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ジャスパーウェアコミュの古ジャスパーの魅力 - コレクション披露はこちらで

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古ジャスパーなどという分け方もないのですが、ここでは便宜的に18世紀後半から戦前くらいまでのものをそう呼びたいと思います。

18世紀後半のジャスパー創成の頃から19世紀後半のヴィクトリア時代にかけて作られたジャスパーウェアには、本当に魅力的なものが沢山あります。なかなか手に入りませんが。

また19世紀末から20世紀前半のディップドカラーの製品にも美しいものが多くあります。

古いジャスパーの魅力の一つは、レリーフの美しさです。現代のジャスパーのそれはいかにも貼り付けたという感じであまり繊細さがありませんが、古いもののレリーフは薄めできめが細かく、半透明性があって、厚みによって地の色を濃く薄く浮き出させて、それが遠近感、陰影感、透明感を漂わせています。

それらをお持ちの方は是非画像をご披露ください。

コメント(61)

カップ&ソーサー (ペアーシェイプ)
ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト
1930年代

途中が少しくびれたペアーシェイプのカップ。見込は磁胎の白のまま施釉され、把手は親指掛けがついています。ソーサーはかなり浅くて、中心に井戸 (カップの高台が納まる凹み) があります。全体によく発色しています。
ヴェース
ブラックバサルト
1790年頃

クラテル型のブラックバサルト。同じシェイプのジャスパーもあります。クラテルとは古代ギリシャでワインと水を混ぜる時に使われた器で、天体の「クレーター」もここから来ています。

実は、この器は英国でも色々な言い方があって、ポットポウリ (ポプリ壺) 、香炉 (パスティル・バーナー) 、花器など、人によって違います。
同じ形でも蓋の穴がすべて同じで盛り上がり、つまみがついた蓋を持つものもあり、私の考えでは、それは明らかにポットポウリか香炉だと思います。
しかしこの蓋の場合はフラットで、花を挿すためのフラッグとして使われたのではないかと思います。場合によるとバルブ・ポット (球根用植木鉢) かもしれません。

もう少し古いものでは同じ形でも手の込んだ手彩色のブラックバサルトも見られますが、博物館級で入手はとても困難です。

この特色は、ロッソアンティコによるアラベスクのレリーフが施されていること。
同じ配色でも、普通のギリシャ柄を見る機会が多く、アラベスクのレリーフは相当に珍しいと思われます。

このような、ブラックバサルトにロッソアンティコのレリーフ、あるいはその逆という配色パターンは、現代のジャスパーに引き継がれています (テラコッタ・オン・ブラックまたはブラック・オン・テラコッタ)。
Caddy Shell
ターコイズ・ジャスパー
1820年頃

最初、ペール・ブルーが退色したのか?と思いましたが
今年発売されたジャスパーの新色にターコイズがあり、これだ!とわかりました。

Caddy Shellは1815〜28年の間に製作されケーン、バサルトやジャスパー各色で製作されました。
貴重なジャスパーをご披露頂きありがとうございます。

ターコイズはとても珍しいですね。私もディップドカラーを三例ほどしか見たことがありません。これはソリッドカラーでしょうか。いい色合いですね。
エトラスカン・ジャグ
ホワイト・オン・グリーン・オン・ホワイト
1904年

エトラスカンシェイプのジャグは色々な大きさが作られていますが、これは高さ約9インチのもっとも大きいもの。レリーフもボリュームたっぷりで見応えがあります。幾何学模様の帯の細かな部分も精密に作られています。

色はオリーヴグリーンとも言われる濃いグリーン、落ち着きのある美しい色合いで、写真ではよく分かりませんが内側は白のままで釉薬がかけられているディップドカラーです。表の5本の白い弦文も地色の白が残されたものです。ソリッドカラーにこの色はなく、またディップドカラーにしても現代では作られていないようです。
ティーポット (セントルイスシェイプ)
ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト
1930年

枝にとまった三羽の小鳥のレリーフを持つ、セントルイスシェイプのティーポット。六客用サイズです。 Capernsという小鳥の飼料会社のために1930年頃製作されたもので、この柄はこのほかにもカップ&ソーサー、プレートやジャグ、ビスケット入れなどにもあります。
ペッパーポット  ソルトシェイカー (フッテッドシェイプ)
ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト
1880年
胡椒入れと塩入れ。底に蓋がありそこから胡椒や塩を入れます。これにも色々なシェイプがあります。
植木鉢
ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト
19世紀前半

