アルバムの原題タイトル「BETWEEN THE LINES」には、当時ストック・エイトケン・ウォーターマンの音楽を批判していたメディアに対する抵抗の意味が込められていたんだそうです。SAWの音楽、イコールその中には勿論ジェイソン自身も含まれていて、PWLミュージック批判のメディアの多くが、無知だったり、PWLの音楽のリアリティを理解せずに、PWL所属のシンガーはただの操り人形、実際には歌えない、アーティストと呼ぶにはほど遠いなどと批判されつづけていましたね。
プロデューサーのマイク・ストックやマット・エイトケンは実は約20年あまりも下積みをして、やっと成功を手に入れたのは大体1985年から(1990年時点だとたったの5年間だけ)。批評家たちは表面的な成功を批判して、プロセスに気づかない。その愚かさをシリアスな曲「WHEN IT'S ALL OVER/イッツ・オール・オーヴァー」でジェイソンは表現してみせました。「BETWEEN THE LINES」はその曲で使ったフレーズ。
特に「LIKE IT WAS YESTERDAY/昨日のように・・・」がそうかなぁ。またPWLのいつものパターンで今回もカヴァー曲「RHYTHM OF THE RAIN/悲しき雨音」を収録。そしてこれもカヴァー?と思わせがちな60年代的な「I'M DOING FINE/ファイン」はオリジナル曲(ビートルズの「I feel fine」みたい)。正直、7曲目以降は聴いていてヤバいくらいつまらないのでした(内緒よ!)。
01::WHEN YOU COME BACK TO ME/カムバック・トゥー・ミー
1stシングル、1989年12月9日全英チャート最高第2位。