悪徳商法潜入ガチンコ勝負コミュのアールビバン潜入レポート

絵画商法で有名なアールビバンに昨秋潜入した際のレポートです。


あの絵画商法最大手のアールビバンのイベントへ行ってきました。
勿論、作品を見る為ではなく、ましてやクリスチャン・ラッセン本人が来場するからでもなく、今どんな売り方をするのか興味があったからです。

行ったのは下記イベントです。
http://www.artvivant.net/events/event_detail.php?id=1648&posi=3265


行ったのは夕方５時半で、人が少ないかと予想していたら、意外に人が居て、５０人くらいの客と、２０人くらいの店員がいました。

絵というかリトグラフ（のような印刷物？）が３０枚くらい壁に掛けてあり、真ん中に幾つかテーブルがあり、そのテーブルではライトアップして絵を見せてくれるようになっています。

ラッセンは楽屋裏から出たり入ったりしていて、気さくにサインや写真撮影に応じていました。

絵は一通り見ましたが、販売している物では７８万円〜４５０万円で、一番多い価格帯は１００万円〜２２０万円でした。
中には分割の価格を書いてある物があり、見てビックリ！

『５年分割月々１５,９００円×６０回
　ボーナス払い５０,０００円×１０回

　一括払い
　１,０５０,０００円』

何か変だぞ？と分割払いを計算すると
（15900×60）＋（50000×10）＝1454000円

４０万円以上も高い！
５年ローンとは言え、ちょっと高過ぎ！！
と感じました。
社員に訊くと、

社員「５年ローンですから。」
トム「それでもちょっと高過ぎない？」
社員「カードのリボ払いでも同じくらいになりますよ。」
トム「それじゃあ、殆どの人が一括で買うんじゃない？」
社員「いいえ！一括で買う人なんて、１００人に１人いるかどうかですよ！！」

極悪だこの会社。。。orz
そういえば、よく決算書（前期）を見てみると、セグメントは４つで、主力は絵画販売事業と金融サービス事業ですが、絵画販売事業の営業利益が853百万円に対し、金融サービス事業は813百万円の営業利益でした。
絵画販売というよりはローンで儲けてる！！
（前々期はもっと絵画販売の利益が少なく、ローンの儲けが多かった）

気を取り直して、もう一度尋ねました。
トム「クレジットをうちの取引先を利用するのはダメなの？」
社員「ちょっとお待ち下さい。」
女の子が走って行き、ちょっと風格のある細身の男性がこちらへ来て、
男性「当社とは別会社がやっているので、そういった事は出来ないんですよ。」
トム「でもちょっと分割で払うと高いですよね〜」
男性「一括で買って、その後借り替えてる人もいますよ。」

鬼だこの会社！！！

その後、この男性からどの絵が気に入ったか尋ねられて、その絵を教えたら、如何にこの絵が凄いかを説明する、というこの会社の典型的なセールストークをしてきたので、カモネギ状態を装って一方的にセールストークを聞いていました。
聞いていると欲しくなるから不思議です（笑）
でも下記のような実勢価格を知っているから、買う気にはなりませんでした。
http://www.ddart.co.jp/lassensell.html


僕がアールビバンのイベントへ行く事はもう無いでしょう（笑）
ただ、予想していたよりも今日のイベントは紳士的な販売方法だったのは見直しました。
入り口でシールを貼って、カモランキングを一目瞭然にしていた事と、しつこいのと、誇大広告以外は、さほど問題は無かったように感じます。
（総合すると問題は大有りですけど＾＾；）


最近は若年層の減少で、あまり業績も芳しくないので、従来の顧客層以外にも新規開拓に必死なようです。
分社化した子会社アールジュネス参照
http://www.artjeuness.net/


強引な押しに弱い人は必ずいるので、こういった会社はそう簡単には潰れないでしょう。。
「絵画が無料で見られますから、見て行きませんか？」
と綺麗なお姉さんに声を掛けられても、押しに弱い人は行かない方が賢明です。
営業をやっている方でセールストークを学ぶ為に行くのなら、多少は勉強になるかもしれません。