴソゴソ・・・。
ドラえもん「のび太くん!!のび太くん!!!」
のび太「うるさいなー」
ドラえもん「もう知らないからね!今日、ジャイアン達と約束あったんじゃないの?」
急にのび太は布団から飛び起きました。
「あーーーー」
「どうしようーーー」「ドラエモンのばか!!!」
「どうして早く起こしてくれなかったんだよ」
相変わらずあきれたのび太くんは、いち早く起きて顔も洗わず家を飛び出しました。いつも通りののび太くんの日曜日が始まりました。いつもの公園に着くとジャイアンとスネオとしずかちゃんが待っていました。ジャイアンは不機嫌そうに腕を組みながら待っていました。
「のび太!・・遅刻じゃないかよ」
げんこつを振り上げて言いました。
「ごめん ごめん」
しずかちゃん「いいじゃない、私たちも今来たところなのよ」
スネオ「今日は 特別な日だからゆるしてやれよ」
ジャイアン「そうか、じゃゆるしてやるか」
今日は、みんなのルーツをたどる日なのです。
ジャイアン「俺の生まれた時は、かわいかったんだろうなあ」
スネオが小声で「ごりらの子供みたいじゃないの」
「なんだよ、聞こえたぞ」「ゴツ!」
まず、しずかちゃんからいこう!ドラエモン 出して!
「ルーツ探検機!!・・・・」
これは探検したい人に近づけると、その人の生まれた時から今現在までを早回しで探索出来る機械なのです。「オギャー、オギャー」しずかちゃんが生まれた瞬間です。
「かわいい」「しずかちゃんって、生まれた時からかわいいんだね」
「はずかしい、みないで」
しずかちゃんが自分の顔を手でふさいでいいました。生まれたばかりなので、素裸だったからです。
しずかちゃんの10年間が終わり次はジャイアンの番です。
「オギャー、オギャー」「はははーーー」
のび太もスネオもしずかちゃんも笑いました。ごりらの子供そっくりだからです。
「ゴツ!」「なんで 笑うんだよ」
今度はのび太が殴られました。
「しかたないだろ、そっくりなんだも・・・」
「ばかやろ 次は すねおの番だ」「ドラエモン早くしろよ」
「わかった わかった」「オギャー、オギャー」「はははーーーーー」
みんな笑いました。
「なんで笑うんだよ」
「ゴツ!」スネオがジャイアンに殴られました。
「なんでジャイアンに殴られなければ、いけないんだよ!?」
涙めでスネオが言いました。「キツネの子供みたいでおもしろすぎなんだよ」「そんなーー」スネオはお母さんに、あまやかされ 何でも買ってもらっている10年間でした。そのたびにジャイアンに殴られていました。
「こんなの あるかよ みなきゃよかった」
さあ次はのび太の番です。ドラエモンのび太くん、知らないよ」「いいもん! ぼくはうらやましがられる事 何もないから」ドラエモンは、のび太くんに機械を近づけました。「オギャー、オギャー」「はははーーーーー」
みんな笑いました。やがて、のび太の10年は終わりました。「あれ」みんなが言いました。
「なんでのび太の時いったん真っ黒になったんだ?」
「そういえば、そうだね」
「ドラエモン、どうして?」ドラエモンは、急にそわそわして、
「いいの!それは」
みんなは「どうして!どうして!」としつこく聞きました。
ジャイアンが言いました。「あ!わかった、のび太が寝小便たれたんだ、だからドラエモンがわざと隠したんだ」
のび太は「ちがうよ」「ドラエモンちがうよね」
ドラエモンは「ちがうよ ちがうよ」
と言いました。
「それじゃ、みせろよ」
ジャイアンとスネオが言いました。あまりのしつこさにドラエモンが言いました。
「ちがうよ。これはのび太くんと僕の秘密なんだ。みんなにはみせられないんだ。これを見せれば僕とのび太くんがもう会えなくなって、しまうんだ」
そんな秘密があるなんて今まで知らなかったのび太たちは「そんなの聞いてないよ」
「会えなくなるのなら、私たちだって こまるから、みるの やめようよ」としずかちゃん
「僕のつごう悪い事なの?」「いや、そうじゃないけど」
「じゃ 見せてよ」「ドラエモンのばか!今みせてくれなきゃ、一生ジャイアンにいわれてしまうじゃないか」「ドラエモンなんか嫌いだ!」
「もうドラエモンなんかいなくていい」
泣きながらのび太は言い続けました。ドラエモンは悲しい顔で言いました。
「そうだね、のび太くんにとって、良いことなんだからね。本当に見たい?、本当に見たい?」
「僕に良いことだったら見たいに決まってるじゃないか!!会えなくなってもいいから見させてよ」
のび太の心には、見てもドラエモンに会えないはずは無いと信じていたからです。
「・・・ん・・・本当にいいんだね」
「いいよ」
「わかった見よう」
ドラエモンはもう一度のび太の体に機械をつけようとしました。
「本当に、いいんだね、いいんだね」
ドラエモンは何度も言いました。
「ドラエモンしつこいよ」
「ドラエモンしつこいぞ」とジャイアントスネオ
「のび太さん、本当にいいの?」
「いいんだよ」のび太がそう言うとドラエモンはのび太の体に機械をつけました。そのとき 近くの交差点のブロック塀の陰から、のび太のお母さんとお父さんがのぞいているのが のび太の眼にうつりました。
お父さんとお母さんは「ドラちゃん・・いままで ありがとう」・・・・・・・と言っているようにのび太には感じました。
「やめよう、いままでどうりでいいよ、ばかにされてもいいよ。やめよう」「のび太くん遅いよ、のび太くん遅いよ」
ドラエモンの眼から大粒の涙がこぼれていましたその涙は止まる事はありません。
「さようなら、さようなら、さようなら」のび太の眼からも、訳がわからず 涙がこぼれ落ちました。
「やだよーーーー」「やだよーーーー」「やだよーーーー」ドラエモンの姿がどんどん薄くなっていきました。のび太は流れる涙のせいだと思いました
「アーーードラちゃんが消えていく」
「ほんとうだ、ドラエモンが消えていく」「ドラエモンーーーー」
「やだよーーードラエモン」「やだよーーードラエモン」
「やだよーーードラエモン」「やだよーーードラエモン」
真っ黒い空白の一日がみえ始めました。真っ青に晴れた せみの無く 普通の一日です。
「いってきますー」
のび太は元気に学校に出かける風景です、あいかわらず 分厚いめがねにパットしない顔の 野比のび太は大好きな、ねこ型ロボットのおもちゃを鞄に入れて出かけました。あいかわらず朝寝坊ののび太は、「今日も、遅刻だよ」と言って走って出かけました。口には朝ご飯のパンをくわえて、玄関でお母さんが
「のび太―ー、気をつけて 行きなさいよ」
「わかってるって」・・・
ちょうど交差点を曲がろうとしたとき、猛スピードでダンプカーがきました。あっというまに、のび太はダンプカーに、はねられてしまいました。救急車で運ばれたのび太は危篤状態でした。体が“ピクリ”ともしません。周りでは病院の先生たちが、一生懸命手当をしていました。廊下で、学校の先生、のび太の、お母さん、お父さん、スネオ、ジャイアン、しずかちゃん、みんな心配そうにしています。お父さんとお母さんは泣いていました。ベットに横たわるのび太の手には大好きなねこ型ロボットがしっかりと握りしめられていました。のび太がゆっくりと眼をさましました、
「ドラエモンは?」
のび太はよわよわしい声で言いました。最初に見えたのは、二人のおじさんと一人のおばさんでした、それとなにやら入り口の方で泣いているおじいさんとおばあさんでした。一人のおじさんが言いました。
「のび太―ー」
おばさんが言いました。
「のび太さんーーー」
のび太は怪訝そうに言いました。どことなく二人のおじさんは、ジャイアンとスネオに似ていたからです。もう一人のおばさんは、しずかちゃん。入り口の横で泣いているおじいさんとおばあさんは、お母さんとお父さんに、似ていたからです。のび太は言いました。
「どうしたの?僕は、あなたは?」
「のび太、俺だよ。ジャイアンとスネオだよ。しずかちゃんもいるよ。そして、お母さんとお父さんだろ、そうだよな、おまえは、あの事故以来25年もたったからな、おまえは、交通事故でダンプカ―にぶつかって植物人間になってしまって、あれ以来すっと寝っぱなしだったからな。俺たちはもう35歳になったよ、俺(ジャイアン)は結婚して子供も二人いるよ。かわいいぜ」
スネオが言った。
「僕も、結婚して子供は一人いるよ」
何がなんだか分からなかったのび太はだんだん、その状況を分かってきた。
「ドラエモンは?」
しずかちゃんが言った。
「のび太さん、今、握りしめているそのねこ型ロボットの事?そのロボット、“ドラエモン”って言うの?」
そばで、お母さんとお父さんが「のび太、よく戻って来てくれたな!」
のび太は言った。
「ドラエモンが ドラエモンが」・・・・・
「なんだか、分からないけどおまえのドラエモンがおまえをいきかえらせてくれたのか」
のび太はやっと分かりかけてきた。どうりで何年たっても小学生から成長しなかった訳だ。「僕はいったい何歳なんだ、そうか、ジャイアン、スネオと一緒だから35歳なんだ」お母さんにいった「お母さん、歳をとったね。お父さん、心配かけたね、白髪だらけになって・・・・でも僕は楽しかったよ」横からしずかちゃんがいった。
「あなた、本当にお帰りなさい、これから二人で幸せになろうね」
「え・・・・???」
「のび太さんとは、10年前に結婚したの。あなたが必ず眼をさますことを信じて、10年前に、私は天の声を聞いて。そして、のび太さんと結婚する夢をみたわ。天の声は変な丸い顔をした、たぬきみたいな、動物なの、その動物を信じてみようと思ったの。」

