ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

哲理美術研究所コミュのうるし

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2007.6.17
初めて漆を開けました。すばらしい匂いです。
これから漆のことを少しずつやっていきます。
で、こちらは漆関係のことを。
ぜひ皆様のご指導を仰ぎたく、よろしく御願い致します。

コメント(59)

焼き物の割れの金継に挑戦しています。
やすお様指導のもと、どうやら軌道修正できたみたいです。
しかし、貫入に透き漆が染み込んで、どうしたものかと思っています。やはり糊漆で継いだ方が、染み込まないのだろうか、。
今度は糊漆に挑戦してみようかな。
やすお様、いつもありがとうございます。

昨日舐めた漆が効いてきまして、さらなるカブレンジャーでございます。
かぶれを治すために海へ、三保の海岸で泳いできました。
顔の腫れがかなり引きました。
海はすごいな大きいな。
生漆を3度も舐めたのは、無闇にというわけではない。

日本の漆文化を、世界的な視点で見ることのできる数少ない漆芸家でもあり修復家でもある更谷富造の著書、「漆芸ー日本が捨てた宝物」に漆を飲んだ妹さんのことが書かれている。
アレルギー体質だった娘さんに、その父親が漆を飲むように勧めた。

「『一度飲めば、体の毒素が排出されて体調が良くなり、もうかぶれなくなる』 素直に従った彼女は、飲んでから十日間一歩も外に出られない姿になった。しかしそれをすぎると顔はすっかりもと道理、体調もすこぶる良好。以来体の具合のすぐれない人や漆に弱い人にはこの方法を勧めることにしているが、まだ乗って来た人はいない。」
 
で、自分が乗ってみたというわけです。

やすお様が小さい頃、ごはんに漆を混ぜていただいていたというのも、漆を扱う家系には、このような慣習があるのだと、確認できるところです。
 
自分がこのようなかぶれを体験でき、漆に対する畏怖の念のようなものも何となくわかるような、そんな特別な経験でした、じゃなくてまだあちこちにかぶれが出たり引いたりですが、、。
漆かぶれもかなり良くなってきて、顔なんてかなり若返ったような、そんな感じさえする。それでも、漆を扱っていると、少しまたかゆくなります。舐めなければ、さほどのこともなくって感じです。

下地作業が長く続く、これが漆の世界でしょうか、試行錯誤、失敗の繰り返しで、一歩一歩前進な日々です。

左は、お椀、麻布を、姫糊と生漆を混ぜた芯漆で着けて、
 今日は砥石で研磨して、地の粉・炭粉・砥の粉・姫糊・生漆を 
 混ぜて塗りました、いろいろな本で、いろいろな技法が出てい
 るので、どれを選んだら良いか考えつつ、けっきょくいろいろ
 まぜたりなんかしてるわけです、、;

中は、摺漆ですが、塵を木賊で取り除き、また拭いての繰り返 
 し、ムラもけっこうありますが、これも良いかと、何でも無駄
 なくこなす、量産品ではない良さも探しつつですが、やはり技
 術も怠らず、でしょうか。

右は、陶器の外側を漆でと考え、昨日呂色を塗ったのですが、
 あつく塗ったため、縮みができて、今日研磨してまた塗ろうと
 思っています。

箸や焼き物の繕い等、いろいろやりつつ日々研鑽です。。
1)揮発油・・・・・片脳油 *2、テレピン油、ガソリンなど
2)乾性油・・・・・えの油、亜麻仁油、紅花油、向日葵油など
3)半乾性油・・・菜種油、コーン油、綿実油、胡麻油など
4)不乾油・・・・・椿油、オリーブ油など


乾性油・・・空気中で完全に固化するもの。
半乾性油・・・空気中で流動性は低下するが、完全には固まらない。
不乾油・・・空気中で固まらない。

この事から漆を薄める場合には残留残置物が無い揮発油か
空気中で完全に固化する乾性油を使う必要がある事が判る。
逆に漆の道具の処理には空気中で固まらず、油により漆が空気と
接触するのを遮断する不乾油を使う必要がある事が判る。
_(杉本商店ブログより)


