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原始仏典コミュの中部経典 第118経 『念息経』1 十六念息

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『アーナーパーナサティ・スッタ』として有名な経典ですが、タイトルが長くなるので『念息経』としました。漢訳『治意経』は逆に意味がつかみにくいので。






   『原始仏典【第七巻】中部経典④』春秋社

      中村元 監修
      森祖道・浪花宣明 編集
      松田慎也・勝本華蓮・長尾佳代子・出本充代 訳



(帯の前面)
        創業85周年記念出版

  多くの人々を癒し導く、慈悲に満ちたブッダの心は、
     時を超え、連綿と受け継がれていく。

       最新の研究成果にもとづき、
 パーリ語原典を流麗かつ平明に訳した、現代語訳の決定版!
          全七巻完結
     
     春秋社◎定価(本体8000円+税) 





(『原始仏典【第七巻】中部経典④』春秋社 P161から)








      第一一八経  出入息観――治意経        出本充代







 出入息観を養成して悟りの智慧と解脱を得る方法を説く。雨期のあいだによく修養
された比丘たちを見て満足した釈尊は、この会衆は理想的な比丘僧伽であると称賛する。そし
て僧伽を構成する比丘たちを四種の聖者の階位と各自が取り組んでいる修行法の種類から
描写するなかで、出入息観を養成する効果を説き始める。すなわち、出入息観を「四つの
注意力の確立」(四念処)に組み合わせて養成し、「四つの注意力の確立」を「悟りにいた
るための七つの支分」(七覚支)に組み合わせて養成し、最後に「悟りにいたるための七つ
の支分」を遠離・離欲・滅尽・放棄に組み合わせて養成すれば、悟りの智慧と解脱が完成
するとして、その修行の過程を詳しく説く。
 漢訳『治意経』(大正蔵一、九一九上―中)。










 わたしはこのように聞いた。あるとき、世尊はサーヴァッティーの東の僧園にあるミガーラの母の講堂に、大勢のとても有名な古参の弟子たち――サーリプッタ尊者、大モッガッラーナ尊者、大カッサパ尊者、大カッチャーヤナ尊者、大コッティタ尊者、大カッピナ尊者、大チュンダ尊者、[79]アヌルッダ尊者、レーヴァタ尊者、アーナンダ尊者――やその他のとても有名な古参の弟子たちとともに滞在しておられた。
 そのとき、古参の比丘たちは新参の比丘たちを教えさとした。ある古参の比丘たちは十人の比丘たちを教えさとした。ある古参の比丘たちは二十人の比丘たちを教えさとした。ある古参の比丘たちは三十人の比丘たちを教えさとした。ある古参の比丘たちは四十人の比丘たちを教えさとした。新参の比丘たちは古参の比丘たちに教えさとされるうち、以前に比べておおいなる進歩をとげた。
 そのとき、世尊は十五日の布薩日に、自恣日である満月の夜に、比丘僧伽に囲まれて屋外に座っておわれた。世尊はじっと黙っている比丘僧伽をつくづく眺めると、比丘たちに話しかけられた。
「比丘たちよ、わたしはこの態度に満足した。比丘たちよ、わたしはこの態度に心から満足した。では、比丘たちよ、まだ達していないところに達するために、まだ得ていないものを得るために、まだ実現していないものを実現するために、より一層頑張りなさい。わたしは[雨期]四ヶ月目のカッティカ月の満月の日をこのサーヴァッティーで迎えるとしよう」
 地方にいる比丘たちは「世尊は[雨期]四ヶ月目のカッティカ月の満月の日をあのサーヴァッティーでお迎えになるそうだ」と聞いた。地方にいるその比丘たちは、世尊にまみえるためにサーヴァッティーを訪れた。
 かの古参の比丘たちはより一層新参の比丘たちを教えさとした。ある古参の比丘たちは十人の比丘たちを教えさとした。ある古参の比丘たちは二十人の比丘たちを教えさとした。ある古参の比丘たちは三十人の比丘たちを教えさとした。ある古参の比丘たちは四十人の比丘たちを教えさとした。新参の比丘たちは古参の比丘たちに教えさとされるうち、[80]以前に比べておおいなる進歩をとげた。
 そのとき、世尊は十五日の布薩日に、[雨期]四ヶ月目のカッティカ付きの満月の夜に、比丘僧伽に囲まれて屋外に座っておられた。世尊はじっと黙っている比丘僧伽をつくづく眺めると、比丘たちに話しかけられた。

