ご無沙汰しております。
おじんがー様、新しいレジデンスの報告はまずこちらでよろしかったでしょうか。
2009年の九月から十月にかけて台湾の台北にあるKuandu Museum of Fine Arts というところでレジデンスをしました。Taipei Artist Villageに比べると少しマイナーなのですが、非常に快適に生活をすることができました。ここは国立台北芸術大学という台湾で最も評価の高い芸術大学(美術、音楽、舞踊等を含む)に付属している現代アート専門の美術館です。事務的詳細はTransArtistsや彼らのサイトを参考にしてください。
個人的体験に基づいて報告をしますが、まずレジデンスを担当している方が非常に頑張っているのですが、全体的にはまだ組織立っていない感がありました。それはそれである意味では良いところでもあります。例えば予定変更等も非常に柔軟に考えてくれます。大きなオフィスのようなスタジオと美術館内の一つのギャラリーを展示スペースとして与えられます。住むところは大学のゲスト用の宿泊施設のようでした。現地のアーティストや海外からのアーティストが美術館での展示のために来ていて気楽に交流することができました。食事は支給されませんが学園内のためいわゆる学食のような場所やカフェなどがありました。食べ物は非常においしいです。台北市の中心からは少し離れているのですが、交通の便は悪くありません。特に台湾、台北に興味のあるアーティストにはとてもいいと思います。台北アートシーンへのコネクションは結構あるようで、いろいろな人を紹介してもらいました。Museum of Contemporary Art Taipeiのディレクターは以前ここのディレクターでした。
1月の11日からMcColl Center for Visual Artに来ています。ここはこちらのコミュニティーには載っていないようですね。アメリカ国内では最近結構有名になってきていると思います。McColl Center for Visual Artはノースキャロライナのシャーロットというアメリカ国内でニューヨークに継ぐ取引額の大きさをもつ金融都市にあります。ノースキャロライナはアメリカの南部に位置していて南北戦争では最悪の戦死者数を出したところです。都市を離れると良くも悪くもアメリカ南部の特徴が色濃く見受けられるようです。こちらがリンクです。
McColl Center for Visual Artの特徴はその金銭的そして物的な待遇の良さと、地域とアーティストの関係を積極的に推進するところにあります。期間は11週間。McColl Center for Visual Artまでの旅費(航空費など)、材料費、そして生活費が支給されます。旅費は実費の支給なので人によって違いますが、私たちのグループは材料費は$2000、生活費が$3500でした。スタジオは古い教会を改築した非常に美しい建物の中にあります。生活をする宿泊施設は通りをはさんですぐのコンドミニアムの中にあり非常に清潔で大きなユニットです。車が3台ありアーティストが自由に乗って良いことになっています。少しおぼつかない車ですが、いろいろな店等が遠いこともあり、助かります。アメリカの他の都市に比べると食費も安いようですので生活費は十分だと思います。水泳のプール、ジムなどが備わったYMCAが歩いていけるところにあり一ヶ月間無料のサービスが受けられました、。(これはMcColl Center のアーティストだからなのかどうかわかりませんが。)個人的にはただ建物が非常に気に入ったということがここにアプライするきっかけだったのです。でもいろいろとスタッフと話をしているうちに考え方も結構気に入り始め、参加することに決めました。ただ、いろいろと期待と要望が多いので、放っておいてほしいという孤独指向のアーティストには向かないようです。まだ始まったばかりで今後いろいろな経験をすると思うので追ってアップデートしたいと思います。