3.子音や母音の多様性に頼る
朝鮮語のアプローチです。子音の多様性では、例えば、両唇破裂音では、/b, p, ph, ʔb/を導入し、さらに母音は/a, ɑ, æ, e, ɜ, i, o, œ, ɯ/などを導入する。このおかげで、日本語では同音異義語が10個もある漢字語が、朝鮮語では子音や母音の違いにより別にされて、2個ほどと、少なくなっています。ただ、これも、声調と同じくらい子音や母音の習得が困難で、学習の負担が大きいです。
♪造語能力
ラテン系では、意味の核となる形態素を1つないし2つか取り入れられませんから、一語に収めるにはどうしても片方の概念を省略して「movie」とするか、「photo-recepter」(訳語未確認)として接尾辞「er」で素子まで示すしかなさそうです。すると、時に、昔から何か動いているものはmovieと言う習慣があったとすると、近代科学の用語と混乱するし、photo-recepterも素子なのか装置なのか物質なのか、曖昧になってしまいます。「百均」に至っては、英語ではa hundred yen (shop)と3語(4語)で記述するしかないので、この程度の新語はひとつの語にはしないというスタイルが定着しているようです。もし無理に作るとしたら、ラテン語系の語幹を使って「solocenti(vender)」とかにするでしょうね。無理に作れるということは、造語能力がないわけではないので、慣習・スタイルの問題であるのかもしれません。
>死郎さま
>●自動詞と他動詞を一元化する
良さそうですね。
glas im-dropi. (コップが落ちる)
glas disk dropi. (コップが(動いて)お皿を落とす)
glas mi-dropi. (コップを私が落とす)
glas ge-dropi. (コップが落とされる)
glas gemi-dropi. (コップが私によって落とされる)
みたいな感じでしょうか。