とても珍しい、大きな植木鉢です。
レリーフはザクロというのも、ほとんど他に見たことがありません。
レリーフは非常に厚みがあり、立体的に見えます。
おだやかな形状ですが、三本の白くて細い弦文が、
きりりと全体を引き締めています。
この弦文はレリーフではなく、地の白を残したものです。
内面は白で釉薬はかかっていません。
タバコ・ジャー  ( ドームシェイプ )

ホワイト・オン・ブラック・オン・ホワイト
18世紀末

どっしりとした、ドーム状の蓋を持つタバコ入れ。
両側に突起のように見える白いものは、
環をくわえたライオンの頭。

磁胎そのものは白で、外面を黒の層で被い、
更にその上に白いレリーフを施したもの。
内面は白のままです。

黒以外のディップドカラーの場合、
弦文は色を被せず、地色の白のままにしますが、
黒の場合は弦門まで色を被せます。

正面のレリーフはローマ神話の曙の女神、アウロラ。
インペリアル・ボウル

ホワイト・オン・ティールグリーン・オン・ホワイト
20世紀前半

大きなサイズのインペリアル・シェイプのボウルは現在でもペールブルーでよく作られています。
このインペリアル・ボウルは色あいがとても良く、鮮やかかつ深みがあり、非常に美しい仕上がりです。見込 ( 内面 ) は白の地色のまま、釉薬がかけられていて、緻密で磁器のようです。
ティーポット ( 159シェイプ )

ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト
19世紀末

この159シェイプは現在は作られていないようですが、かつてはなかなか人気があったらしく、たまに骨董店で見かけます。
蓋のつまみが女性の座像になっているのは古くから好まれていたようで、色々なシェイプに見られますし、ブラックバサルトやドラッブウェアなどにもあります。
これは六客用ですが、色々なサイズがあります。
正面のリレーフはギリシャ神話のミューズ ( ムーサイ ) のひとり、叙事詩を司るカリオペ。
コーヒー・キャン&ソーサー  ( トロフィー )

ホワイト・オン・ブラック・オン・ホワイト
1840年頃

このコミュの人数も、いつの間にか50名の大台に乗りました。
じっくりと運営するには、百人程度が良いのではないかと思いますので、
適度な規模になりつつあるというべきかも知れません。

一つの節目ということで、
記念に、私のお気に入りの一品をご披露したいと思います。

1840年頃に作られたコーヒー・キャン&ソーサーです。
このレリーフデザインは「トロフィー」で、18世紀末頃からあり、よくプレートに見られます。

きわめて繊細かつ精緻なレリーフで、カルトゥーシュ ( メダイヨン ) の中の天使、つり下げられた楽器や文房具や武器、はためくリボンなどの非常に微細なレリーフは、厚さの程度によりバック色の透過の濃淡を生じ、それが巧みに陰影、遠近感として活かされています。
まったく驚異的な貼花 ( レリーフ ) 技術としか言いようがありません。

羊頭の角から弧を描いて垂れ下がるガーランドは豊かな量感で豪華さを演出し、全体を引き締めリズム感をリードしています。

このトロフィーデザインは、全体いささか煩瑣と言えなくもないほど凝っていますが、器の形もシンプルで配色も黒と白二色だけなので、少しも厭味に感じられません。同様のデザインによるティーポット、プレートなども作られています。また色違いや三色のものもあります。

カップそのものの形は現代のキャンと同じですが、把手が今のものよりもやや華奢なつくりになっています。

磁胎のきめも細かく、本当に素晴らしいキャンです。これを見ると、近年の粗雑なレリーフのジャスパーを本当に「ジャスパー」と呼んで良いのかどうか、首を傾げてしまいます。

実際に、これは十年ほど前にも復刻製作されていますが、レリーフの繊細さでは比べるべくもありません。

これと同じものが、

「ヨーロッパ アンティーク・カップ銘鑑 ( 和田泰志著・実業之日本社刊 ) 」

にも取り上げられています。
ジャスパーウェア 重錘
ホワイト・オン・セージグリーン・オン・ホワイト 19世紀中頃

珍しい、重錘式時計の重錘(おもり)と思われます。
古いホールクロックなどに見られるおもりで、これが落下する力で歯車を回転させ、
時計を動かします。上下に真鍮製の金具が取り付けられている。上の金具の中央
部にはフックがあり、時計内の鎖にかけてぶら下げられるようになっています。
長さ20センチメートルとかなり大きく、
時計本体も相当大きなものでなければ使えないでしょう。
かなり古いもので、金具には金メッキがところどころ残っています。
ジャスパーウェア グリーシャン・フラワーポットと受皿