空はいつものとうり、真っ青な晴天で、ベットの周りからは笑い声がしはじめた。手に握りしめた、ネコ型ロボットは25年もたってうすよごれていたけど、なぜかいつものドラエモンのようなやさしい顔をして、のび太に話かけているようだった。
「のび太くん・・・・・勉強しなきゃだめじゃないか」
のび太は誰にも聞こえないような小声で
「ありがとう・・・ドラエモン」

その3
いつものようにのび太は学校にいた。それはいつものような晴れた一日の始まりでもある。学校ではおなじみのジャイアンがいる。そして、自慢好きのスネ夫、おしとやかなしずかちゃん。いつもどおりの風景だった。
そして、この日もおなじみのメンバーからストーリーが始まろうしていた。
ジャイアンにのび太がいじめられ、それをドラえもんが助けてくれる。周知の展開だ。案の定、学校でのび太がジャイアンにいじめられた。
何をやっても泣くだけののび太。けっして、自分では解決しようとしない。そして、いつものようにドラえもんにすがろうとする。
いつもの光景、いつもの展開。
それは見ている者だけでなく、のび太自身そう感じていた。

『このままでいいのか。』ドラえもんに頼りきっている自分自身に苛立ちを隠せない。そして、家に着く頃にはジャイアンに仕返しをしようとしていた感情が、いつのまにか消えていた。
『ドラえもんがいなけりゃ何もできない。』のびたはそれを認たくなかった。誰に言われた訳でもない。でも、誰もが考えてる事実だった。
『今日からは自分のことは自分で解決する。』新たなのび太の決意である。
そう思いながら家に帰り着いた。しかし部屋の雰囲気がいつもと違う・・・
ドラえもんがいないのだ・・・

のびたは不安に駆られる。どこかで、道に迷っているのかもしれない。
しっかりしているようで、頼りない一面を持つドラえもん。
のび太が一番良く知っている。

辺りは暗くなってきた。不安はさらに大きく募る。
その時『のび太、ごはんですよ。』ママの声がした。
『そうだ、ママに聞こう。』不安に駆られるのび太、じっとしてはいられなかった。
ただ、妙な不安だけが募る。
『ママ、ドラえもんはどこへ行ったの?』のび太が聞く。
『・・・のびちゃん?どうしたの?ドラえもんって何?』血の気が引く。
のび太にはママの言っている意味がわからない。
『ドラえもんだよ、ドラえもん。いつもいるじゃない。どうしちゃったの、ママ?』
『のびちゃん、そんな冗談はママ嫌いです。早くご飯を食べなさい。』
のびたは愕然としている。
『そんなはずはない。』のびたは家を飛び出した。
のびたはしずかちゃんの家に行った。もしかしたらドラえもんがいるかもしれない、
そう思ったのだ。『ドラえもん来てない?』しずかちゃんに聞いた。
『何それ?ドラえもんって何かしら?』話にならない。
スネ夫の家に行く。ジャイアンの家に行く。
『ドラえもん来てない?』『ドラえもん来てない?』のびたは至る所を探した。
公園、学校、商店街・・・。だが、誰ひとりとしてドラえもんのことを知らない。

