コンポラ写真:1966年12月、米・ジョージ・イーストマンハウスで、“Contemporary Photographers Toward a Social Landscape”という写真展が開催されそれにより『コンポラ』ムーブメントが日本にできた。
この写真展は:キュレーターはNathan Lyons(ネイザン・ライオンズ、元ニューヨーク近代美術館写真キュレーター)。Bruce Davidson、Lee Friedlander、Garry Winogrand、Danny Lyon、Duane Michalsの作品が取り上げられ、当時、大きなムーブメントを起こした。
*カメラ本来の形である横位置が多い。写真表現のテクニックの否定日常の何気ない被写体誇張や強調をしないまた他にも標準、または広角レンズが多用される撮影者の心境を現した、被写体との距離感などの傾向がある。(*大辻清司、カメラ毎日)
彼らが取り上げたのは、ドキュメンタリー写真のテーマにも、美学的なアプローチの対象にもなりにくい、写真家自身のさりげない日常生活の断片だった。あくまでも私的なまなざしで、被写体との距離を確かめ、定着していく彼らのスタイルは牛腸茂雄、下津隆之、新倉孝雄らの写真に典型的にあらわれている。