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伝説の昼ドラ「愛の天使」コミュの【あらすじ】記録用

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[キャスト]
芹沢沙都美:野村真美
斉藤潤:渡部篤郎
斉藤正樹:峰岸徹
斉藤頼子:上村香子
斉藤曜:米岡功樹(1〜4・7・9・10話)
芹沢絵里:伊藤葉子(2〜4・6〜9話)
菅野誠二:北見敏之(1・2・4〜7・9話)
ほか

[スタッフ]
企画:出原弘之
脚本:中園健司
演出:花堂純次
音楽:酒井紀雄
主題歌:鷹橋敏輝「FOREVER」
制作:東海テレビ/東宝

コメント(40)

【第1話】
美大の進学塾に通う潤は、建築家を目指す二浪生。父・正樹は設計事務所を経営し、兄の曜も建設会社に勤めている。
 潤の塾に、若くて美しい講師・沙都美がやってきた。美大の建築科を卒業後、イタリアに3年間留学していた沙都美に、潤は胸をときめかせる。
 ある夜、曜がフィアンセの涼子を家に連れてきた。曜に期待をかける正樹は、自分の設計事務所を曜に継がせる気でいる。一方、潤に対しては、正樹は全く目をかけていなかった。
 建築関係のパーティーで、正樹と沙都美が同席。二人は以前から知り合いらしく、再会に感慨深げ。


【第2話】
 4年ぶりの再会に、沙都美と正樹は胸をふるわせた。当時、美大の学生だった沙都美は、講師の正樹と恋に落ちたが、妻子ある正樹との辛い恋をたち切るためにイタリアへ旅立ったのだった。
 その頃、潤は母の頼子に沙都美のことを話していた。潤が描いた沙都美の似顔絵を見て、頼子は動揺した。4年前、正樹と沙都美の関係を知った頼子は、沙都美に会いに行ったことがあるのだ。
 数日後、正樹から沙都美に電話がかかってきた。沙都美に設計の仕事を頼みたいから会いたいという。沙都美は迷った。たまたま塾に残っていた潤に、バイクで海に連れていってほしいと声をかける。
【第3話】
沙都美は潤のバイクに乗せてもらって、多摩川の堤防を走った。理数系が苦手だが、建築家になりたいという夢を語る潤。沙都美は、建築は芸術だから夢をあきらめないよう潤を励ました。
 潤と話しているうちに、沙都美は正樹の仕事を引き受ける決心がついた。沙都美は約束の時間にずいぶん遅れてしまったが、正樹は待っていてくれた。
 仕事は八ヶ岳に建てるセカンドハウスの設計だった。施主がわがままで、正樹たちは閉口しているという。沙都美は早速、デザインに取りかかった。
 曜が、正樹の設計事務所に入るつもりはない、と突然宣言した。期待を一心にかけていた曜に裏切られて、正樹は激怒する。


【第4話】
 曜が正樹の設計事務所には入らないと宣言した日、潤は内緒で美大の予備校に通っていたことを正樹に打ち明け、自分が正樹の事務所を継ぎたいと申し出た。が、正樹は、潤には何も期待していないから、とにかくどこかの大学に入るよう冷たい反応。潤は深く傷つく。
 家を飛び出した潤は、ビールを飲み、どこかの大学生と喧嘩したあげく、沙都美のマンションを訪ねた。同居している沙都美の妹・絵里は、沙都美に恋心を抱いているらしい潤に興味津々。
 翌日、沙都美はできあがったセカンドハウスの設計図を正樹に見てもらった。正樹は沙都美の大胆な発想に目を見張る。
【第5話】
潤に辛くあたる正樹を見て、頼子は正樹がまだあのことにこだわっているのだと思った。正樹は自分の部下の菅野と頼子との間を疑い、潤も菅野との子どもではないかと...。
 その頃、潤は再び沙都美を訪ねていた。沙都美から芸術的センスがあるとほめられ、建築の道へ進むことを決心する潤。その日、潤は沙都美への思いがあふれてきて、思わず沙都美を抱きしめてしまう。
 数日後、沙都美は潤からピアノコンサートに誘われた。最初で最後のデートとして承知する沙都美。
 正樹から仕事のことで沙都美に呼び出しがかかった。用件が長引いて、潤との約束時間が過ぎてしまう。


【第6話】
 沙都美は潤とコンサートへ行く約束をするが、正樹との仕事の話が長引いて、行くのが遅れてしまった。結局、会場へ着いたときにはコンサートは終わっていて、潤にも会えなかった。
 一方、沙都美にすっぽかされたと思った潤は、沙都美のマンションへ行くがまだ帰っていなくて、絵里から沙都美の不倫の話を聞かされる。
 翌日、沙都美は昨夜の埋め合わせとして、潤を夕食に誘った。沙都美のことを好きだと打ち明ける潤。沙都美も潤が好きだと答えるが、それはあくまでも生徒としてだった。
 正樹が潤の部屋で、潤が描いた沙都美の似顔絵を見つけて愕然とする。
【第7話】
潤が沙都美の美術塾に通っていることを知った正樹は、口実を作って潤を別の予備校に替わらせようとした。が、潤は反発する。
 正樹の態度に疑問を抱いた頼子は、菅野に会い、正樹と沙都美がよりを戻したのではないかと相談。頼子は、沙都美に好意を持っているらしい潤のことが心配なのだ。
 沙都美がデザインしたセカンドハウスは首尾よくいき、仮契約を取り交わすことができた。正樹は沙都美と再会したことを菅野に打ち明け、沙都美を事務所で雇いたい気持ちを告げる。
 菅野は、正樹は仕事のパートナーとして沙都美を考えているにすぎない、と頼子を慰めた。


【第8話】
 沙都美の設計したセカンドハウスの仮契約が成立して、沙都美と正樹は祝杯をあげた。イタリア留学の話とか、互いにの近況報告とか、さりげない会話を交わす二人。
 正樹が、自分の事務所で仕事をしてみないか、と沙都美に切り出した。あくまで仕事のパートナーとして、沙都美の才能が必要だという。
 その頃、潤は沙都美のマンションで、沙都美の帰りを待っていた。沙都美を慕って連日押しかけてくる潤を冷やかす絵里。
 沙都美は正樹に送ってもらった。今でも正樹のことが好きだ、と告白する沙都美に正樹は思わず、沙都美を抱き寄せた。その二人を、潤が目撃する。
【第9話】
沙都美と正樹が抱き合っているところを、偶然潤が見てしまった。潤は、正樹がなぜ急に塾をやめるよう言いだしたのか、その理由がわかった。
 翌日、潤は沙都美をドライブに誘い、無理矢理ホテルへ連れ込もうとした。が、沙都美に激しく抵抗され、みじめな気持になる。
 一方、正樹も沙都美のことを考えると、心が複雑に揺れた。いきつけの店でつい飲みすぎ、その夜は事務所に泊まる。
 翌朝、のんきそうな頼子の態度にいら立った潤は、正樹が浮気をしていることを口走ってしまう。動揺を隠して、信じないふりをする頼子。そこへ、正樹が帰ってきた。