どら焼き屋さんさえ知らない。のびたは泣きながら家へ帰った。

のびたはご飯も食べずに、部屋で一人になっていた。
『誰もドラえもんのことを知らない・・。』ただ、それだけが気になって仕方がない。
みんなドラえもんのことを忘れたのだろうか。
それとも、自分が幻覚を見ていたのだろうか。
もしかすると、別の世界に来たのかもしれない。色々な考えが浮かぶ。
『そうだ、机の引き出しを見ればいいんだ。』そこにはタイムマシンがある。
思えば全てはここから始まった。ドラえもんはここから現れたのだ。
この引き出しを開けると全てがわかる。のび太は引き出しに手をかけた。
そして、引き出しを一気に引く。・・・・・。
引き出しの中には本が詰まっていた。タイムマシンなんてものは無い。
のびたの望むものは何ひとつなかった。


ピッピッピッピッピッピ。静かな空間にデジタル音が鳴り響く。
電子機器の音である。真白な風景。白いカーテンからもれる光。
そして、それを照らす白い壁。何もかもが白い。
ピッピッピッピッピッピ。電子音が鳴り響く。緑色をした波形がモニタに映っている。
心拍数、脈拍が小刻みに緑の山谷をつくる。

・・・あれは何年前だろう。
子供の頃、買ったばかりの自転車。自転車がふらついた
自転車に乗った子供がトラックに跳ねられた。
道沿いの花壇がクッションとなり、その子は運良く助かった。
でも、その子は植物人間として人生を過ごしている。

ピッピッピッピッピッピ。電子音が鳴り響く。
ふと、その空間に別の音が紛れ込む。白い服を着た女性が部屋に入ってきたためだ。
『今日は良い天気ですね。カーテンを開ッておきますよ。』白い光が流れ込む。
その光は年老いた1体の体を照らし出した。
老人はその光にも動じず、ただ一点を見詰めている。ただ白い天井を見つめている。
いつもと同じ風景、同じスタイル・・・。
その老人はいつも同じ生活を演じなければなら

その5
(前編)
いつもの生活が続いている野比家。
ママは怒りのびたは宿題をやらずに遊んでばかりいる。
ドラえもんはそんな生活をほほえましげに見つめていた。
と、突然通信機に連絡が入る。相手は未来世界の全能統括者、マザーコンピュータ。その連絡で、ドラえもんは本来の自分の使命を思い出す。
実はドラえもんが来た未来社会は機械帝国が支配する世界で、人間達は虐げられ、レジスタンス活動を続けていた。そして、そのレジスタンス団『白の同盟』のリーダー、『修羅のノビール』こと片目の戦士ノビール・チギレールこそ、誰あろう野比のびたの成長した姿であった。
理工学博士でもあるノビール率いるレジスタンス軍団は機械帝国の心臓部であるマザーのハッキングを始めており、このままでは機械帝国の敗北は目に見えていた。このままでは機械帝国が危ない、と判断したマザーは、タイムマシンを使い、現代にあるロボットを送り込む。そう、それがドラえもんであったのだ。

のびたことノビールは15才より北欧独立戦争に参加し同時に機械工学の博士号を取る。それは、幼少の頃から運動神経・頭脳ともに人並み以下という環境の中で、彼がコンプレックスを克服すべく必死で努力を続けた結果であった。マザーはのびたを亡き者にしようとしたが、それはできなかった。なぜならマザーの基礎理論を作り上げたのもノビールであり、のびたの存在が消えるという事はそのまま機械帝国の消滅を意味するからだ。そこでマザーは一計を案じた。のびたの頭脳はその素養のまま成長させ、その心に培われる筈の『反抗心・独立心』というものだけを削り取る作戦を。
そして、便利な道具を持った夢のロボット、ドラえもんが小学生ののびたの前に現れた。彼がのびたの夢をかなえてやると同時に、どんどんのびたの反抗心はなくなっていった。(ただし馬鹿になっては困るので『しゅくだいやれ』と言い続けていた事は周知の事実)
しかし、段々とドラえもんはのびたの事が好きになり始めていた。否、人間の事を好きになり始めたというのが適切だろうか。のびたはひみつ道具を使って様々な失敗をしたが、その度に少しづつ成長しているのがドラえもんは『嬉しい』と感じたのだ。
0 それは、けして自らの血族を持つ事無い機械の彼が、初めて感じた肉親の情だったのかもしれない。
マザーからの通信は、のびた堕落化計画の打ち切りの通告だった。その代わり、別の時代で独自の理論を別の研究者に開発させる為、もう用済みののびた=ノビールを抹殺し、未来世界に帰還せよとの指令が届いた。苦悩するドラえもん。
のびたは元気の無いドラえもんを元気付けようと色々な努力をする。その全てがドラえもんにとってはいじらしくてしかたない。つい涙を流すドラえもん。ドラえもんは、のびたに全てを話すのだった。
話し終えたドラえもんに、のびたは笑ってみせる。ドラえもんは僕の大事な友達だ、そのドラえもんがそんなに苦しんでいるのなら、とドラえもんに背中を向けるのびた。なんということか、のびたはいつの間にか友の為自らの命も惜しまない真の男に成長していた。ドラえもんは再び滂沱の涙をながし、未来世界との通信機を自ら破壊するのだった。第一の部下であるドラえもんの裏切りに、22世紀のマザーは激怒した。そして、最強の刺客、ドラえもん5人衆を送り込む。
バラえもん・フランス貴族のサーベル剣術を使うちょび髭の剣士。
コーラえもん・黒い。
アシュラえもん・手が8本ある。顔は3つある。
キングコブラえもん・へび。寒さが弱点。
マックスマーラえもん・化粧が得意。
最強の5人衆を相手に、ドラえもんとのびた、仲間達の最後の戦いが始まった!