ゆえに、えの油は、漆の希釈として、菜種油は道具の処理に使う。
紀州は高野山、工房ふくがたのやすお様に2日間、根来漆の指導を受けてきました。行き帰りには、いくつもの海で海水浴、かぶれた体を癒してもきました。

右の写真はやすお様にいただいた器、宿題、復習の器たち。
じっくり取り組ませていただきます。
忘れてなきゃいいけど、、。
他にも、途中のものがたくさんになってます。
少しずつですが、がんばろー。
焼き物の素焼きをした。窯出しの時に余熱を使って素焼きの陶器に漆を焼き付けてみた。厚めに付けた物は縮みができた。薄く塗った物は陶器に漆が吸い込まれて色が良くない。陶器は形が自由自在だし、可能性は十分だ。焼き付けでなくても、素焼きに漆の物を作ってみたい。
陶胎漆器

しゃしんぼけてんな、ま、いいや。
いい味な酒器ができたんで、。焼き付け漆の塗りムラとかも味になってる、そんな仕上がりで色もいいだろう。実際にお酒を飲んでみて口当たりがいいねぇ。やっぱ漆、いい!
左_二回の錆漆を終えて、砥石で磨いた後、篦使いがなってないから、大変だけど、
  エクササイズ、エクスペリメントなスタディってことで。

中_拭きうるし最終工程、どうしても塵がついて、難しいです。
  拭きたりないの一言につきますが、いい勉強になります。でも、いい感じ!

右_陶胎に生漆を染み込ませ、黒呂色を塗ってみています。半艶な感じがいいです。
  塗る度に色が微妙に違っちゃいます。厚く塗りすぎて縮みがきます。んー、ムズ!
拭き漆、汁碗、かな、一応これでやめよう。
本物の漆の椀で飲む味噌汁、これ、。
晩期の土器と漆塗り   永嶋正春


是川遺跡出土の赤色漆塗土器

_内外とも器表面への密着はすこぶる良い。
_漆層は二層
_焼成前の表面調整に加え、更に土器の焼成後にも器表面を繊細に研磨調整することで、 より良い塗りが行えるよう努力していたものと考えられる。
_下塗りに素黒目漆を用いている

_土器へのベンガラ漆塗りの場合、一般に良品の多くは最も少ない層構成によってその塗りを実現している。器表面を丁寧に調整した後、下塗りを一回、上塗りのベンガラ漆塗りを一回おこなうことで、塗りを完成するのである。
陶胎漆器二つ、中が黒呂色外側が木地呂で仕上げています。
木地呂がいい感じになるための蒸しのいれ方が難しく、これも本来は濃くしすぎた感じです。この手前でやめておけば良かったんですけど、この次は肝に銘じて、慎重にやりたいと思います。なんせ、どうすればどうなるか、経験、実験と行った段階ということで。
てつりさま
かなり腕を上げられましたねっ。。。
カブレはもう大丈夫でしょうか??

木地呂漆は、塗りたては少々黒いかな?と思うくらいで良いと思います。
後々結構透けてきますよっ。
やすおさま
おめでとうございます。去年は本当にお世話になりました。
やすおさまのおかげで、ずいぶん漆、そして根来について学ぶ事ができ、今の制作があります。へたくそな自分ですが、これからもまたよろしくお願い致します。
木地呂漆は後々すけてくるんですか、。こういうちょっとしたコメントがまた、勉強になります。ありがとうございます。
陶器の土見せの部分に漆
湿度の調整でココアのような色ができます。
そのココア色の上から木地呂漆を塗って濃くしたものです。
チョコレートのような色も作れました。
こちらは白、本当に白が作りたいのだけど、、、。
黒呂色の上に木地呂(外)/ベンガラの上に木地呂
木地呂仕上げで、少し光沢が消える感じがいい。
猪口/内側は、ベンガラと黒で、縄文時代な模様を描き、木地呂で仕上げ。
猪口/ベンガラの上に木地呂(内)・黒呂色の上に木地呂(外)
深くていい感じです。塵に注意、縮みは仕上がりによっては気にならない。
縄文時代の漆で縮みの器があったような記憶。。
オーブンにて、漆の焼き付け。
こんがり焼けました。