ホワイト・オン・ペールブルー・オン・ホワイト  20世紀初頭

ジャスパーの数多くの植木鉢のシェイプの中で、
もっともよく見受けるグリーシャンシェイプです。
グリーシャンはサイズも口径が3インチから9インチまで色々あり、
各色で作られています。
12センチ程度のサイズがよく見られますが、これは18センチのもの。

色はペールブルーですが、現在よく見るソリッドカラーではなく、
ディップドカラー。
ですから内面は白のままですし、外面の弦文も白のままで、
ソリッドカラーのものよりも華やかな印象です。
「新古品ジャスパー」のコーナーに、テラコッタのソリッドカラーの
同じシェイプの植木鉢を載せましたので比較してみてください。

なお、この鉢の場合、底に排水孔があります。
このようなタイプには必ず受皿がセットされます。 
ブラックバサルト ティー ( コーヒー ) ポット

19世紀後半

129シェイプのポットです。このシェイプは現代でも作られ、ティー、コーヒー兼用です。
研磨はしてありませんが、ブラックバサルト特有のきめ細かな艶があります。
ジャスパーウェア ソルトセラー ( インペリアルシェイブ )

ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト 19世紀末

塩入れです。塩入れにはこのようにボウル状でオープンなものと、
蓋のあるものがあり、それぞれまた沢山のシェイプがあります。
これはインペリアルシェイプ。
ジャスパーウェア バターディッシュ ( アップライトシェイプ )

ホワイト・オン・ティールグリーン・オン・ホワイト 19世紀末

ウェツジウッド社のジャスパーの解説には、水を通さないと書かれていますが、
実際には少し水や油脂がしみ込みます。
ですから昔のジャスパーには、それを防ぐために釉薬がかけられていました。

バター入れもそのままでは溶けたバターがしみ込んでしまいますから、
やはり内側には釉薬がかけられています。
受皿と蓋は銀メッキの金属製です。
ジャスパーウェア エトラスカン・ジャグ

ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト 20世紀初期

ひときわ発色の美しいダークブルーです。
内面は施釉されています。

これまでもいくつか載せて来たように、エトラスカンはジャスパーの
中ではもっとも良く作られ人気も高いジャグです。
たしかに大変に美しい形と装飾で、見ていて飽きが来ません。
今でもこのジャグは「ろくろ」を回して一つひとつ手作りされるそうで、
皆ほんの少しずつ微妙に違うのもいいものです。

サイズは標準的な高さ5インチのもの。
アンティークとしてはさほど珍しい方ではありませんが、
発色の良さで気に入っている一つです。
ジャスパーウェア  ティーカップ&ソーサー  ( ブリュースターシェイプ )

ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト 1920年頃

これも発色の良いティーカッブ。
やはり見こみ( 内面 ) は釉薬処理されています。
ブリュースターシェイプのカップはティー、コーヒー兼用ですが、
形があっさりし過ぎているのか、あまり多くありません。
こちらのトピにも失礼します。

古ジャスパーのレリーフ、うっとりするほど素敵ですねハート達(複数ハート)
半透明というんでしょうか、写真で拝見しても惚れ惚れしてしまいます。
(お店でジャスパー商品を見ても特に何も思わなかったのですが、こちらの品々には感動しました!)

収集はとてもできませんが、お気に入りの品をひとつ、買いたいです。
納得できるお買い物ができるよう、時間を見つけて探してみます!

こんな素人コメントですみませんっ!
どうしてもこの感動をお伝えしたくなってしまったので。。。
おこあんさん

ご感想を有り難うございます。
本当に古ジャスパーのレリーフは美しいです。ほとんどカメオですね。
大きな古ジャスパーですとレリーフも厚みがあって迫力もありますが、
やはり小さめの古ジャスパーのレリーフはたいていどれもとても繊細です。

特に18世紀から19世紀末頃のものには、素晴らしいものがあります。
この写真は37番に掲載した、コーヒーキャン&ソーサーの拡大したものです。
小さくてしかも薄いレリーフを精密に貼り付けるのは難しいでしょうから、
これは本当に大変な技術だと思います。
こういう精良なものは日本ではほとんど見ることが出来ないので、
ジャスパーの本来の良さがなかなか多くの人に伝わらないのが残念ですね。