(後編)
しずかちゃんを人質に取られたドラえもんと仲間達は、遂に最終決戦地(?)である冥凰島に辿り着く。
一対一の試合形式で5人衆と闘うのだ。
第一試合 バラえもん      vs 出来杉
第二試合 コーラえもん     vs 小池さん
第三試合 アシュラえもん    vs バギーちゃん(2代目)
第四試合 キングコブラえもん  vs ピー助
第五試合 マックスマーラえもん vs ジャイ子
このメンツ構成の中にいつものメンバーがいない。
そう、ドラえもんとのびた率いる一軍(ジャイアン・スネオ)は、この隙に未来世界に乗り込み、マザーコンピュータを破壊すべくノビール(未来ののびた)と協力し、中央指令塔に潜入していた。
ノビールは歴戦の勇者であった。だが、少し精神に異常をきたしていた。目の前で恋人(=しずかちゃん)を殺された為に、機械帝国に対して異常な憎しみを抱くようになったのだ。
同時に、彼はレジスタンスになる前の記憶を全て無くしていたのだ。
『死ね!死ね!虫どもめッ!虫ィィィィィィッッ!!』
彼の中にあるのは憎しみの記憶だけであった。
マシンガンで機械帝国の虫型ロボットを破壊するノビール。そんな彼をみてのびたは、それが未来の自分の姿である事にショックを受ける。
自分の中にもあのような凶暴な血が流れているのか、と。そんなのびたにドラえもんはそっと告げる。未来を決めるのは君のチカラなんだ、自分の中のチカラを信じる事ができれば、運命なんて簡単に変わるんだよ、と。
そのころ冥凰島では、出来杉がバラえもんに刺し殺されていた。中央管制塔には機械獣たちが集結していた。あまりの猛攻に、のびた達は一時撤退する。
ノビールは、敵の手際のよさを怪しみ、ドラえもんを疑う。
彼から見ればドラえもんも憎き機械帝国の一部に過ぎないのだ。
皆の制止を振り切って、ノビールはドラえもんを破壊しようとする。
あえて抵抗しないドラえもん。だが、ドラえもんを刺し殺そうとしたノビールのジャックナイフの前に、のびたが立ちふさがる。ナイフはのびたの胸に突き刺さった。
「だめだよ…ドラえもんは僕たちの為に苦しんでるんだ…」
昔の自分の姿に真の勇気を見るノビール。このままではのびたが死に、同時にこの未来世界そのものが消滅する。この世界では四次元ポケットが使えない上に、タイムマシンもマザーの干渉を受け停止している。一刻も早くマザーを倒すしかない。
だが、ノビールは放心状態であった。
そのころ冥凰島では、小池さんがコーラえもんをラーメン責めにしていた。マザーのあるセントラルタワーへの道は、最強の敵達によって埋め尽くされていた。マザーの命令電波を受けて動く、虫型ロボットの軍隊である。途中の戦闘で、ジャイアンは両足に重傷を負う。ノビールの仲間達、『白の同盟』の戦士達も次々に死んで行く。スネオは恐怖し、泣き叫ぶ。
「もう帰ろうよジャイアン!!本当に死んじゃうよ!!」
しかし、剛田武はそんなスネオを殴る。のびたが、ドラえもんが必死に戦っているのに、俺達はなにもできないというのか、と。
スネオはまだ俯いているばかりだ。そしてジャイアンは高らかに歌う。皆を勇気づける為に。
『ホゲ〜』
その時。奇跡だろうか、虫型ロボット達の動きが止まった。驚くのびた一行。ジャイアンの歌声とマザーコンピュータの電磁波が共鳴し、虫型ロボットへの命令系統が一瞬麻痺したのだ。ある程度の時間ならこの大群を足止めできるかもしれない…。突然、ジャイアンが皆をドアの向こうに突き飛ばす。ドアは堅く閉ざされた。
『みんな先に行けッ』
ジャイアンは皆を先に進ませる為みずから捨て石となるつもりであった。
『ジャイアン!!』
みなドアにすがる。ドアの向こうからは、いつものジャイアンの『ホゲ〜ホゲ〜〜ホゲ〜〜〜!!』という必死の歌声が響く。それは、まるでワーグナーのシンフォニーの如く。
動きを止めている虫型ロボットも、まるでそれに聞き入っているかのようだ。喉から血をだしながら、剛は歌いつづけた…。
『みんな行こう!!僕らがいつまでもここにいたら、ジャイアンが何の為にあそこで頑張ってるのかわからないよ!!』
声を上げたのは、泣いていたスネオだった。皆、涙をこらえ、エレベーターに向かう。エレベーターは動き出した。背後で、歌声が止まった。ジャイアンは、一瞬ののち、細切れの肉片と化した。そのころ冥凰島では、バギーちゃん(二代目)がアシュラえもんに解体されていた。ノビールは苦悩していた。自分は、のびたなのである。今、幼い頃の自分が死にかけている。そして、親友であったというジャイアンは死んだ。過去が、すさまじい勢いで回天している。この未来世界自体の存在も歪み始めている筈だ。だが、自分がここにいるという事は、幼いのびたは死なないという事だろうか。このタイム・パラドックスの渦の終末はどこなのだろうか。自分の失われた記憶に何があるのだろうか。4人をのせたエレベーターは最上階につこうとしていた。その頃冥凰島では、決戦が佳境に入っていた。
『ぴー』
『シャアー』
蛇が恐竜にかなうわけが無い。ピー助がキングコブラえもんを飲み込み、これで2−2。勝負の行方はマックスマーラえもんとジャイ子との戦いに持ち越された。しかし女らしさと無縁であるジャイ子にマックスマーラえもんの洋服攻撃も通用しない。
