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猫櫻大和会コミュの平成廿年度夏期 猫櫻大和会 活動報告 壱

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「平成廿年八月十三日 猫櫻大和会活動報告 奥多摩旅行編」


青い空に浮かぶ入道雲。
風鈴の音と、爽やかな蝉の声。
打ち水、スイカ、かき氷。

夏らしさ全開のこの時期に、前々から計画していた奥多摩旅行に行きました!

今回もわたくし猫マタと桔梗姫鶴さんとの気軽な二人旅。
だいたいの予定を決めたら、後は現地に赴くだけ。
そんな足の向くまま気の向くままな感じが、
予想を越えてあんな事になるとは、思いもしませんでした…。

旅の雰囲気を反映して、あまり左脳を使わずに、
右脳をフル活用して書きました(←?)。


では、今回の奥多摩旅行の出来事を報告したいと思います(^^)



《8月13日 08時》

朝から暑い日。
猫もだれている。
でも私は楽しい。

昨晩は準備に手間取り、
寝不足気味になるも気にせず。

いざ、荷物を持って桔梗さんと出発!

私は、あらゆる状況を想定してリュックに荷物を詰めた。
バーベキュー用品、探検用の懐中電灯、釣り道具、
万が一のメディカルキット、虫除けや蚊取り線香、
着替えに洗面具、愛用のケーナなどなど…。
そして、手には刀剣袋に入れた釣り竿。

やはり、荷物が重い。
自分なりには必要最小限のつもりなのに。

一方の桔梗さんは、ショルダーバッグと三線。

「軽装だね」
「着替えも入ってるけどね」

地元の駅から奥多摩まで、約二時間半。

青梅線のドアが手動式なのが面白かった。

ここまでは全て順調。



《同日 10時半》

奥多摩駅到着。

せまるような山々。
空気が澄んでいるなぁ。

「さぁ、さっそく川ぁ行ってバーベキューでもやりましょう」

飲食物は全て現地調達。
場所を下調べ済みの精肉店で肉を買う。

「魚は釣れますが、肉は釣れないからね」
「なに、猪とか鹿を獲ればいいんだよ」
「そうだね」

なんという適当な旅。
でも桔梗さんなら本当に獲るだろう。

売店で早くもビールを買って川原におりる。
まさにキャンプ場の雰囲気で、家族連れが多い。

私達は焚き火を始める。
着火剤と新聞紙はすぐになくなる。
箸も皿もなく、拾った棒切れに肉を巻き付けて焼く。

炎と格闘。
陽射しが暑く、火も熱い。
持参した特製の塩コショウで味付け。
口を火傷した。

「上手に焼けました!」

いや、だいぶナマです。

しかし、魚釣りが出来なかったのが残念。
入漁券を買わなければならず、これが1500円もする。

「鮎の塩焼き買ったほうが安いね」

結局、今回の旅で釣竿を一度も袋から出さなかった。

「さぁ、バーベキューは堪能したし、次は鍾乳洞だ!」

ここから、私の綿密な奥多摩旅行計画が、放物線をえがくように反れてゆく。



《同日 12時半》

鍾乳洞行きのバス停前。
2〜3時間に一本のバス。

「田舎って感じだねぇ」

などと呑気なことを言っていられるのも、この瞬間までだった。

ホントに、このバスには泣かされた…(笑)

バスは二台で同時に運行するようなのだが、どちらも満員御礼。
どうやら道路混雑の影響で、途中駅までしか行かないようだ。

お盆だから仕方がない。
途中駅から鍾乳洞まで歩いて25分。

「走れば5分だね」

まだ余裕。

しかし突然に雨が降りだす。
目的地に近づくにつれて激しくなる。
険しい山道を激しい運転で約40分。

桔梗さん、気分が悪そう。

「なんか腹ぁ痛い」
「そういえば、自分も…」

その原因に気付くまでには、もう少し時間がかかることに…。

バス到着。
すでに雷雨。
雨具もなし。
どう頑張っても無理だ。
この天気で強行するのは命に関わりかねない。

しかし、バス代は片道450円もした。

「………う〜ん!」

こぶしを握り締めるしかなかった。
それでも、まだ何とか行けないかと考えている私に、
桔梗さんはこう言った。

「450円で命を買えたと思えばいいじゃん」
「往復900円だけどね…」

しかし、この後すぐ、桔梗さんの一言が驚くべき重みを持ったものとなる。



《同日 14時》

奥多摩駅に戻ってきた。

「気を取り直して、風呂入って酒でも飲みましょう」

予約していた宿まで歩く。

その時だった!

神社の大きな御神木が落雷によって、
激しく砕けているのを目の当たりにした。
辺りに木片が散乱し、消防も駆け付けて騒然となっている。

そこは、さっきまで私達が遊んでいた川原の本当にすぐ近くだった。

危険だ…。
もし、あのバスに乗っていなかったら。

他に背の高い物もないから、釣竿なんか振ってたら絶対に危険だった。

『――450円で命を買えたと思えばいいじゃん――』

つくづく、そう思った。
この落雷を避けるためにバスに乗っていたのだ。



《同日 14時半》

民宿・荒澤屋の部屋でくつろぐ。

宿のおじいさんが民話を語ってくれることで有名。
猫櫻大和会イチオシの宿です。

「さて、風呂の前に酒ぇを買いに行きますか」

近くのコンビニでビールと梅酒を調達。

部屋に冷蔵庫がなかったので、常温でもいけそうな梅酒と日本酒がメイン。

さっそく戻って風呂に入る。
さして広くはないけど、中は綺麗。
家族風呂のような貸し切り状態。

民宿の浴衣に着替える。

そして、念願の温泉上がりのビールに感動!
これを求めていた!

それから、トランプやったりする。

「修学旅行か」

私は9個のサイコロを持参した。
別に数に意味なんかない。
たまたま、ウチにはサイコロがたくさんあっただけ。
ちんちろりんで遊ぼうと思ったが、いきなりピンゾロが出てしらける。

一服している間に夕食の時間。
豪勢な晩御飯だった。
味よし、量よし、見た目よし。
かなり満腹になる。

「しかし腹ぁ痛い」
「…何でだろう」

…?

「バーベキューの肉がナマだったからじゃね」

…!

間違いない。
やっと気付いた。
でも、下痢はなかった。

また酒を飲む。

「さて、もうひとっ風呂いこうか」
「いや、もっと酔っ払ってからのほうが気持ちいいよ」

私の無謀な提案に桔梗さんも賛成。

夜に川原を散策したかったので、懐中電灯を持っていざ出発。
外に出たはいいが、降りられる場所がない。
民家に迷い込む。
仕方なく近くの山道を散策した。
でも、明かりがない道を懐中電灯で進むのは楽しかった。

部屋に戻り、酒をほとんど飲んでから風呂へ。
湯が骨にしみた。

それから、話もはずみ酒が足りない。
民宿のメニューで深夜にビールを注文。
私は、日本酒派だが『猫マタ』という名前の焼酎があり、頼まずにはいられない。
しかし、口を付けずに寝てしまった。




[ 活動報告 弐 ]へ続く

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