Bernachon(ベルナシオン)
写真ジャン=ジャック・ベルナション氏 ショコラティエ
サロンドショコラにて、日本発上陸
初めましては、こちらから
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美食の街として知られるリヨンの人々が格のある美味しい贈りものならここ、と選ぶ名店がこの<ベルナシオン>。門外不出といわれ、リヨン以外では、パリでもなかなかお目にかかれない老舗のショコラが、いよいよフランス国外初出店として今回のサロン・ド・ショコラへやってくる。このブランドの特徴はなんといっても仕入れたカカオ豆から作る、すべてが自家製のショコラ。現在では、原料のチョコレートから製造しているお店はフランス国内でもほとんど無い。<ベルナシオン>ではカカオ豆はベネズエラをはじめ、良質な中央〜南アメリカ産のもののみを使うらしい。聞けば、それは「祖父の代からの決まりごと」とのこと。
製造の過程で使う大理石の作業台は、ショコラ作りの原点として、老舗ならではのトレードマーク。ブランドのイメージとしてボックスに、また、お店のインテリアのアクセントなどいたるところに採用している。
工場というより、大きめの工房といった建物の中、2代目のジャン=ジャック氏に見守られるように、誠実そうな職人たちが各工程に分かれて黙々と仕事を続けている。年季の入った焙煎機の前で3代目フィリップ氏に話を伺った。「最も難しいのはカカオ豆の焙煎。時間をかけすぎると苦くなってしまうし、少ないと深みに欠けるんだ」。父ジャン=ジャック氏のいう「アルチザンとしての伝統ある技法」を受け継ぎ、頑なに守る息子は優しい笑顔に、ときおり真面目な横顔を覗かせる。「ショコラ作りで重要なのは、まずカカオ豆へのこだわり。それと同じくらい“家族で作る”ということを大切にしているんだ」。話を伺うごとに、原料の厳選、伝統の技に加えて、家族経営という形態がこの店を名店たらしめているように思えてくる。営業担当の次女ステファニー氏が続けて言う。「経営は父と兄と私の3人で相談しながら。すべて“家族会議”で決めているの」。
おすすめの「パレドール」をはじめ、やや厚めの自家製クーベルチュールに包まれた、素朴にも感じられる優しく深い味わい。カカオ豆の選別から、手間暇かけた伝統の味は、最後に家族のあたたかい心が込められる。リヨンの宝物が、ようやく日本のショコラファンにも広く認められる時がやってきた。