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真・中性子爆弾

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詳細 2018年7月3日 11:54更新

中性子爆弾(ちゅうせいしばくだん、Neutron bomb)は、核兵器の一種で、核爆発の際のエネルギー放出において、中性子線の割合を高めたもの。放射線強化型核爆弾とも呼ばれる。

通常の核爆弾と比較して、熱エネルギー(爆風など)へのエネルギー放出割合が低く、そのため、建造物などの被害は相対的に減少させることができる。その一方、中性子線の放射があるために、人間を初めとする生物には放射線障害による死傷を与えることができる。ただし、熱核爆発が全く起きないわけではなく、相対的に小さいのみであり、爆風などの被害半径よりも中性子線による被害半径のほうが大きいものである。

中性子爆弾は、使用後の占領時に市街の建造物やインフラ設備を利用できるようにするための爆発力縮小に端を発し、主として自軍地上部隊の行動を視野に入れて開発された。そのため、弾頭威力も核としては小さく、残留放射能も少量になるように設計されている。中性子線は透過力が強く、鉛などの金属板も透過するが、コンクリートや水など放射線を遮断できる遮蔽物に覆われた地下核シェルター等への攻撃能力は小さい。

通常の核爆弾との構造の違いは、中性子反射材にある。通常は、核反応を効率化させるために、弾頭の内殻をウラン238などの中性子反射材で覆う。しかし、中性子爆弾においては、それにクロムやニッケルなど用いて、中性子の吸収・反射を抑えている。そのため、核反応によって発生した中性子線が、周囲に放射されるようになっている。

なお、中性子線の発生にあたっては、核分裂よりも核融合の方が効率が良いため、水素爆弾が用いられる。

本爆弾の開発の経緯としては、核兵器に対し、密閉された戦車や艦船の防御力が予想以上に高いことが証明され(特に、1946年にビキニ環礁で行われた核実験で、約70隻の艦船のうち計13隻しか沈没しなかったなど)、それらの装甲を貫いて兵員の殺傷を目的にする効果的な戦術核の運用の一環として開発された。

当初は、中性子線による電子機器への障害発生を用いて、弾道ミサイル迎撃に用いる手段として考えられた。その後、1ktの弾頭ならば、被害半径1,000m程度に抑えられることもあって、戦術核兵器としての利用が考えられた。

漫画やアニメ、SF作品などにおいて、「爆発力は皆無で人間だけを殺す未来兵器・架空兵器」として描写される事が多いが、現実の中性子爆弾とは全く異なるものである。上述の通り爆風などのエネルギー放出割合は比較的小さいというだけであり、皆無ではない。また既に実用化されている兵器であり、未来兵器や架空兵器ではない。

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2007年1月19日

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カテゴリ
学問、研究
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