まるで兄が乗り移ったかのような豪快な一撃で、マックスマーラえもんは吹き飛んだ。勝負は、3−2でドラえもん復活キャラチームの勝利に終わった。しかし、勝負に負けると自動的に爆発を起こすような仕掛けがドラえもん5人衆には仕掛けられていた。現代の水爆の1兆倍の質量を持つ爆弾が、5個同時に誘爆する。冥凰島のあるインド山中(彼らはその位置を知らされていない。謎のヘリコプターに乗せられてここに来た)を中心にユーラシア大陸が吹き飛んだ。冥凰島はもちろん吹き飛んだ。と、同時に空間に歪みが生じ、『時震』が起こった。ドラえもんチームはそれぞれ、さまざまな時代に吹き飛ばされてしまったのである。小池さんは古代中国に吹き飛んだ。そこにはラーメンが無かったので、小池さんは我慢できず、自分でラーメンを作った。なんと、ラーメンの発明者は小池さんだったのだ。
この後小池さんは中華料理の大家として名を馳せるのだが、それはまた別の話。ピー助は奇跡的にもとの世界に帰れた。よかったね。その後恐竜界の帝王となるのだが、それはまた別の話。ジャイ子は14世紀のフランスに飛んだ。そこで、天から降りてきた乙女として、フランス革命戦争に参加した。彼女は自分の名を『ジャイ子』と言ったのだが、フランス人には発音しにくかったらしく、どこかで『ジャンヌ』と歪んで伝わった。というわけで彼女はジャンヌ・ダルクになったのだが、それはまた別の話。遂にマザーコンピュータと対峙するノビール一行。もうほとんどのびたは虫の息だ。マザーコンピュータにマシンガンを向けるノビール。その時。マザーの中枢部分が開いた。そこには、なんとしずかちゃんが!!その時、ノビールは全てを思い出した。しずかちゃんを殺したのは、のびたの作ったロボットだったのだ。理工学博士になったのびたは北欧独立戦争で人々が死んでいく事に深い悲しみを感じ、機械兵士を作ろうとした。そして、そのプロトタイプ第一号が暴走し、そばにいたしずかちゃんを殺した。狂気にとりつかれたのびたは、しずかちゃんの記憶を持ったロボットを作ろうとした。
そしてできたのがマザーコンピュータだった。そうだ、そして彼が作った第一号の戦闘機械兵士こそ。もともと戦争を終わらせようとして作った平和の色、青。過度な残虐性を持たせぬ為にデザインした、球体。どんな武器だろうと装備できるような、自由変形物質製の手。彼が幼い頃にみた、あの親友の姿。そう、目の前にいるドラえもんであった。ノビールは全てを思い出したのだ。そして、目の前にいるしずかちゃんは現代でドラえもん5人衆が吹っ飛んだときの『時震』で、時空を超え、姿は違えど同じ魂を持つマザーに引き寄せられ、一体化してしまった現代のしずかちゃんだという事を知った。もともと、ドラえもんが現代で幼いのびたにであった事が、このタイムパラドックスの渦の原因であったのだ。このまま、こんな悲惨な歴史を繰り返すわけには行かない。ノビールは決意した。この世界を消す事で、歴史の流れを正常に戻そうと。そして、ノビールはマザーに銃を向け、自分の歪んだ愛情の結晶を破壊する。マザーの干渉が消え、タイムマシンが動くようになった。機械帝国は壊滅していく。そこかしこで起こる爆発。しかし、まだ一つ残っていた。ドラえもんが。ノビールは、ドラえもんに銃を向ける。ドラえもんは、全てを知っていた。そして、理解していた。最後にドラえもんは、そっとのびたの顔に手を当てる。『未来は、運命は自分の手で掴むものなんだ』と、その眼が語っている。のびたとスネオをのせたタイムマシンが、現代に向けて飛び立つ。二発の銃声が響き…。
現代。
何事も無かったかのように日常がまた続いている。ドラえもんは当然、現実の社会にはいない。死んだ筈のジャイアンや出来杉も、普通の生活を送っている。のびたは、奇跡的に命をとりとめた。しかし、ドラえもんそのものの記憶を失なっていた。だが、なんの不都合も無い。もともとドラえもんなんていない世界なのだ。
病院で眼を覚ましたのびたの手には、金色の鈴が握られていた。のびたは、その鈴がなんなのか、思い出す事はその後二度と無かった。決して、思い出す事は・・・。時の旅人として一人、スネオは全てを知っている人間として残された。なぜか、元の世界には別のスネオがいたためだ。一人だけ記憶の残っているスネオに、「時」という偉大な力が干渉した為であろうか。スネオはタイムマシンを降り、破壊する。そこは、昭和初期の日本。
そこでスネオは、モトオという友人と知り合う。スネオは当然全てを話しはしない。ただ、ときどき面白おかしく元いた世界の話をするのみ。二人はいつしか、その世界をマンガにし始めた。忘れはしない、あの頃の友人達。勇敢に戦い、勇敢に死んでいったジャイアン。いつもやさしかったしずかちゃん。いじめられてはいたけれど、たまに真の強さを発揮したのびた。そして、不思議で悲しい運命を背負った猫型ロボット、ドラえもん。忘れる筈はない。彼のペンは、いきいきと昔の友人達をつづった事だった。そして、時は経ち、二人は青年になり、漫画家になった。そのペンネームは・・・。

