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幽☆遊☆白書〜2ND STAGE〜コミュの#01「それぞれのはじまり・飛影(序章)」

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世界は、三つに分かれている。一つは、人間達が住んでいる人間界。




そしてその人間たちが死後に向かい人間の天国に行くのか地獄に行くのかを決定して人間界を妖怪から守っている霊界。




世界全体が障気で満たされている。




これが、世に言う地獄なのか?




そう。ここは、魔界と呼ばれている人間界・霊界と並ぶもう一つの世界である。




邪悪な妖怪が住んでいる世界である。




物語は、ここ魔界から幕を開ける。




――薄暗い森の中で一人の男が倒れている。



男に外傷はなく,意識を失っているようだ。



男の倒れている辺りは,障気で満たされており異様なほどに不気味さを漂わせていた。




ガサガサガサッ!!!




ガサガサガサッ!!!




茂みが大きく揺れる音が静かな森にこだまする。




「ハァ・・!ハァ・・!ハァ・・・!」




凄まじい勢いで倒れている男性に向かい獣が近づいてくる。獣の姿は,顔が狼で身体は、牛の姿をしている化け物の姿をしていた。




男を食料と見なして襲い掛かった。




「グガガガァァァ!!」




獣の鋭い牙が男に突き立てようとしていた。





シャキーン!!!





一瞬,光速の光が獣を横切る。





ドサッ




化け物は、身体を胴体から二つに切り裂かれた。



シュタッ!!




そして剣を抜いた小柄な男が立っていた。




その姿は、細長く鋭い目つきで頭にヘアバンドを見に付け黒いマントをまとっている。




カチャッ!




男は、剣を鞘におさめると倒れている男に近づいた。




男の名前は、飛影。魔界の三大妖怪の一人「躯」の元直属77人の戦士で組織のNo.2だった妖怪。




飛影「フン」




スッ




飛影は、興味のない素振りで,近くにいた仲間に手で合図を送る。





ガサガサガサッ!!




しばらくして2人の男が近づいてくる。その姿から妖怪であることが伺える。




妖怪A「また、人間の迷い人か?」




妖怪B「やれやれ、今月に入って5回目だぞ。人間は、魔界の瘴気を吸うとすぐに意識を失うからな」




妖怪Bは、そういうと倒れている男を肩に担いだ。




妖怪Aは、飛影に斬り殺された化け物の亡骸を見て飛影に話しかける。




(ニャ)
妖怪A「しかしいつみても見事な太刀筋だな、飛影」




飛影と呼ばれた男は,変わらず無表情のまま口を開く。




飛影「さあな」



妖怪Aは、苦笑いを浮かべた。




妖怪A「しかしお前は、相変わらずパトロールに馴染めないようだな」



――パトロールとは・・・


3年前に浦飯幽助の発案により魔界全土を巻き込む魔界統一トーナメントが行われた。その大会で優勝した煙鬼という妖怪が魔界の王となり彼の作った法案の一つにより何かのはずみで魔界に迷いこんでしまった人間を保護し無事に人間界に送り返すことと決まった。




そしてその人間を保護するためにパトロールするのが大会の敗者たちである。
法案が出来るまでは、無事に送り返されるもの、妖怪の餌となってしまうものそれは、すべて見つけた妖怪によってその人間の運命が左右されていたのだった。



飛影「後でその人間を俺のところに連れて来い」




妖怪A「ここでの記憶を消すんだな」




飛影「ああ」




タッタッタタタ!!!!




飛影は、そういうと背を向け無言で走り去っていった。




飛影の消えた先を見つめる二人。



妖怪B「あいつは、どこにいくんだ?」




妖怪A「相当ストレスが溜まっているみたいだからあのお方のところだろ」




妖怪B「あのお方も大会からずいぶんと変わられたものだ・・・」




妖怪Aは、微笑みながら空を見上げてつぶやく。




妖怪A「あのお方に限らず魔界は、大きく変わった」




妖怪B「確かにな。そしてもうすぐ魔界は、再び大きく変わるのだろうな」




そういうと二人の妖怪は、暗闇に消えていった。




――躯の居城。




薄暗い部屋に大きなクッションに腰をかけている一人の女性がいる。
その姿は、身体の半分は,焼けただれ不気味な機械の姿。そしてもう半分は,
大人の美しい女性の姿をしている。




女性の名前は,躯。




三年前までは,雷禅と黄泉そしてこの躯の三人によって魔界は,三大勢力として魔界の覇権をめぐり長年争われてきた。一人の少年が魔界に訪れるまでは・・・。



ヒュゥゥゥ・・・




躯のそばにある机の上に置いている一本のろうそくの炎が一瞬ゆらめく。




躯「フッ」




ビューン!!!




躯が少し微笑んだ瞬間,高速の剣が躯の身体をめがけて襲い掛かる。




パシ!!




躯は、微笑みを浮かべ瞬き一つしないまま剣を片手で受け止めた。




(・・・・)




(ニャ)
躯「相変わらずいい一撃だな飛影・・・」




スゥゥゥ・・・




躯の前に飛影が姿を現した。




飛影「フン」




躯「余程退屈をしているようだな」




(ニャリ)
飛影「ああ、うんざりするほどな」



続く

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