今のようにレリーフが厚く不透明になってしまったのは、
戦後あたりからだと思います。

古ジャスパーでも、19世紀末〜戦前あたりまでのものは、
まだ比較的入手しやすいですから、
ぜひコレクョンを楽しまれてください。
Xanaduさん

お返事ありがとうございます。
お写真のコーヒーカップのレリーフ、本当に見事ですね〜

ところでウェッジウッドのHPを見てたら
「2007年のジャスパーウェアは古ジャスパーのレリーフの半透明性を再現」
とあったのですが、ごらんになったことありますか?
残念ながら私はまだ実物も写真も見たことがないのですが、
もしその通りなら是非とも見てみたいです。
おこあんさん

私も新作ジャスパーはまだ実物は見ていないのですが、
HPの「アカデミー・トレイ」や「ボーンティフル・ヴェース」を見ると、
近年のジャスパーとそんなに違わない気がします。
でも実物を見なければ分かりませんね。
きめ細かく仕上げる方法も取られているようですが・・・
近々、どこかの売り場で見て来ようと思っています。
ドラッブウェア  ティーポット ( 159シェイプ )

19世紀中頃?


ドラッブウェアは、ジャスパーウェアやブラックバサルトなどと同じく、
ウェッジウッドのストーンウェアの一つですが、
ウェッジウッドにはもう一種類、陶器のドラッブウェアがあります。
そこで、こちらの方を「ドラッブ・ストーンウェア」と呼んで区別する人もいます。
ドラッブとは泥のことで、陶器のドラッブウェアは現代でも作られますが、
ストーンウェアの方は作られないようです。

多くは、よく青いレリーフが施されていますが、
このティーポットのように、まったく無装飾のものもあります。

地味な色あいですが、また味わいもあります。
蓋には159シェイプに多い、女性の座像がツマミになっています。
小型で2客用のポットで、内部は施釉されています。
ジャスパーウェア  ファーン・ディッシュ ( インペリアルシェイプ )

ホワイト・オン・グリーン・オン・ホワイト 19世紀後半

ファーン・ディッシュは、本来シダを植えるための鉢、プランターです。

十九世紀後半、産業革命のお陰で鉄とガラスが大量に生産できるようになり、
建築に多用されて室内が明るくなり、また鉄とガラスによる温室が発達しました。
また開業医のワードが、小型温室ともいえる「ワーディアンケース」を発明します。
いっぽうこの頃のロンドンは、産業革命以来大量に消費された石炭のために、
ひどいスモッグに悩まされました。

このようなことが重なって、室内で緑、特にシダを栽培することが流行し、
そのために色々なシダ用プランターが作られました。
それがファーン・ディッシュです。

ジャスパーでもいくつかのシェイプがあり、
特にこのインペリアルシェイプのファーンディッシュは現代でも作られていますが、
ウェッジウッドのカタログなどを見ても、シダならぬ果物を盛ってあったりして、
本来の使われ方はあまりされないようです。

この色はディップドカラーのみにあり、オリーヴグリーンとも呼ばれ、
落ち着いた深い緑が魅力的です。
直径約18センチの中型のもので、内面は施釉されています。
ジャスパーウェア  マッチボックス ( ハンギング )

ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト 1900年頃

壁掛け式のマッチ入れです。マッチボックスにもまた沢山のシェイプがあります。
この時代のジャスパーは、衛生陶磁器以外ありとあらゆるものが作られていました。
ティーポット、ボウル、植木鉢、置き時計、花瓶などは言うに及ばず、
タバコ用のパイプや時計の重錘、シャンデリアのドーム、
虫眼鏡の柄、ドアノブ、パラソルの柄、蛇口のハンドル・・・
これほど汎用性に富む焼き物も少ないでしょう。
実用性と装飾性と耐久性の兼備、これこそがジャスパーの神髄と言えると思います。
ジャスパーウェア  ビスケットバーレル ( バーレルシェイプ )

ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト 19世紀後半

とても発色の美しいダークブルーのビスケットバーレル。
比較的よく見かけるシェイプです。
買ったとき、銀の部分は汚れとサビですっかり土色をしていました。
一生懸命磨いたら、もとの銀色に戻りました。
Xanaduさんはどの程度の傷や汚れまで許容範囲なんでしょうか?
アンティーク・サイトやオークション・サイトを覗いてみたのですが、
内面に細長い傷(ヒビとまではいかないでしょうが)があるものが割と多く、
古ジャスパーってヒビが入りやすいのかなあ、と思ってしまいました。
あと、レリーフの部分が薄汚れているものも多かったのですが、
これは磨けば元の白色になるのでしょうか?