【第10話】
 頼子は潤から、正樹の浮気の現場を見たと告げられるが、正樹に問いただそうとはしなかった。
 その夜、涼子が斉藤家に遊びにきた。涼子を囲んでなごやかな夕食が始まるはずだったが、潤はわざと行儀の悪い態度をとり、ビールまで勝手に飲みだした。見るに見かねた正樹が、潤を叱った。すると、潤は反発して、正樹の浮気のことをばらしてしまう。頼子は正樹に真相を聞いた。正樹は潤の誤解にすぎないと...。
 翌日は潤の試験の日だったが、潤は塾に行かなかった。潤を心配した頼子は、思い切って沙都美に会いに行く。
[キャスト]
芹沢沙都美:野村真美
斉藤潤:渡部篤郎
斉藤正樹:峰岸徹
斉藤頼子:上村香子
斉藤曜:米岡功樹(11・13〜15・18〜20話)
芹沢絵里:伊藤葉子
菅野誠二:北見敏之(11〜17・19・20話)
秋山吾郎:平光琢也(11・14話)
芹沢美登里:磯村みどり(19話)
ほか

[スタッフ]
企画:出原弘之
脚本:中園健司
演出:花堂純次(11〜15話)、松生秀二(16〜20話)
音楽:酒井紀雄
主題歌:鷹橋敏輝「FOREVER」
制作:東海テレビ/東宝
【第11話】
潤のことが気がかりな頼子は、沙都美に会いに行った。潤が正樹の息子と知り、驚く沙都美。頼子は、正樹とのことに干渉するつもりはないが、潤にだけは手を出してほしくないと切りだし、沙都美に塾を辞めてもらえないかと申し出た。頼子の辛辣な態度に、沙都美は怒りがこみ上げてくる。
 その帰り、頼子は街で偶然、菅野と会った。沙都美に会ってきたことを話した頼子は、こらえきれずに涙がこぼれてしまう。
 翌日、沙都美は塾長の秋山から突然プロポーズされる。ある決意をした沙都美は、頼子に会ってほしいと電話をかける。


【第12話】
 頼子を呼び出した沙都美は、正樹の設計事務所で働くことに決めたことを告げた。が、それはあくまでも設計の仕事をしたいからで、やましいことは何もないとはっきり伝えるが、頼子には理解してもらえなかった。
 沙都美は頼子に会ったことを正樹に告げ、仕事と割り切る自信がついたから事務所で働かせてほしいと申し出た。
 帰宅した正樹は、沙都美に会いに行った頼子を非難。頼子は愛人を事務所に入れるなんてみっともないと反論し、4年前の正樹と沙都美の関係を知っていたことを話す。その二人の口論を、潤が耳にしてしまう。まもなく、頼子は離婚の決意を菅野に告げる。
【第13話】
長年、正樹のパートナーとして働いている菅野に、頼子は夫との破局を打ち明けた。菅野は、正樹が沙都美とのことで公私混同するようなことがあったら、自分が事務所を辞めるから離婚は考え直すよう説得する。
 潤が、このまま正樹と沙都美のことを放っておいていいのかと頼子に忠告。頼子は沙都美のことをあきらめるよう潤を叱った。
 やりきれない潤は事務所に押しかけ、所員たちのいる前で正樹と沙都美のことをなじった。潤を殴りつける正樹。沙都美は胸が痛くなる。
 潤は絵里を呼び出し、ホテルのプールに誘った。沙都美を思う潤の気持ちを知りながら、絵里は潤にホテルのキーを渡す。


【第14話】
 潤は絵里とホテルで一夜を過ごした。潤のことが好きだから、沙都美のことを忘れてほしいとささやく絵里。
 翌朝、潤が帰宅すると、菅野が潤のことを心配して来ていた。今まで潤の味方をしてきた菅野だが、昨日の正樹との衝突は潤の思慮が足りなかったと意見を言う。そして、悔しかったら、正樹と対等に張り合える立派な男になれと...。
 絵里は沙都美に朝帰りの理由を聞かれ、徹夜で芝居の稽古をしていたと嘘をつく。沙都美は絵里の態度に不審を抱く。
 翌日、ずっと授業を休んでいた潤が塾に顔を見せた。沙都美は4年前の正樹との関係を率直に打ち明け、今は単なる仕事上のつき合いだと話して聞かせるが...。
【第15話】
日曜日、曜が妙にはしゃいで、突然料理を作りだした。涼子との結婚準備の話題になると話をそらしてしまうし、頼子も正樹も怪訝な面持ちだ。
 絵里から潤に電話がかかってきた。沙都美もいるし、遊びに来ないかと言う。潤は断った。沙都美は無責任な電話をしないよう絵里を叱る。
 翌日、涼子に呼び出された頼子は、曜との結婚をとりやめることにしたと告げられた。頼子は理由を尋ねるが、涼子は自分の身勝手から言いだしたことだと謝るばかり。
 頼子は曜に破談の理由を問いつめた。曜が本当に自分を必要としているのかどうかわからなくなった、と涼子に言われたと...。


