腹パンチシチュエーションコミュのライオンの子

ライオンの子供は赤ん坊の頃に、崖から突き落とされる。それでも赤ん坊はその崖をよじ登り親の元へはい上がろうとする。

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沙織は飲料として真水を飲めない。

それは彼女にとって真水は水分を摂取するモノだという認識がないからだ。彼女にとって水は自分を苦痛へと誘うものでしかない。

今日もその苦痛が始まる日であることを告げるように、沙織の父親が酔って帰ってきた。

四畳ほどの物置のような沙織の部屋から父親が玄関の戸を開け、家の所々にぶつかりながらいつもよりも大きく足を鳴らしながら歩く音は苦痛の夜へのシグナルであった。

沙織はその音を聴きながら瞼をゆっくりと瞑って大きくため息を吐く。

「おい。沙織！」
　

ノックなどするはずもなく、勢いよく開けられた部屋のドアから大声で叫びながら父親が部屋に入ってくる。

「おし。今日もやろうな」

　そう言って、沙織の父親は沙織の腕を取って部屋から彼女を連れ出して風呂場へ行く。
　　　　

二人は風呂場へ入ると、沙織の父親は素早く風呂場の隅にあった青いホースを取り出しそれを風呂の蛇口へと取り付ける。
　　

「ねえ、お父さん。やる前に服くらい脱がせてよ」
　　

「うるせえ！　俺は早くやりたいんだよ。ほら、咥えろ」
　　　　

父親はホースの先を沙織の口に近づける。沙織は小さく頷いてそれを口に咥え　る。
　　

「よおし」
　　　

そして父親は、沙織が咥えたホースをグッと彼女の口の奥の方へと押し込む。喉にホースの先が突き刺さり、沙織は小さく咽こむ。

それを見て満足げに父親は蛇口に手をかけて捻っていく。水がホースを通って沙織の口に注がれていく。夏の生暖かい水が沙織の口いっぱいに広がっていく。

そして、喉の奥の方にホースを突っ込まれているために、その水を彼女は飲まざるおえない。何度もむせ返りそうになりながらもその水を飲み込んでいく。
　

三十分くらい水を飲み込まされると、沙織の父親は蛇口を止めて沙織の口からホースを取り除く。その瞬間、口の中に残っていた水が吐き出され沙織が咽こむ。

「よし。見せてみろ」
　

父親はさっき咽こんだ時に濡れたシャツを捲ると沙織の腹は少しだけ臍の辺りが丸くポッコリと膨れていた。

[2] mixiユーザー 08月26日 22:32

「いいぞ。いいぞ」
　

父親は満足げにそれを見つめると、立ちすくんでいる沙織の両肩を持ち右ひざを沙織の腹に向かって蹴り上げる。

「ウッ！！」
　

袋に入った水が揺れる音が風呂場に響き渡る。沙織は激痛で前のめりになる。そこにまた連続して父親の膝が腹に突き刺さる。

ウェ

何発か膝蹴りを腹に食らい、沙織は力なくその場に倒れこむように蹲った。

「おい。今日は中々吐かないじゃないか」
　　

そう言って父親は倒れている沙織を足で転がし、そしてつま先で彼女の腹を蹴り上げる。
　

「ウワ！」
　　

その一撃で、沙織の内臓から生ぬるい水分が一気に込み上げてきて、口からそれを吐き出した。
　　

吐き出されたのは殆どさっき飲んだ水分だったが、その中に酸っぱい胃液も入っている感じでそれが彼女の喉をヒリヒリと熱くさせた。
　

「ほら、まだ吐けるだろう」
　　

腹を抑え咽こむ沙織を今度は転がして仰向けにして、そのまま足を彼女の腹に踏み降ろした。

ウェ！　ヴウハ……アア
　　

また沙織の口から水が吐き出される。
　　

涙を零しむせ返りながら、沙織は自分の運命を呪った。もう中二である彼女は毎回酔うとこのような行為に走る父親を変だということに気がつかないわけもなく、彼女自身、何度もこの家を家出した。

しかし、結局この家に戻ってきてしまう。それは経済的なこともあるが、男で一つで自分をここまで育ててくれている父親を一人にはできないという思いが募ってしまうのであった。
　　

沙織の水で張っていた腹が徐々に元に戻り、柔らかな女らしい腹に戻る。

「ああ。すっきりした」
　

父親は弱りきって倒れこんでいる沙織を風呂場に残してその場から鼻唄を歌いながら去っていった。
　

いつまでこんなことが続くのだろう。でも、この時間、酔って帰ってきたこの時間だけ我慢すれば後は優しくて仕事も真面目に行く父親なのだ。こうして彼女は今日も痛む腹を抑え、吐き気に耐えながら風呂場の後片付けを始めるのであった。

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