初歩的な質問ですみません!

今年のジャスパーウェア、クリスマス・オーナメントになっているミニチュアシリーズをウェブサイトで見た限りでは、レリーフは分厚そうでしたね。
ここで拝見する古ジャスパーとは、やはり全然違う印象を受けました。
おこあんさん

古いジャスパーに汚れ、傷、退色、欠け、レリーフの剥落などはつきものです。
私の場合、それらの許容範囲は古くなるに従い緩くなります。

汚れの場合、まず埃やゴミ、土、カビのようなものは洗剤をスポンジにつけて洗えば、
たいていはとてもきれいになります。
レリーフの凹凸の間につまった汚れも爪楊枝でかき出せます。
お茶やコーヒーのような水溶性の成分が染み込んだものも、
かなり古いものでも漂白剤でかなりきれいになります。
しかしジャグやバター入れ、ポマード入れなど、
油脂分のあるものを入れておいたものには、時々染み込んだ成分が長い間に変質、
変色してシミになっているものがあり、これは磨いても漂白しても取れません。

ですからこれには注意が必要です。
植木鉢に染みついた無機質の色も取れにくいですが、
酢に付けておくと少しは取れます。

ヒビは、古ジャスパーのレリーフには多かれ少なかれ、
必ずと言っていいほど現れます。
特に本体と把手の継ぎ目を覆っているレリーフにはよくヒビが見られます。
目立たない細かいヒビは、ある程度仕方ないものとして考えています。
また、普通はそれでレリーフが剥がれる事はありませんが、
たまに剥落してしまう事もあります。
珍しいもので目立たない剥落ならば、大目に見ますが、
エトラスカン・ジャグのように比較的入手しやすいものは、
極力そういうものがないものを選んでいます。

本体の細かなヒビや微細な損欠も、ひどくなくて目立たなければ大目に見ます。

いずれにしても、古ジャスパーはもはや実用品ではないので、
あまり目立たなければそれらの多少の汚れは我慢します。

仰る通り、やはり新しいジャスパーのレリーフは、
透明感を再現とはいっても、やっぱり古ジャスパーとは違いますね。
ジャスパーウェア サラダボウル No.3シェイプ

ホワイト・オン・ブラック・オン・ホワイト 19世紀末

サラダボウルには金属の口金がついているのがふつうです。
サーバーが角に当って傷つくのを防ぐためです。

このレリーフは比較的珍しい、古代ギリシャの戦士と馬たち。
いきいきとしています。
ジャスパーウェア ハートボックス

ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト 19世紀末

現在も作られているトランプの4つのスートをかたどった四種のボックスのうち、
ハートは言うまでもなくいちばん人気があります。
大小のサイズがあり、これは大きい方。
ジャスパーウェア タッツァ ( コンポート )

ホワイト・オン・ペールブルー・オン・ホワイト 20世紀初期

小型の高杯です。ペールブルーの色あいがとてもよく、仕上げも丁寧です。
これにもいくつかのシェイプがあります。
ブラックバサルト・銀  ティーポット

19世紀後半

エジプシャン・スタイルと言われる把手、
そしてガーランドとオリーヴのレリーフを持った、バサルトのティーポット。
上部が銀でできていて、蓋は後方の蝶番で留められています。

一時ジャスパーなどでも口金や金属の蓋がついたポットが作られたことがありますが、
あまり形のバランスが良いとは言えません。
それに比べると、これは形状的に下部との一体感があり、
量的なバランス、そして黒と銀の色の対比もよく、
簡潔な意匠も相まって、なかなか品の良い出来になっています。
ジャスパーウェア   ヴェース (384シェイプ)

ホワイト・オン・ダークブルー・オン・ホワイト 19世紀末

このシェイプのヴェースも比較的よく見られます。
内面は釉薬処理され、花を活けるときに固定するための
フロッグが付いています。
上部はバラ、マーガレット、ザクロ、ブドウなどの、
とても細かく美しいレリーフで装飾されています。

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