その5
第1章 出来事

それは、子供達が心おどる正月の出来事だった。。。「のび太さぁ〜ん。羽子板で一緒に遊びましょうよ。」
「うん。やろうやろう。」
しかし、運動音痴なのび太は、あっという間に真っ黒な墨だらけの顔になった。
「よ〜し。今度は負けないぞ。」
「え〜い。」

のび太が打ち上げた羽は、とんでもない方向へ飛んでいき、大きな木のてっぺんに引っかかってしまった。
「ごめ〜ん。僕取ってくるよ。」
「あんな木に昇るとあぶないわ。あきらめましょうよ、のび太さん。」
「だいじょぶだよ。」
そういうと、少しは頼りになる所を見せたかったのか、のび太は大きな木をのぼり始めた。
「のび太さん、降りてきて〜。危なくてみてられないわ〜。。。」
上に昇れば昇るほど、足をかける枝は細くなる。その時である、 バキッ!!! 乾いた枝が折れる音とともにのび太が落ちた。
「きゃ〜〜〜〜〜ぁぁぁぁぁぁぁ。」
ドスン!鈍い音がした。この木はどれぐらいの高さなのだろうか。何メートルあるかはわからないが、のび太としずかにはとても大きな木に見えた。

第2章

「のびちゃん!のびちゃん!」
「のび太! おい のび太!」
「のび太くん!のび太くん!」
「のび太さん!のび太さん!」
ここは私立病院。不幸な事にのび太は頭から落下し、意識を失っていた。ママ、パパ、ドラえもん、しずかが、涙を流し、必死にのび太に話かけている。連絡を受け、ジァイアン、スネオも駆けつけた。
「おばさん。のび太はだいじょうぶなんですか?」
「うぅぅぅうぅぅぅ。」
ママはその場に崩れ座り込んだ。
「手術をしなければ、このまま、、、ずぅ〜っと このまま、のびちゃんはこのまま、、、植物人間のようになってしまうんだって。。。」
「じぁあ手術をしてのび太を助けてよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「失敗すれば、死んじゃうかもしれないの・・・・・・・。」
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。」
「おい。ドラえもん!!!!いつものように何とかしろよ!タイムマシンだとかなんかあんだろ!」
>「そうだ!そうだ!何とかしろっ!」
「・・・・・・・・・・・・・できないんだ・・・・・・・。」
ドラえもんの脳の中に「生命救助」に関する禁止事項プログラムがある。そのプログラムの中の111059841行目に、このような命令がある。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
歴史を壊す可能性大。生命を直接的に救助する事を禁ず。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

この事実をドラえもんはみんなに告白した。
「この役立たずロボット!」
「お前なんか未来へ帰れ!」
「みんなごめん。。。。。僕はのび太くんの為に未来から来たのに。。。」
ボカッボカッ!!!ジァイアンはドラえもんを殴った。
「うぅぅぅぅぅぅぅぅ。ごめん。。。」
ボカッボカッ!!!
今度はドラえもんが自分で自分を殴りつけた。
「たけしさん!ドラえもん!もうやめて! 私が悪いのよ。 私が一緒に羽子板遊びなんてしなければ。。。」
しずかは自分を責めた。
「いいえ。みんなのせいじゃないわ。。。」
ママの声が、みんなに届いたかどうかは定かではない。

第3章 未来へ

それから1週間。のび太の意識はいっこうに戻らない。
「先生。手術の成功率はどのくらいなのですか?」
「・・・・・・・・・・いままでの成功例から言いますと、20パーセント以下です。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「でも、このまま何もしなければ、のびちゃんは・・・・・・。」
手術をしなければ、のび太は生命すら危険な状態であった。しかし、手術の成功率は絶望的に低い上、手術にかかる多額の費用も野比家にはあるはずもなかった。
「20パーセントでも、助かる確率があるなら、手術して、のび太くんを助けましょうよ。」
できすぎがママに言った。
「僕、クラスのみんなにカンパを呼びかけます。」
「よし、できすぎ!そうしようぜ。」
ママの目にまた涙がこみ上げた。しかし、いままでの涙とは違う別の涙だ。みんなにこんなに愛されているのび太。。。ママはのび太を産んで本当に良かった。そう思った。そう思ったら、涙があふれた。

---数日後。

もう決断しなくてはのび太の命が危ない。できすぎや、ジャイアン達が集めてくれたカンパも微々たるものだった。成功率は低いが手術をしなくてはのび太は助からない。しかしそんなお金はどこにもない。
「だめか。。。。」
「パパ!そんな事言わないで!うううぅぅぅぅぅ。」
「すまない。ママ・・・・」
ママとパパは我が子の為には命さえ、惜しくないと思った。しかし何もしてあげられない自分達に無性に腹が立った。
「ママ、パパ、お金は僕が何とかするよ。僕はのび太くんの為に未来からここに来たんだ。絶対にのび太くんを助けてみせる。」
「ドラちゃん。。。。。。」
ドラえもんはそう言い残すと、家に帰り、引き出しの中のタイムマシンで未来へ戻った。

第4章 急げ!

ドラえもんは21世紀に帰ると、真っ先にリサイクルショップへ向かった。「いらっしゃ〜い。」
無愛想なロボットの店員がドラえもんを迎えた。
「これ全部売りたいんだ。」
「全部????」
「そう。全部だ。」
「本当にいいんですね?」
「はやくしろっ!」
ドラえもんは何と、4次元ポケットの中の道具を全部売り払ってしまった。額にすると、どこかの惑星を1つまるごと買えるぐらいの金額だ。
「ありがとうございました。2.68秒後に、あなたの電子マネーの口座に全額振り込まれます。」
「またのお越しをおまちしております。」
それを聞かない内に、ドラえもんは店を飛び出していた。のび太くんを絶対に助けてみせる。。。。ドラえもんの頭は、その事でいっぱいだった。オーバーヒート寸前だ。いや、もうすでにドラえもんの内蔵コンピューターは、すでにおかしくなっていたのかもしれない。。。ドラえもんは次に、宝石博物館へ向かった。この時代、ほとんどの宝石は人工的に作られて、天然の宝石は、莫大な金を積まなければ、手に入れる事は出来なかった。
「いらっしゃいませ」
人間女性型ロボットが迎える。「ご見学ですか?」
「いや。天然のダイヤで一番大きいのください。」
「少々お待ちください。」
女性ロボットはそう言うと、奥のスタッフルームへ入っていった。数分後、10人のガードマンロボットを引き連れ、館長らしき人が出てきた。
「あなたですか?天然の一番大きいダイヤをほしいというお客様は。」
「そうです。売ってください。」
「本当ですか?とてもあなたのような方が買える代物ではありませんよ。」
館長は明かにドラえもんの事をバカにしていた。
「お金ならあります。見て下さい。」
そう言うと、ドラえもんはマネーカードのバランスボタンを押し、残高を館長に見せつけた。
「お  おおおおお」
「す すいませんでした。どこぞの大富豪様にお仕えしているロボットだとは。。。」
「今すぐそのダイヤをお見せいたしましょう。」
全く、現金なものだ。商人あがりの人はいつもこうである。館長は奥の金庫から大きな箱を大事そうにかかえ、再びドラえもんの前に現れた。ゆっくりとその箱を館長が開ける。。。
「どお〜ですか。この輝き。すばらしいでしぉ。私のコレクションの中では最高です。」
ばかでかいダイヤだ。その大きさはドラえもんのこぶし位ある。
「このお金全部払うから、そのダイヤをください。」
「ぜ・全額いただけるのですか?」
「そうだ。早くして。」
「はいわかりました。」
ドラえもんはダイヤを受け取ると、店を飛び出し、のび太くんがいる時代へとタイムマシンで再び戻った。現代で、ドラえもんはダイヤを宝石コレクターに売り、のび太の手術費を作った。その宝石コレクターの孫が、21世紀で先ほどドラえもんがそのダイヤを購入した宝石博物館を開く事になるとは、ドラえもんは知るよしもなかった。

