ブローニングM2重機関銃

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Ｍ２重機関銃は、銃器設計で有名なジョン･Ｍ･ブローニングによる傑作機関銃。
第１次世界大戦中に開発され、１９３３年に米軍に制式採用。第２次世界大戦中米軍の主力ＨＭＧとして使用され、採用からおよそ８０年たった現在も世界各国で採用され第一線を守っている。

米兵などから、マ・デュース(Ma duce/Ma deuce)｢厄介バァさん｣の愛称で親しまれている。



■テクニカル･データ■

口径：50口径(12.7mm×99)
全長：1635mm
銃身長：1143mm
重量：約38.2?(三脚架除く)
作動方式：ｼｮｰﾄﾘｺｲﾙ
初速：898m/秒
ﾗｲﾌﾘﾝｸﾞ：8条右回り
発射速度：450〜550発/分
装弾数：110発ﾍﾞﾙﾄﾘﾝｸ
使用弾薬：通常弾･焼夷弾･徹甲弾･爆裂弾頭など。
有効射程：1000〜2000ｍ
最大射程：約6000ｍ
(有効射程及び最大射程は使用弾種により異なる)

【オプション(主にマウントなど)】

：M3トライポッド(歩兵部隊用/標準装備の三脚架)
：M1対空マウント(Ｍ３トライポッドに支柱及び補助脚装備)
：M63対空マウント(マウントのハンドルの位置の切り替えで対空/地上用として変更使用できる)
：M35ガンマウント(主にジープに搭載)
：M49リングマウント(主にトラック用銃架)
：M46連装対空マウント(小型艦艇に搭載。ウォータージャケット･ボックスマガジン等装備。)
：M45/M55 ４連装対空マウント(およそ毎分2200発発射できる。M45は車載用･M55は牽引用)

【派生型など】
○M1重機関銃(M1921)
第1次世界大戦末期にM2の原型となった水冷式のM1。
敵の砲兵用観測気球を撃つことを目的に配備された。


○水冷式M2
長時間射撃に耐える様、銃身の周囲にウォータージャケットを装備。

○航空機搭載用AN-M3
第2次世界大戦のプロペラ機から、初期のジェット機までアメリカ軍の戦闘機が搭載。

○M3重機関銃
M2の後継機種としてベルギーのFN社で製造されている模様。


【その他･備考】
○発射速度を抑えてあるので、スコープを搭載しての狙撃も可能。

○日本の自衛隊に装備されているM2重機関銃は住友重機械工業でライセンス生産されている。


【キーワード】
機関銃/重機関銃/重火器/ブローニング