[理想的な比丘僧伽]
「比丘たちよ、この会衆は無駄話をしない。比丘たちよ、この会衆は無駄口をきかない。清浄で、[教えの]基本をしっかり踏まえている。
 比丘たちよ、この比丘僧伽は、比丘たちよ、この会衆は、世の人々のために福徳を生み出す無上の田畑として、贈り物をするに値し、捧げ物をするに値し、礼をするに値し、合掌するに値するような会衆である。
 比丘たちよ、この比丘僧伽は、比丘たちよ、この会衆は、少しだけ与えても多くもたらし、多く与えればより多くをもたらすような会衆である。
 比丘たちよ、この比丘僧伽は、比丘たちよ、この会衆は、世の人々がなかなか出会うことのできないような会衆である。
 比丘たちよ、この比丘僧伽は、比丘たちよ、この会衆は、何里もの距離を食糧をもってでも会いに行く価値のある会衆である。
 比丘たちよ、この比丘僧伽はそのようなものであり、比丘たちよ、この会衆はそのようなものである。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には煩悩を尽くし、[禁欲修行を]全うし、なすべきことを果たし、重荷を下ろし、真の目標に達し、[迷いの]生存に結びつけるもの(有結)をあまねく尽くし、正しい智慧によって解脱した阿羅漢である比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には『下級の領域に結びつける五つの煩悩』(五下分結)がすっかりなくなり、自然発生する生きものとしてそこで完全に涅槃するため、その世界から二度と還ってこない(不還)比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には三つの煩悩(三結)がすっかりなくなり、貪りと愚かさが弱まったため、一度だ還ってくる(一来)者として一度だけこの世に還って来て[81]苦しみを終わらせる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には三つの煩悩がすっかりなくなり、流れに乗った(預流)者、決して堕落することがなく、[悟ることが]確実で、正しい悟りに向かってひたすら進む比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には『四つの注意力の確立』(四念住)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には『四つの正しい努力』(四正勤)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には『四つの神通の基』(四神足)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には『五つの能力』(五根)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には『五つの力』(五力)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には『悟りにいたるための七つの支分』(七覚支)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には『八支からなる聖なる道』(八支聖道)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には思いやり(慈)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、[82]この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には憐れみ(悲)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には[ひとの幸せを]喜ぶこと(喜)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には平静心(捨)を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には不浄[の観念]を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には無常の観念を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる。比丘たちよ、この比丘僧伽にはそういう比丘たちもいる。
 比丘たちよ、この比丘僧伽には出入息観を養成する修行に取り組んでいる比丘たちがいる」

[出入息観の養成法]
「比丘たちよ、出入息観を養成し、強化すれば、大きな効果があり、大きな利益がある。比丘たちよ、出入息観を養成し、強化すれば、『四つの注意力の確立』が完成する。『四つの注意力の確立』を養成し、強化すれば、『悟りにいたるための七つの支分』が完成する。『悟りにいたるための七つの支分』を養成し、強化すれば、悟りの智慧と解脱が完成する。では、比丘たちよ、出入息観をどのように養成し、どのように強化すれば、大きな効果があり、大きな利益があるのか。
 比丘たちよ、いま比丘が森林に行くか、木の根元に行くか、空き家に行くかして、足を組んで身体をまっすぐに伸ばし、正面に思いを定めて座る。かれは意識しながら息を吸い、意識しながら息を吐く。
 長く息を吸いながら、『わたしは長く息を吸っている』と知る。長く息を吐きながら、『わたしは長く息を吐いている」と知る。短く息を吸いながら、『わたしは短く息を吸っている』と知る。短く息を吐きながら、『わたしは短く息を吐いている』と知る。『全身を感じ取りながら息を吸おう』と練習する。『全身を感じ取りながら息を吐こう』と練習する。『身体の活動を鎮めながら息を吸おう』と練習する。『身体の活動を鎮めながら息を吐こう』と練習する。
『喜びを感じながら息を吸おう』と練習する。『喜びを感じながら息を吐こう』と練習する。『安楽を感じながら息を吸おう』[83]と練習する。『安楽を感じながら息を吐こう』と練習する。『心の活動を感じながら息を吸おう』と練習する。『心の活動を感じながら息を吐こう』と練習する。『心の活動を鎮めながら息を吸おう』と練習する。『心の活動を鎮めながら息を吐こう』と練習する。
『心を感じ取りながら息を吸おう』と練習する。『心を感じ取りながら息を吐こう』と練習する。『心を喜ばせながら息を吸おう』と練習する。『心を喜ばせながら息を吐こう』と練習する。『心を集中させながら息を吸おう』と練習する。『心を集中させながら息を吐こう』と練習する。『心を解き放ちながら息を吸おう』と練習する。『心を解き放ちながら息を吐こう』と練習する。
『無常を観察しながら息を吸おう』と練習する。『無常を観察しながら息を吐こう』と練習する。『離欲を観察しながら息を吸おう』と練習する。『離欲を観察しながら息を吐こう』と練習する。『滅尽を観察しなが息を吸おう』と練習する。『滅尽を観察しながら息を吐こう』と練習する。『放棄を観察しながら息を吸おう』と練習する。『放棄を観察しながら息を吐こう』と連取する。
 比丘たちよ、出入息観をこのように養成し、このように強化すれば、大きな効果があり、大きな利益がある」

     『原始仏典【第七巻】中部経典④』春秋社 P161-168

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