◇オールディスの定義によれば、ワイドスクリーン・バロックとは、空間的な設定として全太陽系かそれ以上の広大な作品世界を持ち、自我の喪失・世界の破滅などを扱った複雑なプロット、次から次へと繰り広げられる奔放なアイデアの大洪水、「世界を身代金に」という大スケールで繰り広げられる絢爛豪華な物語、というものである。(ウィキペディア)
◇SFのサブジャンル。
ヴォークト、ベスター、ディレーニィなどのような、英雄的な個人による宇宙冒険小説というスペースオペラ的要素を踏まえつつも、壮大なSF的な仕掛けと、しばしば哲学的なテーマ性を有機的に結合させた作品をいう。思弁的な70年代SFや工学的なハードSFを経由して、パルプSFの壮大な物語性をSFのなかに再生させた。(はてな)
作品例
大森望氏の「現代SFをまるごと楽しむための100冊」からhttp://
アルフレッド・ベスター『コンピュータ・コネクション』
クリス・ボイス『キャッチワールド』
コードウェイナー・スミス『鼠と竜のゲーム』
コードウェイナー・スミス『ノーストリリア』
野阿梓『兇天使』
野阿梓『バベルの薫り』
大原まり子『ハイブリッド・チャイルド』
川又千秋『反在士の鏡』
バリントン・J・ベイリー『禅銃』
サミュエル・R・ディレイニー『ノヴァ』