【第16話】
 絵里が潤に会いにきた。一度関係を持ったからといって、意識することなんかない、と強がりを言う絵里。が、潤からこの間は普通じゃなかったと謝られ、深く傷つく。
 結婚をとりやめることにした曜について、頼子と正樹は話し合った。本人同士の問題だからどうしようもない、と即答する正樹に、頼子は不満をぶつける。正樹はそんな頼子の気持ちを全く理解しようとしなかった。
 最近様子のおかしい絵里に、沙都美は潤のことが好きなのかと尋ねた。絵里はたとえ潤が沙都美のことを好きでも、自分は潤のことが好きだから潤と関係を持ったと挑戦的な態度をとる。
【第17話】
絵里が潤に思いを寄せているのを知った沙都美は、潤に絵里のことを大事にしてやってほしいと頼んだ。潤は憮然。二人のことをどうして沙都美に話したのか、と絵里を責めた。絵里はそんなに沙都美のことが好きなのか、と思いつめた顔でつぶやき、沙都美のためだったら死ねるかと潤につめよった。絵里の態度に、潤は持て余し帰ろうとした。すると、絵里は自分は潤のためだったら死ねると言って、突然車の前に飛び出した。
 その頃、沙都美は設計事務所で熱心に仕事をしていた。そこへ潤から、絵里が車にはねられたという電話がかかってくる。


【第18話】
 潤から絵里が車にはねられたという連絡を受けた沙都美は、急遽病院へ駆けつけた。幸い命に関わるようなけがではなく、手術も無事に終わるが、潤から絵里が車に飛び込もうとしたことを知らされ、沙都美はショックを受ける。
 警察の取り調べが終わった潤は、絵里に会わせてほしいと沙都美に頼んだ。が、沙都美はもう絵里には会わないでほしいと断った。絵里に対して責任を感じる潤は、沙都美のことを忘れようとする。
 その頃、斉藤家では、潤の育て方が悪いといって、正樹が頼子を非難。帰宅した潤は正樹に殴りかかり、曜が必死にとめる。耐えきれなくなった頼子は、曜に離婚をほのめかす。
【第19話】
絵里のけがを聞きつけて、静岡から母・美登里が駆けつけてきた。元気な様子の絵里にほっとした美登里は、愛人関係にある篠原との再婚問題を相談する。美登里の好きなようにすればよい、と答える絵里。そして、沙都美も不倫していると耳打ちする。
 その夜、沙都美のマンションに泊まった美登里は、沙都美の不倫のことで忠告した。それは絵里の誤解だと説明する沙都美。美登里は自分の再婚問題について、沙都美の意見を聞く。沙都美は勝手にすればいい、とあまりその話を信用していなかった。 頼子がついに、別れてほしいと離婚届を正樹に突きつけた。


【第20話】
 突然、頼子から離婚を切りだされた正樹は、自分も何度となく離婚を考えたにもかかわらずとまどった。菅野と一緒になるのか、と詰めよる正樹。頼子は、菅野のことは好きだが、正樹が疑っているような関係を持ったことは一度もないと...。
 翌日、頼子は離婚の決心を潤に打ち明けた。沙都美のことだけが原因でなく、二人の気持ちがずっと以前からさめていたことを説明するが、潤には納得がいかない。その頃、正樹は曜に離婚のことを話していた。沙都美とのことを説明し、潤が頼子と菅野の子どもかもしれないと疑う。曜は、そんなことは信じられないと正樹に反発する。
[キャスト]
芹沢沙都美:野村真美
斉藤潤:渡部篤郎
斉藤正樹:峰岸徹
斉藤頼子:上村香子(21〜24・27〜29話)
斉藤曜:米岡功樹(21・23・24・26・27・29話)
芹沢絵里:伊藤葉子(21・23〜30話)
菅野誠二:北見敏之(21〜23・25・29話)
芹沢美登里:磯村みどり(22〜24話)
ほか

[スタッフ]
企画:出原弘之
脚本:中園健司
演出:花堂純次
音楽:酒井紀雄
主題歌:鷹橋敏輝「FOREVER」
制作:東海テレビ/東宝
【第21話】
離婚を切りだした頼子は3、4日金沢へ一人旅をすることにした。そして、旅から戻るまでに離婚届にサインをしてくれるよう正樹に引導を渡す。
 曜は、好きな人がいるのかと頼子に尋ねた。自分の胸だけに大事にしまっておきたい想いは誰にだってある、と率直に答える頼子。
 頼子は菅野に会い、離婚届を正樹に渡したことを告げた。正樹がずっと頼子と自分のことを疑っていたことを知らされ、衝撃を受ける菅野。しかも、潤を自分の子かもしれないと疑っていたとは...。
 そのあと、頼子は沙都美にも会った。その日、沙都美は塾で最後の授業を終えたところ。突然離婚のことを告げられ、愕然とする沙都美。


【第22話】
 頼子は離婚のことを沙都美に告げるが、沙都美が原因ではないと説明した。むしろ沙都美の出現によって、これ以上無意味な夫婦生活を続けることはできない、と気持ちの整理がついたという。
 沙都美も自分の胸のうちを頼子に語った。愛人をしている母に反発して上京、美大に進学したこと、そこで正樹と恋に落ち、結局は母と同じ生き方をしている自分に愕然としたこと、そして今は誰にも支えられずに生きていきたいと思っていることなど。
 その頃、正樹は頼子のことで菅野と言い争っていた。正樹のことをずっと尊敬してきたと訴える菅野の言葉を、全く信じようとしない正樹。
【第23話】
絵里の退院の日がきた。これで安心して静岡に帰れる、とほっと胸をなでおろす美登里。潤も祝いに駆けつけてきた。自立の決心をした潤は、知人の喫茶店で住み込みで働くつもり。
 頼子が旅行から帰ってきた。曜は、やけにさっぱりした頼子を不思議な顔で見る。正樹は離婚届をそのままにしていたが、その夜ついにサインをする。
 翌日、頼子は家を出るため荷物の整理をした。そして、潤の泊まり込んでいる先に電話をかける。離婚が正式に決まったことを告げた頼子は、いろいろと話したいことがあるから、家に戻ってきてほしいと潤に頼む。


【第24話】
 頼子が家を出ていくことになった。部屋がみつかるまでは友人の世話になり、インテリアショップで働くという。潤も、家を出て自活する決心を告げた。曜は正樹と二人きりになり、淋しそう。自分にできることがあったら、いつでも電話してくれ、と言って、正樹は頼子を送り出した。
 曜は潤に、頼子にも好きな人がいたらしいと語った。そして、正樹は潤のことを嫌っているわけではないと慰める。
 絵里の順調な回復を見届けた美登里は、静岡に帰ることにした。通院などあとのことは、潤に手伝ってもらうという。
【第25話】
頼子が家を出て、数日が過ぎた。菅野が突然、一身上の都合で正樹に辞表を差し出す。頼子と離婚したから、自分のそばにいても仕方ないということか、と皮肉っぽい目を向ける正樹。そんなふうにしか思われていなかったのが残念だ、と菅野は事務所を出ていった。
 潤の働いている喫茶店に菅野は訪ねてきた。菅野が辞表を出したことを知り、驚く潤。菅野と話しているうちに、潤はふと頼子が好きだったのは菅野ではないかと思う...。
 菅野の退職によって、沙都美は正樹と潤の長い間の確執を知った。そして、潤の悲しみ、淋しさが初めてわかったような気がする。


