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歌詞から妄想コミュの平井堅/センチメンタル

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心の居所(場所)



僕が君に惹かれ始めたのはサークルでのBBQだった。

キャップから垂らしたポニーテールがゆらゆら揺れながら

お酒の飲み方を知らない1年生達の面倒を嫌な顔一つせず

テキパキこなしてる姿は優しいお姉さんのようだった。

僕は彼女がしっかりものの強い女性にしか見えなかった。

けれど、時々ある人を見つめている表情が気になった。

視線の先は女性に関して、良いうわさを聞かない部長だった。


付き合っているのかわからない、片想いなのかもしれない、

とにかく彼女は心は部長に向いているのだ。


いつも元気でさわやかな彼女が、あんなに切ない表情をするのを見たら心が締め付けられるように痛くなった。

僕は彼女を好きなのかもしれない。


何事にもやる気のない僕を彼女はことあるごとに気にかけてくれた。

優しい先輩・姉御肌の先輩、以前はそういう風にしか見ていなかったのだけれど、アップした髪を下ろしたとき、さらさらと風に揺れる細い髪を見たり、

学食でデザートを食べて満足そうに瞼を閉じたときに羽のようにふわりと揺れる長いまつげを見つめていると、僕は彼女にどんどん惹かれていった。


BBQからだいぶ時がたち、秋頃からは共通の趣味であるフランス映画のビデオを貸し借りするようになった。

そして冬になり単館上映のフランス映画を二人で見に行くことになった。


正直僕は映画に身が入らなかった。

彼女はいつものラフな格好ではなく、どこかのお嬢様がお出かけするような上品な姿で現れ、「初デートだね」ってにっこり笑ったからだ。

僕はスクリーンを見ている時間より、横目で彼女をちらちら見ている時間の方が多かった。

字幕を読むために普段していないめがねをかけていて、そのメガネを時折上げるしぐさ、切ないシーンで、両手を強く合わせて祈るようなしぐさ、どれも新鮮で目が離せなかった。


帰りの電車で、映画の話しで盛り上がった。本当は彼女ばかり見ていたのだけど・・・

僕は家まで送るって申し出たんだけど、彼女は「駅からすぐだからいいよ」って辞退した。

「じゃぁ改札まで送るね!」って言ったら。「ありがとう」って微笑んだ。

改札まで見送ると、「君と一緒で、とっても暖かかたったよ、ありがとう」ってマフラーを僕の首に巻いてくれた。

改札を出て彼女は振り返り「じゃぁね」と手を振った。

彼女が見えなくなると、僕は改札を飛び越え彼女を抱きしめたかった。

そんな思いを留めている事で精一杯だった。


さっきは話しで夢中になり気付かずにいた同じ景色を見ながら、引き帰しの電車に一人揺られて帰った。

さっきの言葉、さっきのしぐさ思い返しても、ぬくもりだけは上手くいかない。

さっきまで逢っていたのに、逢いたい気持ちが溢れてきてきりがない。


今、君も同じ気持ちならいいな、今、君はどんな夜に抱かれているの?


君の香りが残るマフラー巻いて家路を急ぐ。寒ささえ愛しく感じる。



君を見つけて今、分かったよ、手にするものはひとつだけでいいと。

君に出逢って今、分かったよ、心の居所(ばしょ)がどこにあるのかを。

切ない色に染まった心がうずくよ。

切ない音で泣いてる鼓動が聞こえる。


http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/248066/Y023109


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