mixiで趣味の話をしよう

mixiコミュニティには270万を超える趣味コミュニティがあるよ
ログインもしくは登録をして同じ趣味の人と出会おう♪

ホーム > コミュニティ > 学問、研究 > Tzvetan Todorovに何を訊くのか

Tzvetan Todorovに何を訊くのか

Tzvetan Todorovに何を訊くのか

ログインして参加する

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

紛れもなく現代最高の知性の一人であり、ヨーロッパを代表するルネサンスマン、ツヴェタン・トドロフについて考えたいと思います。

つい先年、このヨーロッパ随一の知性の手に依る、イラクを始めとする国際情勢への批判的検討がなされたばかりだが、知識人の政治的問題への言及が大変なリスクを伴うものである事は、チョムスキーやサイード、ソンタグを例に挙げるまでもない事であろう。

ただ、トドロフの場合にはその著書を見ても判る通り、歴史に於ける支配=被・支配の関係性を深く考察して来ただけあってなるほど納得の行く事でもあるのだ。

ただし、彼がその著書『イラク戦争と明日の世界』の中で一つの対立から和解へのモデルとして触れている様なヨーロッパの姿を、数百年間にわたって収奪と蹂躙の対象でしかなかった(そしてこれからも恐らく)第三世界の人びとはどのように読むのだろう?

それはひょっとすると彼らアフリカ、アジア、中南米の人びとにとっては“もう一つの合衆国”が出来るに過ぎないのではないか、そんな恐れを感じているのではあるまいか。

世界の平和に就いて、“テロ”と呼ばれるレジスタンスに就いて、アメリカの国際法違反(少なく共国連憲章にははっきりと背いている)の暴虐に就いて、そして米国と日本との支配=被・支配の関係性に就いて興味を持たれている方は是非トドロフの著書“イラク戦争と明日の世界”をお読み戴きたい。

ここには国際問題について著わされた彼の著書に絡めて書いてしまったが、これは彼のほんらいの仕事とは無関係とは言えぬまでもいささか異なるので(チョムスキーの学問が、彼の名を知らしめている発言とは無関係なように)、是非トドロフをご存じない方にも彼の著作を読み込んでみていただきたいと思うところだ。

Key Wordをいくつか。
・構造主義文学批評
・ロラン・バルト
・記号学
・言語学
・全体主義
・思想史
・人類学
・啓蒙思想
・象徴表現
・他者

著書:
“象徴の理論”(1977)
“象徴表現と解釈”(1978)
“批評の批評”(1984)
“他者の記号学−アメリカ大陸の征服”(1982)
“はかない幸福ールソー”(1985)
“極限に面して<強制収容所考>”(1991)
“歴史のモラル”(1991)
“フランスの悲劇”(1994)
“アステカ帝国滅亡記-インディオによる物語”(G・ボド共編)(1983)
“ミハイル・バフチン 対話の原理”(1981)
“言説の諸ジャンル”(1978)
“われわれと他者”(1989)
“未完の菜園<フランスにおける人間主義の思想>”(1998)
“バンジャマン・コスタン<民主主義への情熱>”
“小説の記号学”(1967)
“悪の記憶・善の誘惑”(2000)
“義務と悦楽”(2002)
“イラク戦争と明日の世界”(2003)
他著書他数。

ざっと主要な著作を並べたこの簡単なリストを御覧頂いただけでも、このフランスきっての知性の幅の広さ、懐の深さが伺えるのではないだろうか。
そしてまた同時にこれらの著書に一貫して通底して流れているテーマが確かにある、と言う事も諒解出来るのではないか。

**************************************************

関連コミュ

“法政大学出版局”
http://mixi.jp/view_community.pl?id=72093

“ル・モンド・ディプロマティーク”
http://mixi.jp/view_community.pl?id=162349

開設日
2005年02月21日
(運営期間4235日)
カテゴリ
学問、研究
メンバー数
102人
関連ワード

おすすめワード