第5章 「友達」だということ

「今夜が山場ですね。手術を行わなければ、命が危ないです。」
先生がママに言った。ママはその場に崩れ倒れた。その時である。バタンッドアが勢い良く開くとともにドラえもんが、病室に飛び込んできた。「のび太くん!」
「ドラえもん。こんな時にどこ行ってたんだよ!」
「ごめん。のび太くんの手術費を作る為に、ポケットの中身を全部売ってきたんだ。。。」
「え?本当か?これでのび太は手術できるのか?」
「ママ。。。このお金でのび太くんを助けてあげようよ。」
「ドラちゃん・・・・・・・・・ありがとう・・・・」
「先生。おねがいします。」
迷ってる時間はない。パパは先生に手術をお願いした。
「よし。緊急手術を行う。大至急手術室へ運んで!」
病院内に緊迫した空気が一気に張りつめた。手術室は1階のB棟だ。みんなも、意識のないのび太をのせたベットの後を追った。「全力をつくします。」
ドアが閉められると、手術中のランプが点灯した。3時間位たっただろうか。。。
ママとパパは親戚に連絡をとり、近い所に住む親戚はもうすでに駆けつけていた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
みんなが驚いた。ジァイアンが突如大声を張り上げたのだ。近くの看護婦が大声の元を探して、こっちへ来た。「ここは病院ですよ。他の患者さんも居るんですから大声ださないでください。」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
「静かにしてください。」
「のび太ががんばってるっていうのに、何もしてやらないのが友達って言えるかっっっっ!!!!」
「のび太は俺様の友達だっ!!! いじめる事もあるが大事な大事な友達なんだっ!!!」
「フレ〜!フレ〜!の・び・太〜!フレッフレッのび太!フレッフレッのび太〜!」
看護婦はジァイアンの迫力に驚いた。そしてみんなもジャイアンの後に続いた。
「がんばれ〜のび太〜!」
「のび太さん〜。絶対に負けないで〜!」
「がんばれがんばれ のっびっ太!」
「のび太く〜ん。ファイト〜」
「野比〜負けるんじぁないぞ〜!」
みんなの声援は館内中に響きわたった。看護婦はみんなののび太を思う気持ちに心を打たれたのか、それ以来無理にやめさせようとはしなかった。

第6章 不幸

手術中のランプが消えた。8時間におよぶ、大手術だった。
「やった〜終わったぞ。のび太は助かったんだぁ。」
「やったやった〜。」
クラスのみんなは、抱き合って喜んだ。ドアから手術を終えた先生が出てきた。その白衣は赤く染まっている。
「先生っありがとなっ。」
ジァイアンは泣きながら言ったが、先生は笑顔を見せなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「のび太くんが直る見込みはありません。思ったより、病状がひどく。。。命をとりとめはしましたが、それが精一杯でした。。。」
「え?・・・・・・・・・・・」
「どういう事ですか?・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「命はとりとめましたが、のび太くんはこのまま意識が戻る事はありません。・・・・・・植物人間です。。。。」
「そんなっ!うそだっ!」
「嘘ですよね先生!」
「我々、この病院の名医と呼ばれる医師全員で、全力を尽くしました。」
「もうしわけございません・・・・」
バタッのび太のママは気を失って、倒れてしまった。
「そんな・・・そんな・・・・のび太が・・・・のび太・・が・・・の・・・び・・・・ 嘘だぁぁぁぁぁ!!。」
「昨日まで元気だったのび太さんが・・・嘘よ。そんなはずないっ」
ダダダダダダッ みんな手術室に駆け込もうとした。
「いけませんっ!のび太くんは手術は終わりましたが今は危険な状態ですっ。あちょっと!入ってはダメです。」
「うるせ〜!!!!!!」

最終章 さよならドラえもん〜〜みんな友達〜〜

忙しい1月が終わろうとしていた。3日間降り続いた雪もやみ、今日はお日様が燦々と輝いている。いつものように平和な1日が始まろうとしている。ただ1つ、のび太の病室を除いて・・・・・。
「のびちゃん♪ 学校行かないと遅刻するわよ。 それにしてもかわいい寝顔だ事♪」
ママはショックのせいでおかしくなってしまったのだろうか?毎日毎日、朝から晩まで、のび太に話しかけている。ママはどれほど寝れない日が続いたのだろう、今ではガリガリにやせ細ってしまった。のび太の寝顔はまるで天使のようだ・・・・・。パパも会社を辞め、毎日のび太のそばにいる。ドラえもんはあれ以来、誰とも口を聞かなくなってしまった。
ちょうど小学校が終わる時間・・・・
「おばさ〜ん。のび太は?」
ジャイアンを筆頭に今日もクラスのみんながお見舞いにきた。
「あら剛くん。 今日はのびちゃん まだ起きないのよぉ、しょうがない子でしょ?のびちゃ〜ん、クラスのみんなが来たわよ。ほらっ起きなさい!」
「おばさん・・・起こさなくていいよ。まだ寝かせてあげてよ・・・まだ眠いんだよ、きっと・・・・」
「そお?ごめんなさいねぇ。せっかく遊びに来てくれたのに。」
「ドラえもんっ元気だせよっ」
「のび太は死んだ訳じぁないさ。」
「・・・・・・・・・・・・・・みん・・な・・・・・・・・・。」
ドラえもんが口を開いた。堰を切ったように、いままで我慢してきた涙が一気にドラえもんの目からあふれる。
「みんな・・・・僕、のび太くん大好きだから、病院で寝たきりののび太くんをどこかに連れていってあげたいんだ・・・・」
「パパ・・・ママ・・・・・・・いいでしょ?僕はのび太くんの為に未来から来たんだ・・・・。」
「ドラえもん・・・・・。」
「ドラちゃん・・・・・。」
そういうと、ドラえもんは空っぽのはずの4次元ポケットから、「どこでもドアー」を取り出した。ドラえもんは何かあった時の為に「どこでもドアー」だけは売らずにとっておいたのである。ドラえもんは「どこでもドアー」を狭い病室の中に立てると、寝たきりののび太に話しかけた。
「のび太くん・・・・どこに行きたい?のび太くんの好きな所に一緒に行こう。僕達、いままでだってどこに行くにもず〜っと一緒だったもんね。」
ドラえもんはそう言うと、のび太を背中におんぶした。
「どっこいしょ。 重くなったねぇ のび太くん・・・・。」
のび太を背中に背負ったドラえもんは「どこでもドアー」の前に立って、もう一度のび太に聞いた。
「どこに行きたい?ねぇのび太くん。」
答えが帰ってくるはずはなかった・・・・・。しかし、一瞬みんなにはのび太が笑ったように見えた。幻だったのかもしれない・・・・。
「わかったよ。のび太くん。 そこへ一緒に行こう・・・。」
ドラえもんには何か聞こえたのだろうか?またのび太が微笑んだ。見間違いなどではない。みんな見たのだ。
のび太くん。じぁそろそろ行こうか・・・・。」
「どこでもドアー」が一人でに開いた・・・・。開いたドアの向こうに素晴らしい景色が広がった・・・・。綺麗なチョウチョが飛んでいた。見たこともないほど可憐で、嗅いだ事のないほどいい匂いのお花が咲いていた。まぶしい程の光でいっぱいだった。のび太が最後に行きたい所。そこは天国だった。
「さあ 行こう。」
ドラえもんは動かないのび太くんを背負ってその中に入っていった。ギィー バタンッ