【第26話】
 正樹と潤の確執を知った沙都美は、潤と話がしたくなって店に駆けつけた。が、潤は沙都美を突き放すような態度をとり、沙都美も自分の気持ちをうまく伝えることができなかった。
 絵里のギブスが取れ、全快祝いが開かれた。絵里と一緒にはしゃいでいる潤に、建築の勉強をしっかりするよう注意する沙都美。
 絵里は、誰もが沙都美のような優等生ではない、沙都美に会いたいために自分の面倒をみてくれる潤の気持ちがわからないのか、と沙都美に反発した。
 そんなとき、沙都美は設計の初歩的ミスで、大失敗をおかしてしまった。落ち込む沙都美の姿を、潤が偶然見かける。
【第27話】
仕事でミスをおかし、一人でカフェバーで飲んでいた沙都美に、潤は声をかけた。ケアレスミスで自分の才能まで疑うのは沙都美らしくない、と潤は淋しそうな沙都美を励ます。そんな二人の姿を見て、絵里は沙都美にますますライバル意識を燃やす。
 潤は頼子のことが気になって、頼子の働いているインテリアショップを訪ねてみた。元気そうな頼子の様子を見て安心する潤。
 曜が潤に会いにきた。初めて潤と酒を飲みながら、曜は正樹の期待を一身に背負ってきた自分の窮屈さを語り、潤のことがうらやましいとつぶやいた。
 沙都美が一カ月近く取り組んだコンペが落選。沙都美はますます自信喪失する。


【第28話】
 仕事で外に出たついでに、沙都美はふらりと潤の店に立ち寄った。初歩的ミスに続いてコンペに落ちたことを、沙都美はしょんぼりと語る。
 潤は描き続けているデッサンの束を沙都美に見せ、自分も建築家になる夢を捨てないから、沙都美も頑張るよう力づけた。
 仕事にかまけて絵里のことを忘れていた沙都美は、全快祝いにサマーセーターをプレゼントした。喜んだ絵里は翌日、早速潤とのデートにそれを着て出かけていった。が、何も知らない潤がそのセーターをほめちぎるので、絵里はかっとなって約束をキャンセル、ハサミでセーターを切り刻んでゴミ箱に捨ててしまう。
【第29話】
沙都美がデザインしたセカンドハウスが、週刊誌に取り上げられることになった。記者の取材を受け、沙都美はとまどいながらも嬉しそう。
 正樹が頼子の店にやってきた。若々しくなった頼子の姿をほめ、一度ちゃんと謝っておきたかったと頭を下げる。菅野が会社を辞めたことを知り、頼子は驚いた。
 その日、菅野が偶然、頼子の店に入ってきた。菅野は建築家に向いていない気がしたから仕事を辞めたと語り、一日中ぶらぶらしている今が楽しいと...。
 潤を忘れるため、絵里は苦しんでいた。見かねた沙都美は、絵里のことを本気で考えてほしい、と潤に頼みにいく。


【第30話】
 沙都美は一戸建住宅の建築を本格的に任された。まだ自信を取り戻せずにいる沙都美を励ます正樹は、沙都美への消せない愛を打ち明け、プロポーズ。返事は何年でも待つという。沙都美はその言葉にときめかない自分が怖かった。なぜか、潤のことばかり脳裏をかすめていた...。
 そんなとき、潤が沙都美への贈り物を持って事務所へ訪ねてきた。正樹は潤と久しぶりに顔を合わせ、今後のことを話し合う。
 潤の贈り物は、沙都美の作品が週刊誌に掲載されたお祝いの色鉛筆だった。沙都美は感激。そんな沙都美を見て、潤も嬉しかった。
 その日、絵里が激しい頭痛に襲われ、緊急入院。うわ言で潤の名を呼ぶ。
[キャスト]
芹沢沙都美(37話より斉藤沙都美):野村真美(31〜37・39・40話)
斉藤潤:渡部篤郎(31〜36・38〜40話)
斉藤正樹:峰岸徹(31〜37・39・40話)
鈴木頼子:上村香子(33〜35話)
斉藤曜:米岡功樹(32〜34・37・38・40話)
芹沢絵里:伊藤葉子(31〜34・36・38〜40話)
菅野誠二:北見敏之(31・33・35・36・38・39話)
芹沢美登里:磯村みどり(31〜34話)
滝本魁夷:菅田俊(36・38〜40話)
ほか

[スタッフ]
企画:出原弘之
脚本:中園健司(31〜35話)、古内一成(36〜40話)、足達りつ子(39話共同脚本)
演出:藤木靖之(31〜35話)、花堂純次(36〜40話)
音楽:酒井紀雄
主題歌:鷹橋敏輝「FOREVER」
制作:東海テレビ/東宝
【第31話】
沙都美のことが忘れられない潤は、菅野のところへ相談に行った。意外にも菅野は、沙都美のことをあきらめてはいけない、と過激な発言。そして、建築デザインコンクールにチャレンジするよう潤にアドバイスする。
 精神的ストレスから頭痛を起こした絵里を心配して、美登里が上京してきた。見舞いに現れない潤のことが気になる美登里。
 そんなとき、沙都美が熱を出して会社を休んだ。見舞いにきた正樹に、絵里は沙都美が潤のことを好きになったみたいだと告げる。正樹は沙都美にプロポーズしたことを絵里に語った。絵里はそれを潤に知らせに行く。


