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L'INNOCENTE  イノセント

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詳細 2015年6月5日 15:23更新

”イノセント…ふしぎなことばである。
人間はどこまでイノセントであり得るのか。純粋に、無邪気に、純真に、無知に、生きられるのだろうか。この世に生きているかぎり、それはどこまで可能だろうか。ましてや男と女の関係において、純粋な恋が、どう二人を発展させていくのだろうか。純な愛などということ自体があり得るのか。
イノセント…無辜であること。ルキノ・ヴィスコンティ監督はこのことばをたよりに、人間の本質、男というもの、女というもの、人生論、男性論、女性論を展開してみせる。”
(昭和五十四年三月二十三日発行、『イノセント』日本語版パンフレットより抜粋。)

原作は「ヨーロッパデカダンの寵児」と称えられた詩人、小説家、劇作家ガブリエーレ・ダヌンツィオの、ワーグナー的三部構想”薔薇小説”第二部をかざる『罪なき者』(脇功譯で松籟社より新訳が2008年に刊行)。

専制君主的な、濃いめだがのんびりとした空気のなかで、当コミュニティを盛りたてて参りたいです。


*✽*以下、淀川長治シネマパラダイス MOVIES ARE MY LIFE(1992 集英社)より抜粋*✽*

・・・さて『イノセント』を見て驚いたことは、このまぎれもない大クラシックの香りであった。『夏の嵐』にはオペラを感じ、『白夜』には舞台を感じ、『若者のすべて』にはリアリズムを感じ、『山猫』にはシュトロハイムを感じ、『異邦人』には詩の朗読を感じ、『地獄に堕ちた勇者ども』にはすぐれたドイツ映画を感じ、『ベニスに死す』では日本でいうならば明治大正の最も深く豊かな人間美学の文学を感じて、ここにビスコンティ芸術に酔い続けてきた私は『イノセント』を見るにいたり、ビスコンティがイタリア映画のその”映画”のクラシックをいまに呼び戻して、イタリアのありし日の映画国への愛国を示したことで驚いたのであった。

とにかく『イノセント』は、原作がガブリエーレ・ダヌンチオ(1863〜1938)の小説である。ダヌンチオと聞くだけで、私はイタリア映画初期の大正5〜6年のころの、フィルムをセピア色やあるいはブルー一色に染めた大活動写真時代を目に浮かべてしまう。大活動写真の”大”をわざとつけたのは、ダヌンチオの『船』、とくにこの文豪自身が映画のオリジナル脚本を書いた超大作『カビリア』(1914)などは、まさに”大”の字をつけるにたる特別興行作品であった。そしてそのころは、イタリア映画がいわゆる文芸映画の大作をぞくぞくと生み、ピナ・メニケッリ、フランテェスカ・ベルチーニ、マリヤ・ヤコビーニなどという、オペラの歌手とも見たい堂々たるかんばせを持つ大女優が主演したものだった。『火』『アッスンタ・スピーナ』『さらば青春』、その前の『王家の虎』などのイタリア映画が、大正初期中期の日本の小説家にいかに影響したことか。谷崎潤一郎なども、この初期のイタリア映画に影響を受けたことは言うまでもない。

『家族の肖像』が超モダン映画なら、『イノセント』は超クラシック映画と言える。ビスコンティは、いま一度イタリアのイタリア映画が生まれて間もないころの文芸映画、いうなればイタリア映画の誇りある祖先を、ここにつかんで見せ終えたのであった。



*✽*以下、DVD版『イノセント』(無修正版/デジタル・リマスター)紹介文より抜粋*✽*

19世紀の華麗な貴族社会の頽廃とエロスが匂い立つ、絢爛豪華で官能的なヴィスコンティの遺作『イノセント』。
ローマの富裕な貴族トゥリオは、多くの女性と浮名をながしている。かれには伯爵夫人テレーザという蟲惑的な愛人がいる。ふとしたことでトゥリオは、貞淑な妻ジュリアーナの不倫に気づき、狂おしいまでの嫉妬と情熱の虜になる・・・・『イノセント』は、うつくしい映像と美術による恋愛映画である。赤を基調とした衣裳と室内装飾、その貴族文化的な華麗さ、そしてヴィスコンティ映画にはかつて見られなかったほどのエロティシズム。
ローマのコロンナ宮でロケーションされた、公爵夫人がひらく音楽サロンの場面は圧巻であり、ヴィスコンティの親類の貴族たちが出演している。モーツァルトの『トルコ行進曲』、リストの『エステ荘の噴水』、グルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』が、サロンの豪華さを盛り立てる。また劇中のショパンのワルツ、フランコ・マンニーノの音楽は耽美である。

主人公のトゥリオは、『哀しみの伯爵夫人』『ハンニバル』のジャンカルロ・ジャンジーニ(Giancarlo Giannini)、
トゥリオの妻ジュリアーナは『悦楽の闇』『青い体験』のラウラ・アントネッリ(Laura Antonelli)、
トゥリオの愛人テレーザは『おもいでの夏』のジェニファー・オニール(Jennifer O'Neill)。
ジュリアーナと密通する小説家ダルボリオに『ルードウィヒ』のマルク・ポレル(Marc Porel)、
トゥリオの弟で騎兵士官のフェデリーコに『いちばん美しい年令』のディディエ・オートパン(Didier Haudepin)、
そしてテレーザをめぐるトゥリオの恋仇エガーノ伯爵には『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『夏の嵐』『華やかな魔女たち』のマッシモ・ジロッティ(Massimo Girotti)。


 *✽*:;;;;;;:*✽*{関連サイト}*✽*:;;;;;;:*✽*
http://www.imdb.com/title/tt0074686/
http://www.luchinovisconti.net/visconti_sc_film/innocente.htm
http://emmanuel.denis.free.fr/visconti/inno/inno3.html
http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews5/linnocente.htm
http://www.galleriacolonna.it/(ロケーションが行なわれた、コロンナ宮殿のサイト)

 *✽*:;;;;;;:*✽*{姉妹コミュニティ}*✽*:;;;;;;:*✽*
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1237425
【《ガブリエーレ・ダヌンツィオ》】
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2015348
【《CABIRIA、巨大サイレント映画愛》】

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カテゴリ
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