その6
これが作者最終回といわれている...)

 ある晩、のび太が目を覚ますと、知らない大勢の人間がのび太の部屋のカベから出てきて、カベの中へと消えていった。驚いたのび太は、次の日ドラえもんにその事を伝える。しかし、ドラえもんはのび太の話をポーッとしてまるで聞かない。
 最近、のび太の家では変なことばかりが起こる。家のカベに落書きがいっぱいあったり、パパのライターなど、いろんなものがなくなったり…。

 「とうとう、このへんにもあらわれたか。」とつぶやくドラえもん。
 そんな中、ドラえもんの座っている横のカベから子供がでてきて、おやつのドラやきをヒョイと取り、子供は再びカベの中へ消えていった。
それを見てのび太はビックリ仰天。「お、おいっ、み、み、見たかいまの」
ドラえもんは相変わらずボンヤリした表情で「あ、うん……。」
「あ、うん? 言うことはそれだけ?」と困惑するのび太。

「のび太くん!!」ドラえもんが突然叫んだ。
「もしも、もしもぼくがいなくなっても、きみひとりで、やっていけるかい?」
「そんなこと、考えられないね。きみがいなくちゃ、ぼくはだめなんだ。」とのび太。
「なさけないこと言うなよ。じつは…」
……とドラえもんが話を切り出したその時、またカベの中から何人かの人間が出てきた。

「まっぴるまからこんなとこへ。ひと目につかないように回るのがきそくだぞ!」とドラえもん。
状況の掴めないのび太。
「だれだい、この人」とドラえもんに尋ねると、
「しつれいしました。私はこういう者で」先頭の男が名刺を差し出した。

<<フジヤマ時間旅行株式会社/一級ガイド カバキチ・カバタ>>

つまりこの人達は、未来の世界から昔の世界を見物するためにやってきた時間観光旅行の人らしい。
「みなさま、これが古代日本の民家です。ご自由にごらんください」とカバタが言うと、ドヤドヤと未来からの観光客がやってきて、のび太の家を荒らしはじめた。

「めいわくだ!かえってよ!」と叫ぶドラえもんとのび太。
しかし、観光客一行はのび太の家に記念の落書きをしたり、パパの服をお金で勝手に持ち帰ったり、のび太の部屋のノートを勝手に見たり…と迷惑三昧を繰り返す。ドラえもんとのび太は、のび太の家から観光客一行をおっぱらおうとするが、観光客は四次元移動で動いているのでカベの中に逃げ込んで上手く追っぱらえない。

 すると、しまいにはのび太の家にピストルを持った未来の全世界指名手配の殺し屋までやってきた。タイムパトロールに追いつめられ、この世界に逃げてきたという。

「こうなったら、きさまらをみな殺しに……」
と男が言った瞬間、タイムパトロールがやってきて、バズン!と銃でこの男をやっつけた。
 そして観光客は皆帰り、ようやくのび太の家は静かになった。

「やっとしずかになったよ」とドラえもん。
「時間観光旅行なんてめいわくだァ。なんとかしろ」とのび太。するとその時、セワシがのび太の机の中からやってきた。
「それはもう心配いらないよ」と言う。

 セワシの話によると、「時間旅行きせい法」という法律が、未来の世界で決まったらしい。さっきの観光客のようにタイムマシンで旅行する人がふえてきて、昔の人に迷惑をかけることが多くなったので、今後一切の時間旅行が禁止されることになったのだ。もちろん、ドラえもんも未来の世界に帰らなければならない。

「そ、そんな!! いやだ! ぼくは帰さないぞ!!」と叫ぶのび太。
それに対し、ドラえもんは
「男だろ!これからはひとりでやってくんだ。きみならやれる!!」
と励ました。

ドラえもん「ぼくが来たころからみると、ずっとましになっているからね」
セワシ「そう、元気になったし、からだも強くなった。頭もすこーしよくなった。」

 するとその時、のび太の机の引き出しからプオ〜、プオ〜という音が鳴り響いた。ひきあげの合図だ。
「いそがないと」とセワシ。
「じゃ…。」とガッチリ握手するドラえもんとのび太。

ドラえもんはセワシに連れられ、机の引き出しの中に入ると泣き叫んだ。
「いやだァ。のび太くんとわかれるのいやだあ」
「ドラえもん!!」

セワシとドラえもんは、机の引き出しの中に消えていった。
のび太は机の引き出しをながめながら、「ドラえもん…」とつぶやく。

ラスト、のび太のモノローグ。
「つくえの引き出しは、ただの引き出しにもどりました。でも……、ぼくは開けるたびにドラえもんを思い出すのです

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2007年3月1日

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