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法哲学

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詳細 2023年11月24日 13:35更新

法哲学とは、法学一般に共通する問題や根本問題を原理的に根元的に考察する学問である。

例えば、民法の契約制度など、近代法は個人の自律と意志決定を尊重するが、果たして個人の意志決定とはそこまで信頼できるものだろうか?もしくは、生命倫理における尊厳死の問題において、生命の尊重と個人の自律という2つの価値が対立することがあるが、このように近代法が従来尊重してきた2つの価値が対立するような場合、どのように判断すれば良いのか、そもそも社会問題の全てを法で解決すべきかといった問題群である(あくまでもこれらは例であり、他にも様々な問題が存在する)

もっとも、歴史的変遷は結構複雑で、ドイツ圏ではRechtsphilosophie(通常、こちらは「法哲学」と訳される)として応用哲学の一分野のとして発達し、英米圏ではJurisprudence(直訳すれば「法の賢慮」、通常日本では「法理学」と訳される)として法学の一分野として発達した。もっともこの2つは今ではほとんど区別されることがない。

日本では民法の起草者として知られる穂積和重が東大に法理学講座を開設したのがそのはしりとされ、その後、法哲学講座に改称されたことから「法哲学」の名前が広まることになった(一部の大学ではまだ「法理学」の名称が残っている)

一般にHLAハートの分類によると法哲学には3つの分野があるとされ

1.法価値論(正義論、とも呼ばれる)
法とはどうあるべきかを考察する分野。ドゥオーキンによれば政治哲学や倫理学と近接するとされる。
2.法概念論
法とは何かを考察する分野。自然法ー法実証主義論争などはここにあたる。ドゥオーキンによれば、言語哲学や論理学と近接するとされる。
3.法学方法論
法的推論や法解釈などの一般的方法論を考察する分野
にわかれるとする。

少なくとも日本の法哲学界においては、ロールズの A theory of justice を契機とする規範的正義論の論争が盛んである。しかしながら、これは法哲学における自然法ー法実証主義論争や法的推論や法解釈などの一般的方法論といった伝統的な問いが解決されたことを意味するものではない。

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開設日
2005年3月13日

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カテゴリ
学問、研究
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