怪談夜会～詠天の夜噺コミュの危険な話～自己責任で閲覧下さい

このトピックでは、読むだけで体調不良になったり、ラップ音や金縛りなどの霊障を引き起こす恐れのあるお話を掲載いたします。

読んだ後、そのような霊障に見舞われたとしても、当方では一切の責任を負いませんので、あくまでも自己責任において閲覧なさるようにしてください。

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[1] mixiユーザー 09月14日 18:34

【成田のホテル】　その１

このお話は、非常に危険です

怪談イベントなどで、後半にお話させていただいているお話ですが、このお話の最中にラップ音や霊障にあてられて具合が悪くなる方が、続出するお話ですので、ネット上とはいえ何かしらの霊障があるかもしれませんので、自己責任でお読み下さい。

私が十代の頃、懇意にさせていただいた某有名大学のミステリー研究会の部長だったミサキさんが実際に体験したお話です。

ミサキさんは学内きっての才女で、霊感が非常に強く数多くの霊体験をしていることから趣味が高じてミステリー研究会の部長にまでなった女性です。

当時ミサキさんは、4回生で2つ歳上の彼が居ました。
二人の通ってた大学は、国内屈指のエリート校でバブル景気も手助けし、その彼氏も例に違わず超の付くエリートでした。

2年前に現役で卒業し、有名企業に就職、2年目の当時は大抜擢のアメリカ長期出張となったのです。

当然二人は遠距離恋愛を余儀なくされました。

それでも二人は、二ヶ月に一回は日本での逢瀬を楽しんでいました。

当時、アメリカからの飛行機は成田に到着していたため、ミサキさんが成田に行き、東京で2泊ほどして愛を育んでいたのです。

その日は、彼が早朝の便で到着するため、前乗りして前日にミサキさんは成田に向かったのでした。

つづく

[2] mixiユーザー 09月14日 18:36

【成田のホテル】　その２

午後6時過ぎ、ミサキさんはチェックインしました。
通された部屋は、12階にあるツインでした。
部屋に入った瞬間・・・
ムアッと、眼に見えない圧力と嫌な感じがしました。

非常に霊感の強いミサキさんですから、すぐにその異常に気が付いたのです。

すぐさまフロントに戻り部屋を変えて欲しいと伝えましたが、その日は連休の前ということもあり、他に空いてる部屋が無いということでした。
他のホテルも同じ状況であると予想されたので、しかたがなく今日だけ我慢しようとあきらめて部屋に戻ったのです。

不思議と先ほど感じたほどの圧力は感じなかったそうです。
とりあえず、あまりこの部屋に長居はしないでおこうと、さっとシャワーを浴びました。
やたらと抜け毛が多かったそうで、キレイ好きのミサキさんはシャワー室を隅々まで流し、スッキリしてバスルームを出ました。

時刻は、午後7時半
とりあえず食事して、お酒でも飲んでさっさと寝てしまおうと部屋を出ました。

ミサキさんも怖かったようで、いつもより多めにアルコールを取り部屋に戻ったのが、11時過ぎ。

すぐにベッドにもぐりこみました。

そしてその時が来たのです。

つづく

[3] mixiユーザー 09月14日 18:37

【成田のホテル】　最終回

ミサキさんはお酒は飲みますが、強くはありません。
酔って寝てしまうと、原爆が落ちても起きないといわれるほどです。
自分でもそれを良く解っていたので、いつもよりかなり酔った状態でホテルに戻ったのです。

ぐっすり寝付いていた午前2時ごろ
原爆が落ちても起きないミサキさんが、不意に目を覚ましました。

『来る！！』そう思った途端、耳鳴りがして金縛りに！

動けない状態で、眼を硬く閉じていると・・・

『ガシャ！』・・・と、バスルームの戸が開く音が！！

ミサキさんは、身体をよじろうとしても動かない。
そして、『びた』・・・『びたっ』っと、ゆっくりと確実にこちらに向かって誰かが歩いてくる。

（怖い！）殊更に眼を硬く閉じる。

『びたっ・・・びたっ！！』

ベッドのすぐ横に何者かが立っている気配がする。
見ないようにギュッと目を閉じていると、『ピタッ』っと顔に水滴が落ちてきた。

ビックリして眼を開けたその先に、髪の毛をおかっぱのようにザンバラに切った女性が、ミサキさんの顔のすぐ上に右の手首をかざして、その手首から顔に向かって血が滴り落ちていたのです。

あまりの恐怖にそのまま失神してしまいました。

朝、7時にセットしたモーニングコールで目を覚ましたとき、ものすごい頭痛がしました。
これは昨日飲みすぎたから悪夢を見たんだと思い込もうとしました。

あまりの寝汗のすごさにシャワーを浴びようと、バスルームに行ったとき更に戦慄しました。

バスルームじゅうに髪の毛が散乱していたのです。

フロントに詳しい話をすると、支配人質の通されてマネージャーが話してくれたそうです。

その部屋では、数年前に失恋を苦に自殺した女性がいたそうです。
その女性はバスルームで、ハサミで自分の髪を切り、そして手首を切って亡くなり、その後数年間は、泊まったお客さんから何かしらのクレームが相次いだため開かずの間のように使用しなかったそうです。

その年の初めに祈祷供養してから使用するようになったのですが、女性の一人客が泊まると、何かしら不思議なことが起こるそうです。

現在でもそのホテルは営業しており、その部屋は使用されているはずです。

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