『ウルトラヘヴン』
エンターブレインの「月刊コミックビーム」という雑誌に連載している、小池桂一先生の作品です。
ドラッグでぶっ飛んで、現実と幻覚がわからなくなるような話。舞台は、合法ドラッグが盛んで、バーでオリジナルブレンドのドラッグを出したり、CMで宣伝をしているような近未来。静脈にペン状の機器をプスッと一刺しするだけで、温泉に浸った気分になったり、超躁状態になったり、ありとあらゆる精神世界を体験できるようなドラックが蔓延しています。
このマンガの魅力はとにかく、トリップシーンの描写がすごい。すさまじい描写力、精密な描き込み、豊富でぶっ飛んだイメージ。そして一気に読ませるスピード感。いっしょにトリップしているような感覚に襲われます。AKIRA』の大友克洋並みの卓越した画力で、見たこともないようなコマ割と造形が炸裂する。