【第32話】
 その夜、熱の下がった沙都美に、美登里は正樹との結婚を勧めた。沙都美が返事を保留しているのは、潤のことが気になっているからだ、と絵里が指摘する。
 翌日、潤が正樹との結婚問題を沙都美に確かめにきた。言葉をにごす沙都美に、沙都美のパートナーとしてふさわしい男になるから、もう少し待ってほしい、と潤は訴える。
 潤は正樹と話をつけるため、久しぶりにわが家に帰った。男世帯の家の中は乱雑になっていた。離婚したばかりなのに沙都美にプロポーズした正樹を、潤はなじった。そして、沙都美が本当に好きなのは自分だと。他人の目になって自分を見てみろ、と説教する正樹。
【第33話】
絵里が家出。潤の部屋に押しかけてきた。とまどう潤に、これで潤のことをあきらめるふんぎりがついた、と家に戻る絵里。
 潤はデザインコンクールに応募するため、作品製作に全精力を注ぎ込む。
 その頃、曜は会社を10日以上も欠勤していた。心配して家に訪ねてきた課長に、曜は辞表を提出する。
 曜が会社を辞めたことを知った菅野が、頼子に連絡。サラ金から曜が多額の借金をしていたという噂も...。驚いた頼子は正樹に連絡。が、その夜から曜は姿を消してしまった。
 それからまもなく、クレジット会社が曜の借金の取立てに、正樹のところへやってくる。


【第34話】
 美登里が静岡へ帰ることになった。絵里も一緒についていくというので、沙都美はなんだかとり残された感じで淋しい。
 曜が頼子に会いにきた。借金を清算してくれた正樹に謝るべきだと頼子は忠告するが、曜は正樹と話したくないという。正樹と二人っきりで暮らし始めて、今まで取り繕ってきた自分の生き方に嫌気がさしたと。曜は頼子にも行く先を告げずに去っていった。
 一方、一人きりになった正樹は、自分は欠陥人間かもしれないといつになく弱気になっていた。プロポーズの返事を早くほしい、と沙都美に訴える。
 そんなとき、コンクールに応募した潤の作品が一等に入選する。
【第35話】
潤の作品が、新人建築家の登竜門といわれているコンクールに入選した。応募を勧めてくれた菅野に感謝する潤。そして審査員からはイタリア留学の話が...。
 沙都美が祝福に駆けつけてきた。潤はイタリアに一緒に行ってほしいと沙都美に迫る。一方、正樹は素人のコンクールにすぎない、とつとめて平静を装い、潤に連絡もしなかった。
 正樹が二日酔いで会社を休む。見舞いに寄った沙都美は、一人暮らしで気力を失いかけている正樹に胸をつかれた。
 潤がイタリア行きの航空チケットを沙都美に渡す。沙都美は正樹のプロポーズを受けようと思っていることを告げた。


【第36話】
 三年の時が流れた。イタリア留学から戻った潤は二級建築士の免許を取り、菅野から仕事を紹介してもらっていた。
 沙都美は正樹と結婚。潤は絵里と暮らしていた。沙都美との恋に破れ、深く傷ついた潤にとって、正樹を倒すことだけが生きがいだった。潤は尊敬する建築家、滝本に弟子入り志願をするが、断られる。
 頼子はインテリアショップのオーナーになり、いきいきと働いていた。久しぶりに頼子と会った潤は目を見張り、菅野とも親しくしていることを知る。頼子は一度絵里に会いたいという。
 突然滝本に呼び出された潤は、正樹と勝負する気はないかと言われる。
【第37話】
斉藤設計事務所は沙都美と正樹が公私ともども良きパートナーとなったおかげで、着実に業績を伸ばしていた。
 沙都美は正樹と結婚した自分の選択が間違っていなかったことを信じ、断絶している潤や絵里との間も、時が解決してくれることを願う。
 そんなとき、曜が正樹のところへ金の無心にやってきた。黙って金を渡す正樹に、割りきれないものを感じる沙都美。
 正樹が取り組み始めた児童館の指名コンペに、滝本も名乗りをあげた。15年くらい前、3ヵ月だけ正樹の事務所にいたことのある滝本に、ライバル意識を燃やす正樹。


【第38話】
 潤は滝本から、正樹が参加している児童館のコンペの話を切りだされた。ぜひやらせてほしい、と闘志を燃やす潤。
 滝本は潤の才能を認め、父親の力を借りずに、一人で建築家の道を歩もうとしている潤の気持ちに賭けたという。潤は正樹を見返す絶好のチャンスだ、と早速仕事に没頭する。
 そんな夜、酔った曜が潤の部屋に訪ねてきた。定職も持たず、正樹に金をせびっている曜は、仕事に張り切っている潤の姿を見て、自分がいたたまれなくなる。
 数日後、潤はほぼできあがった児童館の基本イメージを滝本に見せにいった。が、憎しみからできあがった作品はだめだ、とつき返される。
【第39話】
滝本がコンペの相手とわかってから、正樹はいつにもまして気合いを入れて、仕事にとりかかった。沙都美は自分の納得できない点について、正樹に率直に意見を述べるが、正樹は憮然とする。その仕事には口出ししないよう言い渡される。
 そんなとき、沙都美は菅野から、潤が滝本と一緒にコンペの仕事をしていることを知らされた。正樹には余計な動揺を与えないようコンペが終わるまで伏せておくことに。
 一方、潤は滝本の忠告に従って基本イメージを書き直し、滝本の承認を得た。二人は悪戦苦闘して、作品の完成にこぎつける。
 正樹も作品を完成。満足気だが、一人仕事から外された沙都美は...。


【第40話】
 コンペの結果が決まった。採用されたのは滝本設計。正樹は気落ちするが、滝本の出品作を見て脱帽。自分の負けを素直に認めた。沙都美は潤のことをなかなか言い出せない。
 潤は滝本と祝杯をあげた。建築家になろうとしたいきさつを語る潤。これからもずっと滝本のところで仕事がしたかったが断られる。
 曜がしばらく泊めてほしいといって、正樹のところへやってきた。潤が滝本と一緒に仕事をしたことを曜から聞かされ驚く正樹。その上、それを黙っていた沙都美に憤慨する。居心地の悪い曜は、また出ていってしまう。
 沙都美は曜のことで、頼子の店を訪ねた。そこで、3年ぶりに潤と再会する。
[キャスト]
斉藤沙都美:野村真美
斉藤潤:渡部篤郎
斉藤正樹:峰岸徹
鈴木頼子:上村香子(41・46・47話)
斉藤曜:米岡功樹(46話)
芹沢絵里:伊藤葉子(41〜45話)
内藤真理子:塚田きよみ(46〜48話)
菅野誠二:北見敏之(42・47話)
滝本魁夷:菅田俊(45〜48話)
ほか

