すーぱーがーるカンパニーコミュの後藤保存プロジェクトからのお知らせ

後藤修一三回忌法要

　連日35度の猛暑。焦がすほどの暑さだった。二年前の事だ。
　後藤修一は両足で独立歩行はできず、杖を２本使い４足で引きずるように歩いていた。伊勢佐木町の店の裏口からは、鉄製の階段というよりはそれは梯子に近い。熱中症から逃れようとしたのか、突然我々の前からいなくなった。まだ、66歳。誰も後藤修一の不在を予想しなかった。
　幸い税理士と連絡がついて、伊勢佐木町の現場に入った。冷蔵庫から腐敗しやすいパンなどを出して廃棄した。遺産ではあったが「まりちゃん」は独断で持ち出し、しかるべき方に渡しました。
　後藤修一は相続人不在により、全ての財産は国庫に帰属することとなりました。弁護士が選任されました。交渉の結果、後藤修一の動産は保存プロジェクトが買受ました。その代わり、伊勢佐木町、庚台を引っ越し状態の空室にすることが課せられました。昨年の７月１日から整理に入りました。膨大なＣＤ・本・人形・フィギュアその他もろもろの品々。売れるものは売り、可燃ごみは廃棄に。最後に産業廃棄物処理業者が不燃物を持ち出して、最後は空室状態となりました。参加くださった皆様には御礼申し上げる次第です。終わってみれば４月になっていました。
　後藤家先祖代々の遺骨13柱は改葬しました。久保山の墓は解体、撤去し横浜市に返納することとなりました。
　後藤墓所を塩山・常泉寺に定め今日三回忌法要を営むに至りました。墓石は久保山墓地の墓石を移設。後藤家は修一を最後に途絶えたので誰も墓を守るべき人物はおりません。常泉寺栗原宣如先生に永代供養をお願いすることとしました。尚、栗原宣如先生は日本学生同盟ＯＢであり、後藤修一とともに民族派愛国運動を担った同志です。
　今後、後藤修一の年忌法要は予定しておりません。本三回忌は後藤保存プロジェクトの解散でもあります。
　後藤邸のヒトラー関する書物・レコード類・その他のコレクションの一部は常泉寺の庫裏に収納しました。この中には三島由紀夫サイン付きの本などがあります。これらは自由にご覧いただき研究の一助になればと考えております。折々、有縁の方はご自由に墓参りに来ていただきたい。常泉寺は開かれたお寺です。
南無頓生菩提

令和二年七月十八日

後藤保存プロジェクト
比留間誠司　敬って申す