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長期連載〜HISTORY OF REDЯUM(7)〜「転機。...

長期連載〜HISTORY OF REDЯUM(7)〜「転機。」 2006年08月31日 17:35
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1998年。


SOTOさんが加入したからのREDЯUMは目に見えて良くなっていった。
ライブの集客は相変わらずな感じだったが何より4人が自信を持っていたので「客なんてそのうち増えるさ」ってそんなに気にしてなかった。




6月。
待望のMASSIVE ATTACK@恵比寿ガーデンホールの公演を俺達はワクワクしながら観に行った。


会場に入ると一際目立つ男性が立っている。


LUNA SEAのSUGIZOさんだった。


「あれルナシーの人じゃない?」と俺。
「そうなの?」とYUMI。
「あ、そうだね」とツヨッキー。
「・・・ごめん知らない・・・」とSOTOさん。



「デモテープ渡してみる?」


俺はいつどぉいう状況があるかわからないんでいつもポケットにはデモテープを持ち歩いていた。



「LUNA SEAはよく知らないけどなんかのキッカケになるかもよ?
渡さないよりはいいんじゃない?」


「あの〜SUGIZOさんですか?」

俺は話し掛け素性を話しデモテープを受け取ってもらった。
SUGIZOさんはとても気さくな人で「じゃあさ、電話番号も教えてよ。感想連絡するからさ」と言われメモを渡した。





それから数週間経って。


「電話だよ」

彼女が受話器を突き出す。

「誰から?」


「スギゾって言ってるよ」


「マジ?!」



電話番号を聞いてきたのも社交辞令と思っていたし、まさか連絡が来るとは思ってなかった。



「先日はどぉも。
デモテープ聴いたんだけどすっげぇいいね!
音悪いけど。
でさ、今度俺、インディーズレーベル立ち上げようと思ってるんだけどそこの第1弾アーティストで出す気ない?!
考えといてよ。」




受話器を置き、すぐさまメンバーを召集してミーティングをした。



「どぉする?俺達ビジュアル系じゃないけど大丈夫かな?」
「これでCD出したらLUNA SEAの弟分って呼ばれるの?」


様々な不安をぶつけ合い語り合った結果。


「これもなんかの縁だしチャンスと思ってお受けしよう!!」


って意見で一致した。






数日後麻布のBARで深夜に4人とSUGIZOさんで会った。



SUGIZOさんはイメージとは違いとても紳士で音楽に対してもかなりアツかった。



そしてツヨッキーはREDЯUMを始める前に行ったギリシャでの一人旅の時にSUGIZOさんとホテルが一緒だった事が判明。


「あの時さ、一人で下駄履いてる日本人がホテルをウロチョロしてて『ウルセェなー』って思ってたんだよねー。アレは剛だったんだ!!」

まさかREDЯUMを組む数年前からギリシャで会ってたとは意外だった。
縁とは不思議なものだ。




それから朝方まで5人で音楽の話で盛り上がった。



俺達の不安は徐々に薄れていった。



「よし、この出会いを大切にしよう!
何よりもCD出せるんだぜ?!」



そして俺達はSUGIZO主宰「EMBRYO」レーベルの第1弾アーティストとなった。








1st MAXI SINGLE「REDЯUM」のレコーディングは忘れられないものとなった。

二日間のプリプロを終え指定された用賀のレコーディングスタジオへ向かった。


SUGIZOさんをはじめレコーディングエンジニア、ラルクやBUCK-TICKも担当するギターテクニシャン、ドラムチューナーに元・THE STAR CLUBのヒロさん。


大規模なRECが初めての俺達は右も左もわからないままただ必死に演奏した。


収録曲は「ROOM」「CHERRY PIE」「THE WORLD IS MINE」「緑の砂漠」。



プロの仕事にただただ関心するだけの数日間だった。



俺達は一つだけREC前に決めている事があった。
『今の俺たちのリアルな音を記録しよう』という事だった。

通常RECでは間違えた部分は修正できるし、何テイクか録っていい部分だけを繋ぎ合わせるアーティストが多い。
もちろんそれは方法として何も悪い事ではない。
しかしリアルさに欠ける音は収録したくなかった。


結果YUMI以外は「少々間違えてももニュアンスやテンションのいいテイクを採用する!それが今の自分の実力だから!」という強い意志で望んだ。
もちろんSUGIZOさんもREDЯUMの方針を最大限尊重してくれつつ的確なアドバイスを随所にしてくれた。


各パートの録音を終え、数日後にTDが終った。
さっそく用賀のスタジオに集合して音を聴いた瞬間愕然とした。


「なんだこれ・・・・」


自分の予想したものとは大幅に違いペラペラな音だった。


こんなお金かけてこれだけ豪華なスタッフ揃えてこんな音?
もしかして俺達の力不足???


とりあえずその日は終了して家でそれぞれが再度聴いてみて後日細かい箇所の修正って事だった。

何が何だかわからなかったがまず最初に浮かんだのは「これを世間に出したくない!」って事だった。



しかしSUGIZOさんも同じ事を考えていたらしく数日後のスタジオにはそのエンジニアはいなかった。
つまりクビにされたのだ。


改めて「飯を食ってる」人達のシビアな面を見た気がした。




「どもどもー」

人なつっこい笑顔で笑うその方は「小西です」と名乗った。
THE MAD CAPSULE MARKETSを手掛けるエンジニアKONI-YANGだった。


「いやーいきなりSUGIちゃんに呼ばれて今日急遽TDやり直したんだけどこんな感じでどぉ?」


ってプレイボタンを押した瞬間体中を電流が走った。



「最高です!!!!」

4人とも口を揃えて言った。
何も注文はしなかった。
というかする箇所がなかった。





記念すべき1st「REDЯUM」が完成した。












コメント(4件)

[1] 2006年08月30日 11:45
mixiユーザー mixiユーザー
マッシブアタックのライブでスギゾ―さんと出会ったんですね!!なんて素敵!!
[2] 2006年08月30日 13:33
mixiユーザー mixiユーザー
人の繋がりってほんとに凄いですね、、、。

圧倒されます
[3] 2006年08月30日 14:54
mixiユーザー mixiユーザー
スゴイ… そういう経緯だったのですか。 寒気がしました。
[4] 2006年08月30日 16:11
mixiユーザー mixiユーザー
鳥肌立ちました(笑
やっぱりすごい・・・REDЯUM・・・

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