[スタッフ]
企画:出原弘之
脚本:古内一成(41〜45話)、中園健司(46〜48話)
演出:中根康邦(41〜45話)、藤木靖之(46〜48話)
音楽:酒井紀雄
主題歌:鷹橋敏輝「FOREVER」
制作:東海テレビ/東宝
【第41話】
3年ぶりに沙都美と潤は偶然に再会した。コンペで正樹に勝った潤の作品を率直にほめる沙都美。二人は過去のことなど忘れたようにふるまった。
 その頃、頼子は初めて絵里と会い、潤を支えてくれたことに感謝していた。絵里は潤がまだ沙都美のことを忘れていない不安を打ち明ける。
 正樹のところへ金の無心にくる曜について、沙都美は頼子に相談した。頼子はもうしばらくそっと見守っていてほしいと言い、正樹が曜ばかりかわいがっていたのは、潤の才能を恐れていたからだと語った。
 沙都美は潤に会ったことを正樹に告げ、潤を認めて一度会ってほしいと頼んだ。が、正樹は激怒する。


【第42話】
 正樹が体調をくずして数日間寝込んだ。いらいらした様子で、沙都美にあたったりするが、コンペで潤に負けたのが相当ショックだった様子。
 回復した正樹に、沙都美はもう一度潤に会ってほしいと訴えた。正樹はついに承知。いつまでも同棲生活を続けるのはよくないと絵里のことを気にかける。
 沙都美は絵里を呼び出し、正樹と潤を和解させるのに協力してほしいと頼んだ。絵里は自分たちのことは放っておいてほしいととりつく島がない。
 絵里から沙都美の話を聞いた潤は、正樹に会いにいってもいいと答えた。自分と正樹のことで、絵里と沙都美が喧嘩をするのはよくないという。
【第43話】
沙都美の勧めで、潤と絵里が斉藤家にやってきた。ごちそうを作り、いそいそともてなす沙都美だが、他の三人の表情は固かった。沙都美らは再会と和解を祝して乾杯をする。が、正樹が滝本の批判をしたことから雲行きが怪しくなり、潤の建築に対する考え方を正樹が一笑にふしたことで、潤の怒りは爆発する。その上、沙都美が潤の味方をしたので、正樹も怒りだし、収拾がつかなくなる。
 絵里は沙都美のことを心配する潤に、不安がますますふくらむ。
 せっかくの和解のチャンスがつぶれ沙都美は呆然。潤を嫌う正樹の気持ちが理解できない。


【第44話】
 コンペに負けて以来、沈滞気味だった正樹の事務所に大きな仕事が持ち込まれた。世界に名だたる楠木物産からメモリアルホール建設の依頼があったのだ。
 正樹は張り切り、スタッフ全員一丸となってこの仕事を完遂させるため、新規の受注は一切受けず、未契約のものは全てキャンセルするよう忠告。正樹の強引なやり方に、スタッフの中から不満があがる。
 沙都美はキャンセル分の仕事を一つ潤に紹介することを正樹に提案した。
 絵里が潤にはもう会わないでほしいと沙都美に訴えにきた。潤がまだ沙都美のことを忘れていないというので、沙都美は愕然とする。
【第45話】
絵里から潤には会わないよう言われた沙都美だったが、仕事をあっせんするために潤に会いに行く。潤は敵と思っている正樹から仕事をもらうわけにはいかないときっぱり拒否。沙都美にもこれ以上のおせっかいはやめてほしいと忠告する。
 その夜、潤は絵里にプロポーズ。嬉しいはずの絵里だが、潤の本当の気持ちがわかって、あきらめの感情がわいてくる。
 翌日、絵里は置き手紙を残して家を出た。そして、沙都美に演劇の勉強のためにニューヨークへ行くことを告げる。
 そんなとき、滝本が潤に楠木物産のメモリアルホールの仕事を持ちかけてくる。


【第46話】
 絵里に去られた潤のもとへ真理子が訪ねてきた。滝本は危険な男だから気をつけたほうがいいと忠告、そして自分と組まないかと誘いかけてくる。真理子は滝本のパトロン的存在だった。潤は今の自分に必要なのは滝本に鍛えてもらうことだと主張。楠木記念館の設計に魂を注ぎ込む。潤は知らなかったが、その楠木記念館の仕事は、滝本が強引に楠木物産に競合を申し入れたものだった。
 一方、正樹も競合だとは知らずに、楠木記念館の仕事に全精力を傾けていた。スタッフの井上や沙都美は正樹のコンセプトに対して疑問を投げかけるが、正樹は憮然として耳を傾けようとしない。
【第47話】
潤は悪戦苦闘して記念館のデッサンに取り組むが、滝本には全く認められず、何度も書き直しを命じられた。その過程で、潤は今度の仕事も正樹との競合であることを知り、新たな闘志を燃やす。
 一方、正樹は仕事にのめり込むあまり、他のスタッフへの配慮に欠けることがあった。沙都美は正樹を励ましながら、両者の間をとりなすが...。
 頼子は潤が滝本のもとで仕事をすることに不安を抱き、菅野に相談した。菅野は潤に会いに行く。潤は記念館の仕事に行き詰まり、自信を失いかけていた。菅野は潤の好きな建築家の言葉を引用して、潤を勇気づける。


【第48話】
 正樹が総力をあげて取り組んだ記念館の設計が完成した。正樹は自信を持ってそれを楠木物産に持ち込む。
 その頃、潤のデザインもついに完成。滝本は若い頃の正樹を彷彿とさせる潤の才能に改めて目を見張る。
 それからまもなく、楠木物産から滝本の事務所のほうに設計の依頼がきた。滝本は笑いが止まらないが、潤はなぜか気持ちが沈み込む。
 一方、思いもよらず仕事をキャンセルされた正樹は、滝本の横槍だと思い怒鳴り込む。記念館の設計をしたのが潤だと知り、愕然とする正樹。正樹の事務所のスタッフたちもみな茫然自失の状態で、事務所の行く末に不安を感じる。
[キャスト]
斉藤沙都美:野村真美
斉藤潤:渡部篤郎
斉藤正樹:峰岸徹
斉藤曜:米岡功樹(49〜52・55・56話)
鈴木頼子:上村香子(50〜58話)
内藤真理子:塚田きよみ(49〜56話)
菅野誠二:北見敏之(50・52・53・55〜58話)
滝本魁夷:菅田俊(49〜51・53話)
いづみ:橋本清美(50話)
安東由香:奥貫薫(51〜58話)
橘:柴田林太郎(57・58話)
ほか


