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「花」の物語コミュの「杜若(カキツバタ)」の物語

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日本の原野の沼沢地に生える。
花の咲く時期は5月で、ハナショウブよりも早い。

コメント(1)

■『伊勢物語』第九段

むかし、男ありけり。その男、身をえうなきものに思ひなして、京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めにとて行きけり。もとより友とする人、ひとりふたりしていきけり。道しれる人もなくて、まどひいきけり。三河の国八橋といふ所にいたりぬ。そこを八橋といひけるは、水ゆく河のくもでなれば、橋を八つわたせるによりてなむ、八橋といひける。その沢のほとりの木のかげにおりゐて、かれいひ食ひけり。その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、「かきつばた、といふ五文字を句のかみにすゑて、旅の心をよめ」といひければ、よめる。

  から衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ

とよめりければ、みな人、かれいひの上に涙おとしてほとびにけり。 ……(以下略)

+ + +

有名な東下りの段より。
三河の国八橋というところに杜若が咲いていて、それを歌の各句の頭に置いて詠めと言われ、詠んだのが「から衣」で始まる歌です。それぞれの句の頭字を読むと「かきつばた」となる折句歌になっているのが特徴ですね。
(『日本古典文学全集 8』(小学館)を参考にしました。)

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