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進化、論理、記号 C.S.パース

進化、論理、記号 C.S.パース

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「アメリカが生んだ最も多才で独創的な哲学者」、チャールズ・サンダース・パース Charles Sanders Peirce。その思想は20世紀フランスの哲学者ジル・ドゥルーズにも多大な影響を与えています。特にドゥルーズの『シネマ』は、パースの記号分類が基本線の一つとなっているようです。
パースはプラグマティズムの創始者と言われていますが、後に、ジェームズらの思想との間に厳密な区別を強調し、自らの思想をプラグマティシズムと呼びなおしました。その基本概念は、「第一性」「第二性」「第三性」の三つの区別。
「第一性」は、感覚的質。数学的な命題にさえ存在する、全ての感じられるものの根底としての、モナド的要素。これは主観的に体験された感覚のことではなく、その素材となる潜在的なもののことであり、現代思想風に言えば「強度」とか「差異」に当たるものだと言って良いでしょう。
「第二性」は、第一性が自己充足的であったのに対し、そこに第二のものによる影響が加えられたもの。主体の変容の感覚、二つの主体間に生じた、偶然的、盲目的な作用・反作用。
「第三性」は法則性や習慣、意図、概念、記号等々のことであり、或る第一性に何らかの第二性が生じる際の規則性。
「存在するものはすべて、第一に感情であり、第二に努力であり、第三に習慣である」(『連続性の哲学』岩波文庫)

ベルクソンやホワイトヘッドとも相通ずるところのあるパースの思想。彼曰く、原初の宇宙は、混沌にさえ先立つ、曖昧な一般性から出発して進化し、数学的法則、プラトン的諸形相でさえ進化する。彼は多くの肩書きを持っていましたが、特に論理学者、数学者としての側面が強かっただけに、彼の「1+1=2なんてことを後生大事に信じている奴は頭を壁にぶつけてしまえ」的な発言は面白い。また彼の宇宙生成論は、シェリングが『人間的自由の本質』で展開したものと、かなり近いように思います。
スコラ哲学的な厳密さにこだわりつつも、そうした厳密さから逃れる、捕らえ難い、曖昧な感覚に注目し、情動的、感性的な本能が人間の論理を支えていると考えたパース。新書館から邦訳の出た『パースの生涯』の謳い文句に「ニーチェに匹敵する思想家C・S・パース」という表現がありますが、これは必ずしも言い過ぎではないようにも感じます。



(関連コミュニティ)
William James
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極貧の時期にパースの生活を支えていたジェームズ。彼がいなければ、パースは夫婦揃って栄養失調で死んでいたかもしれません。

【dir】
[dir] 思想・哲学
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2005年03月02日
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カテゴリ
学問、研究
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