[スタッフ]
企画:出原弘之
脚本:中園健司(49〜55話)、岡芳郎(56〜58話)
演出:藤木靖之(49〜55話)、花堂純次(56〜58話)
音楽:坂井紀雄
主題歌:鷹橋敏輝「FOREVER」
制作:東海テレビ/東宝
【第49話】
沙都美は潤に会い、もともと正樹に発注された記念館の仕事を滝本のせいでキャンセルされたことを告げる。騙されていたことを知った潤は滝本のところへ押しかけ、正樹と正々堂々と戦いたかったと怒りをぶつける。そして、記念館の仕事から手を引く。
 真理子が潤に仕事の話を持ってきた。が、自分にとって建築が何だったのかわからくなってしまった潤は、引き受けることができなかった。
 一方、正樹はすっかり自信を喪失し、家に閉じこもってしまう。沙都美やスタッフたちは必死に新規の事業の注文をとろうとするが、うまくいかない。


【第50話】
 正樹に失望した井上が辞表を提出。正樹は怒る気力もなく、当分事務所のことは沙都美に任せるという。憤った沙都美は家を出て、友人・いづみのもとに身を寄せる。
 曜がぶらりと潤のところにやってきた。潤に負けてすっかり仕事に対する意欲を失っている正樹を笑う曜。潤はこういうときにこそ正樹の力になってやれと、曜を殴りつけた。
 数日後、潤は正樹の様子を見にいった。家の中は荒れた感じで、沙都美も出ていったという。潤は正樹にちゃんと仕事をしてほしいと訴えるが、にべもなく追い返される。潤は真理子に頼んで、新しい仕事を正樹に回してもらう。
【第51話】
潤は斉藤設計事務所と競合することにしたチャペルの仕事に、なかなか意欲がわかなかった。真理子はそんな潤のパトロンになったつもりで忠告、生活費を置いていく。
 一方、正樹は潤に負けた痛手からなかなか立ち上がれず、家に引きこもったままだった。沙都美は正樹が自ら立ち直るまで、そばで見守ることしかできない。
 そんなとき、沙都美は真理子から、潤がチャペルの仕事を競合にしてくれたことを知らされる。
 滝本が潤に会いにきた。真理子は自分の打算のために潤を利用しているだけだと忠告。建築に対して迷っている潤にはっぱをかける。潤の目にかすかな不調のきざしが...。


【第52話】
 チャペルの仕事を放棄しているような潤に沙都美はつまらない同情なんかしてほしくないと警告した。仕事は公正に競い合いたいと。
 潤はまた真理子から、自分を裏切ったりしたら大変なことになる、と脅される。
 一日中酒びたりの正樹が菅野を訪ねていった。自分のかわりに事務所に戻って沙都美を助けてやってほしいと頼む。そこへ偶然頼子がやってきた。ずいぶん憔悴している様子の正樹にショックを受ける。
 正樹は曜から、潤がチャペルの仕事を斉藤事務所に回したことを知らされた。逆上した正樹は、沙都美らが作ったその設計図面を破り捨てる。
【第53話】
潤から仕事を紹介してもらったのを知った正樹は、同情されるなら事務所をつぶしたほうがましだと怒り狂った。そして、沙都美に、本当は潤と一緒に仕事をするのが楽しいのだろうとあらぬ邪推をする。
 滝本は真理子に、潤の面倒は自分がみるから余計なことはしないように釘をさした。が、真理子は相手にしない。
 正樹が頼子の店に現れ、苦しい胸のうちを打ち明ける。そして、突然激しくおう吐する。急性のアルコール性胃炎だった。正樹は2、3日検査入院する。
 真理子の策略によって、滝本が脱税容疑で家宅捜査を受ける。滝本は潤に仕事を任せ、香港へ逃亡。


【第54話】
 楠木物産から、記念館の仕事を潤と正樹で協力してやってほしいという依頼があった。潤は相手がよければと承知。沙都美もいい話だと思うが、正樹は頑なに拒絶する。
 真理子が潤に、滝本のオフィスを使ってもいいとキーを置いていく。
 正樹の不甲斐なさに腹を立てた潤は、入院中の正樹を訪ね、思いのたけをぶつける。そして、もう正樹と勝負するのはやめたと。
 その夜、正樹は病院を抜け出して、禁止されている酒を飲んだうえに沙都美に辛くあたった。沙都美は思わず正樹と無理心中をはかろうとするが、できないで、思わず潤に会いにいく。自分にすがろうとする沙都美を、追い返す潤。
【第55話】
正樹と争い、家を飛び出した沙都美は、そのまま帰らなかった。
 翌日、正樹は事務所に様子を見にいくが、沙都美は姿を現わさなかった。不安になった正樹は、潤のところにまで沙都美を探しにいく。
 まもなく、潤が多摩川で沙都美を見つけた。正樹を助けられるのは沙都美しかいない、と訴える潤。それを聞いた沙都美は、正樹のもとに帰った。そして正樹も心機一転、仕事に復帰する。楠木記念館の仕事はやはり断ることに。
 潤は滝本のオフィスを受け継いだ。名前もアトリエB・Cと変え、スタッフに菅野や由香を迎える。潤の前途は洋洋だったが、唯一、時々起きる体の変調が...。


【第56話】
 自分の事務所を持ち、楠木記念館とチャペルの仕事に取り組み始めた潤。誰にも言えなかったが、突然襲われる頭痛と目のかすみに不安がふくらむ。
 菅野から、沙都美は正樹が潤の事務所開設祝いに花束を贈ったことを知った。正樹が潤を認め始めたことが沙都美は嬉しい。
 建主の勝手な都合によって、チャペルの締め切りが一方的に早められた。高圧的な真理子に対して、潤も沙都美も反発。場合によっては仕事をおりてもいいと。
 そんなとき、沙都美は潤の体調の異変に気がついた。心配する沙都美の目の前で、潤は激痛に襲われ、意識を失う。
【第57話】
意識を失った潤は、病院に運ばれた。担当医師・橘は過労で、しばらく静養が必要だという。沙都美は潤をアパートに送り届け、駆けつけた由香に潤の世話を頼む。
 翌日から潤は仕事を休むが、激しい頭痛はおさまらず、視力もますます衰えていった。このまま眼が見えなくなったら、と恐怖に脅える潤。
 橘から沙都美に、潤のことで話があると連絡が入る。不安を押さえながら沙都美が病院へ出かけていくと、潤は悪性の脳腫瘍で、このままなら半年ももたないという。
 橘は治療の段階において告知の必要性を述べるが、それはあくまでも家族の判断にまかせると。


【第58話】
 潤の病気のことを知らされた沙都美は、精神的にまだ不安定な正樹に告げることはできなかった。が、自分一人の胸にしまっておくことはできず、頼子に知らせた。信じられない、と頼子は放心したように崩れる。
 失明の不安に脅える潤は、橘に本当の病状を教えてほしいと訴えた。医者の診断を信じて、前向きに回復につとめるよう励ます橘。
 沙都美は頼子、菅野とともに潤への告知について話し合った。残された時間が少ないから潤には早めに告知したほうがいい、と沙都美は主張。頼子は踏ん切りがつかない。
 頼子は潤の見舞いにいった。平静さを装うが、潤は何か不自然なものを感じる。
[キャスト]
斉藤沙都美:野村真美
斉藤潤:渡部篤郎
斉藤正樹:峰岸徹
斉藤曜:米岡功樹(59・60話)
鈴木頼子:上村香子
内藤真理子:塚田きよみ(59話)
菅野誠二:北見敏之
安東由香:奥貫薫
橘:柴田林太郎(60・62〜65話)
山崎:伊藤洋三郎(61・65話)
薫:増岡優(62〜65話)
ほか


[スタッフ]
企画:出原弘之
脚本:岡芳郎(59・60話)、古内一成(61・62話)、中園健司(63〜65話)
演出:花堂純次
音楽:坂井紀雄
主題歌:鷹橋敏輝「FOREVER」
制作:東海テレビ/東宝
【第59話】
潤の病気のことを教えてほしい、と由香が沙都美に会いにきた。その切羽詰まった様子に、沙都美は本当のことを打ち明ける。ショックにうちひしがれた由香は、潤のことが好きだと潤の胸で泣きじゃくった。
 沙都美は潤が自分の病気のことを勘付いているのではないか、と感じた。告知の決断もまだつかないし、正樹にも知らせられないでいる。
 菅野が潤を訪問。建築は自分の生きている証だ、と語る潤。その夜の潤はあくまでも明るかった。
 その頃、沙都美はついに意を決して、潤の病気のことを正樹に告白。居合わせた曜もただ呆然として立ちつくすだけだった。


【第60話】
 潤のことを知らされた正樹は激しいショックを受け、再び酒を飲み始めた。仕事中もぼんやりとして、潤のことが頭から離れない様子。
 曜は頼子のことを心配して訪ねた。潤に対して何もしてやれない自分がもどかしい、と曜は頼子にしがみつく。
 正樹は思い切って潤のアパートを訪れた。が、あいにく潤は不在だった。正樹が訪ねてきたことを知った潤は、いよいよ自分の病気がただならないものであることを確信した。由香を問いつめ、病院にも押しかけていく。
 沙都美はついに告知を決心。潤に本当の病名を告げる。
【第61話】
沙都美は潤に脳腫瘍であることを告知した。潤は一瞬呆然とするが、いきなり飛び出していく。沙都美は潤の行方を捜し回った。正樹は鳴咽し、潤のために初めて涙を流す。
 夜の街をあてもなくさすらい歩いた潤は、知人の店、コンコルドに立ち寄り、酒を浴びるように飲んだ。マスターの山崎の連絡により、沙都美、正樹が駆けつける。泥酔した潤を、正樹は一喝した。不治の病の息子をなんとかして励まそうとするが、頭が混乱するばかりで言葉が見つからない。
 潤は正樹の瞳に涙が光っているのを見た。潤は、自分はもう大丈夫だからと言って、アパートへ帰っていく。


【第62話】
 沙都美は脳外科の先生に頼んで、潤の精密検査をしてもらうことにした。検査入院した潤を、由香がかいがいしく世話をする。頼子も当分店を休んで、潤の看病に専念。
 正樹は菅野に、楠木記念館の仕事を手伝わせてほしいと申し出た。菅野は喜び、潤のためにも素晴らしい記念館を作ろうと意欲を燃やす。
 一方、沙都美は潤のことが気がかりで、チャペルの仕事に集中できない。
 まもなく、潤の検査結果が出た。手術の可能性が出てきたが、成功率は50%で多少の延命になるという。手術を受けるかどうか、最終的には本人の意志にゆだねるしかない。橘が潤に説明する。
【第63話】
橘から手術のことを聞かされた潤は、すぐに判断をくだすことができなかった。沙都美は潤には一日でも長く生きてほしいから、あきらめないで手術を受けてほしいと訴える。
 そんなとき、潤は病院で知り合った少女・薫が、何度も手術を受けて難病と闘っている姿に心を打たれた。潤は病院を抜け出し、アパートでチャペルの図面を描き始める。
 沙都美はアパートに潤を探しにいった。潤はチャペルのイメージが突然見えてきたといい、薫に負けられないから手術を受けることに決めたと語る。
 潤は病院へは戻らず、アパートで仕事を続けた。手術のことを考えると、突然恐怖に襲われて...。


【第64話】
 潤が描いた記念館の基本イメージを正樹と菅野が設計しているところへ、曜が訪ねてきた。自分にもその仕事を手伝わせてほしいという。潤の病気がきっかけで、再出発の決心がついたと。
 一方、仕事の無理がたたって病状が悪化した潤は、病院へ戻った。正樹のすすめもあって、沙都美はできるだけ潤のそばに付き添う。
 そんな折、薫の手術が行われた。一晩中、薫のために祈り続けた潤は、自分にとってチャペルが何なのか、とうとうわかった。ただ長く生きることより生きた証がほしいと思う潤は、手術を受けないことに決める。沙都美らはそんな潤をただ見守るしかない。
【第65話】
潤は自分の命を縮めるのもかまわず、チャペルの設計に没頭した。無理にでも手術を受けさせるべきだ、と悲痛な表情の頼子。
 薫との交流によって、潤の頭の中で教会のイメージがはっきりと見えた。潤は自分の病室の壁に教会の絵を描き上げる。が、それがもとで潤の目はついに見えなくなる。
 それからまもなく、潤は眠るように静かに息をひきとった。沙都美らは潤の残した図面をもとにチャペルの完成を誓う。
 三年後、潤のチャペルは完成した。沙都美は潤に会いたくて、週に一度はチャペルにやってきた。そして潤から教えられた多くのことに思いを馳せる。

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