生漆は270°で10分、
素ぐろめ漆(精製漆)は120°で4時間。
以上、付着強度、防食性などが、優れている温度と、最高硬度時間。
陶胎に木地呂漆の焼き付け。
120°で前回やってみたけど、温度が甘いような気がして、130°で。
高温にするにつれ、焼き付けた色は濃くなります。
270°では、かなり黒っぽくなりました。
130°で4時間かけますが、前回やり直した270°で10分の箇所とでは、
色がはっきり違います。
あと、漆が焼ける時に泡が噴くのですが、これは回避できないものなのかなぁ。
本朱を朱合漆で練って、焼き付け。130°240minute
象徴的な器の作品ですが、用途となると少し難しいかもしれません。
漆の流れる感じとか濃淡が見所でもあるのですが。
縄文的モダンな、ポストモダンてことかな。
顔料の混ぜる割合、塗りの厚さ加減で、善し悪しが変わってきます。
陶器の土見とか、釉薬かけてないとこに漆を塗って、なんて、してみたりしてます。
箱物の下地/塗師刀を麻布で強化、黒漆。/刷毛も麻布で強化、用途ごとに塗り分けを。

下地に布着せしてしっかり平らに作るのに、時間かかってます。
秋になると漆の作業が出来なくなってきます。秋冬は、焼き物で行こうな。
先日、漆の工房を清掃しました。この、清掃こそ、漆の基本だと思っております。
しかし漆は下地が終わりませんのー。
縄文時代後期から晩期にかけて、北海道・東北・関東・北陸を中心に、直径一、二ミリの細い赤色漆塗りの糸(苧麻ちょま)を二〇っ本前後束ねて球状に結んだ、いわゆる「糸玉」とよばれるものが出土している。新潟県新発田市青田遺跡(晩期)では、結び目が数珠の様に連続したものと間隔をあけたものが確認されており、前者ではもっとも多い二連のものから六連のものまである。結んだ糸全体に、いっきに赤色(ベンガラ)漆を塗ったものではなく、一本一本丁寧に二、三層のベンガラ漆が塗り重ねられている。


☆漆に乾性油である荏油=えのあぶら(エゴマ油)などを少し混ぜると、漆がやや硬化した後でも糸玉を結ぶくらいに糸が柔らかさを保つことが確かめられている。

_漆の文化史 四柳嘉章
漆にエゴマを混ぜ合わせる知恵 抜粋

・・・繊維の断面を見ることでは二本では第一人者の先生(布目順郎)が、いろんな物と比べた結果、鳥浜の縄の中には大麻を使ったものがあるとおっしゃったのです。

・・・民俗学にもたいへん詳しい考古学者の木下忠さんが、古代に漆器の事を書いた文献を見ていると、漆の器を作るときは混和剤を混ぜるとうまく作れるのですが、混和剤として漆の三分の一から四分の一ぐらい、エゴマの油(荏油)を混ぜていることがわかった。

・・・鳥浜遺跡からは、おびただしい漆器が出るというだけではなくて、土を調べてみるとエゴマの粒が出てくる。鳥浜遺跡だけではなく、金沢市の米泉遺跡など、日本海沿岸の縄文遺跡で漆器の出ているところ、あるいは布で漆を漉したようなものの出る遺跡で調べてみると、やはりエゴマの出ているところが多いわけです。そういうことから、縄文人は、すでに前期にはエゴマを栽培し、その油を漆に混ぜるとよい漆器が出来るという知識をもっていました。

_森浩一
刻苧飼い(掻い)/麻屑1+木粉5+姫糊6+生漆10
     切り粉/(地の粉・砥の粉+姫糊)100+生漆50%〜60%

     布着せ/姫糊5+生漆10

ログインすると、残り21件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

哲理美術研究所 更新情報

哲理美術研究所のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング