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東海道より中山道コミュの上がりにけりな京の都へ

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11月18日、午後三時、私の旅は三条大橋に至り、終りました。
春から始め、延べ18日間に渡った、中山道歩き継ぎです。

中山道は、草津宿を以って終り、その後は、東海道と合して、京都へ達します。
私の場合、昨年東海道を歩いて、既にこの区間は、通り抜けています。
どうしようか迷いました。
でも、昔の旅人にとっては、路が重複しようがしまいが、省略などあり得なかったはず。
それに倣い、私も京へ歩き通すことにしました。

大津市内から、京都市内のTさんに電話して、ホテルを探してもらいました。
私の旅は、ほとんどが行き当たりばったりで、宿は到着直前になってから、
決めることが多いのです。
こんな旅人に、携帯は便利ですね。
(昨年は東海道を、これを持たずに歩いてしまい、
あたふたしたことが、再三再四ありましたっけ・・・)

「紅葉の真っ盛りで、何処も満員なんやけど」
Tさんから、辛うじて、カプセルホテルに予約が取れたことを、知らせて来ました。
「ありがとうございます」
なーに、この身を一夜、横臥させられれば、何処だっていいのです。
私は、貧乏旅行に徹するつもりで、この旅を始めたのですから。

そしてこの日もまた、その例に洩れず、弊衣であり、破帽であります。(ものの例え)
特に、汚れて、底の磨り減った靴ったら、ありません。
接客業の人は、先ず客の足元を見るそうです。
私にはとても、一流旅館の敷居など、跨げないのです。

でも、このスニーカーが、東海道と中山道、合わせて1000キロ余も、
私を運んでくれたと思えば、最早、身体の一部のような気さえするのです。
簡単には見捨てられません。

三条大橋を渡り終えて、地下鉄で西大路に向かいました。
「こんにちは」
剣客の家の戸を開けながら、こんな時、京都人は何と言うのかなと、一瞬思いました。
「ごめんやす」でしょうね、きっと。

あっ・・・
出て来た剣客が、息を飲んで、立ち尽くしました。
「もう、着かはったんですか・・・」
「はい」
これをやりたくて、私は京都へやって来たのです。

さらに一人、京都にメル友が居ます。
剣客の運転する車で、表敬訪問に行きました。
前にお会いした時、私は、この人のあだ名が、喉まで出掛かって、出ませんでした。
そうです。
人にあだ名を付けるのが、私の趣味なのです。

「剣客」も、その一つです。
我ながら、“らしい”ネーミングだったと思っています。
その顔を見れば、誰でも一目瞭然ですから。
ついでに、前述のTさんは「官房長官」です。
鳩山内閣の時のそれだった、平野さんにそっくりだからです。

さて、Sさん。
日頃、パソコンの先生をなさっているそうですが、それは本人の自称であって、
私には、とても信じられません。
関西の落語界に、桂南光というのがおりますのやけんど、(急に関西弁)
雰囲気は、あれの兄貴分と言ったところ。
(目は違いまっせ。めぇーは)
(それから、髪の量も)
つまり「賢兄」と言っておきましょう。

そこで、私はこの際「桂南雲」(かつらなんうん)と名付けました。
雲は往々にして、光を遮り、そして飄々と、掴みにくいところがありますから。
きっと、異論が出ると思いますが、かましまへん。
そもそも、あだ名と言うのは、本人に抗弁の権利はないのであります。

長官が、近くの居酒屋で、私の祝賀会をやってくれることになりました。
長官夫人もお見えになり(ここだけ敬語)、剣客も南雲も、集まってくれました。
いわゆる、「おばんざい」の店です。
気の置けない店です。
私は野人であり、格式のある料亭などは、とてもダメなのです。
(お金がないせいもある。いや、それだけ)

6時過ぎから始めた小宴が、何時の間にか、10時を越えました。
私はこの間、東京弁で孤軍奮闘しつつ、四人の京都弁を、一身に浴び続けました。
それこそ、シャワーのようにです。
こんなことがあったら、いいなぁ・・・
と思っていたことが、目の前で展開しているのです。
この幸せを、どう例えたらいいか、にわかに思い付きません。
ただ一つ、贅沢な時間とは、お金で買えるものだけでは、決してないと言うことです。

昨日帰宅し、今日は虚脱感の中にいます。
(旅から帰ると、何時もこうなのです)
「そやけど、先に店、開けな、あきまへんやろ」
妻を相手に、口を開けば、つい京都弁が出てしまいます。
(ちなみに店を、東京では「せ」に、京都では「み」にアクセント置きます)

この虚脱感たるや、旅の中身が濃いと、余計に深くなるのです。
困ったものです。
今回はさらに、途方に暮れた感さえあります。
もう京都へ歩いて行く街道が、ないからです。
私はこの先、どうやって生きて行ったら、よろしいのでしょうね・・・(笑)

11月16日(火) 美濃赤坂から歩き始めました。関が原を抜け、近江路に入り、
          彦根市内にて宿泊。
   17日(水) 草津まで長駆、ではない長歩して一泊。
   18日(木) 大津を経て、京都へ。

旅の模様は、エッセイにまとめ、私のホームページの来月号に載せたいと思います。

コメント(15)

おめでとうございます

感慨無量ということですね

しばらくのんびりして
また次の旅にでかけてください
パトさん、はじめまして!だったと思います。
しばらくご無沙汰していたため、
もしかすると以前にもコメントさせていただいていたかもしれません?

私はちょうど2年前のこの時期に完歩しました。
あれから2年経ちますが、未だ次の街道へは進んでおりません冷や汗

あらためまして、
中山道完全踏破、おめでとうございますexclamation ×2
延べ18日間とは健脚でいらっしゃいますね。

道は限りなくありますので、また次の街道を探してくださいね!

パトさん、

いつもながらの小気味よい文章、楽しませていただきました。

>でも、昔の旅人にとっては、路が重複しようがしまいが、省略などあり得なかったはず。
>それに倣い、私も京へ歩き通すことにしました。

>もう京都へ歩いて行く街道が、ないからです。

ああ、そうか。パトさんの街道歩きはそういう旅だったのですね。あらためて人の数だけ歩く意味・目的があるのだなあと、思いました。

それにしても、一足のスニーカーで、東海道・中山道1000キロというのはすごいです。
私などは、一昨年から五足履き潰し、今六足目です(すべて同じ靴)。でも、履き潰した五足、全部取ってあります。捨てることはできないのはパトさんと同じです。

※次回ですが、追分宿から北国街道(北陸道)で京都を目指すというのはいかがですか。
パトさま

はじめまして。ときどき出没するちえみと申します。

中山道制覇お疲れ様です。
その日程だと途中でエボルタ君の一団を追い越した感じでしょうか。
出迎えてくれるのが京都の紅葉とご友人との祝杯の宴、というのがなんとも素敵ですね。
ゆっくり休んで、また次の旅も楽しんでください。


KIRKさん

おひさしぶりです。
さすが健脚KIRIKさん、6足目はすごいですね。

中山道しか歩いておらず、冬と夏で靴がちがうのでまだつぶしたのは1足ですが
同じく旅の友の靴は捨てられません。

ついでにすでにずいぶん型遅れの携帯も、、、。

おめでとうございます。

京に上る…
とありますが、ぼくも、東海道以上に中山道ではそれを意識しましたね。

美濃、近江、そして京…。
歴史の中心へといざなわれているような感覚ですかね!

ホントにお疲れ様でした!
ちえみさん、

お元気ですか。
ちょっと言葉足らずでした。「6足目」というのは、ちょっと使い方が荒いかな、ということで、私は1000キロ歩いたら2足まではいかないまでも、1.5足分くらいは潰している感覚です。(ソールがダメになって、クッションが効かなくなるんですよね)
パトさんの靴は1000キロでも、1足目がそれなりに傷んでいてもまだ元気そうなので、すごいなーと思った次第です。
ゆたかさん
ありがとうございます。
本当に、感無量です。
人間、やる気になれば出来るんだとの、思いを強くしております。

ビアヘーロさん、はじめまして。
何とか、完歩することが出来ました。
今後は、ビアヘーロさんのように、このコミュに残り、後に続く方々への、
良きアドバイザーになろうと思っております。

KIRKさん、
クッションはなくなり、靴底は剥がれかかっていました。
出発前に、接着剤で補修したくらいで、実は、京都まで保つかどうか、
ヒヤヒヤものでした。
ちょうどキリが付いたので、これにて履き納めとします。
「SPALDING」でした。
良い靴です。
次も、これにしようと思います。

北国街道、面白そうですね。
考えてみます。

ちえみさん、
途中で追い越したのは、一人旅が数人でした。
柏原宿の歴史館で、中高年らしき団体さんが、昼食中だったようですが・・・

ゴー君さん、
岐阜、滋賀ではなく、美濃から近江へと言う、この語感がいいですね。
京都へ近付くにつれ、「上がる」と言う感じが、より強くなって来ました。

コメントを頂いた皆様、ありがとうございました。
KRIKさん

パトさんの靴、1000キロあるいてまだもっているのは確かにすごいですね。


おかげさまで、元気にしています。

今年は朝鮮人街道を少しあるいて安土へいったり、
松井田城へ登ったりと街道周辺の落穂ひろいに精をだしてます。
(順番はだんだん崩れつつあります。)

他の方に触発されて来年あたりは東海道とか、甲州街道に浮気するかもれませんが。。。

パトさん、はじめまして。
中山道踏破おめでとうございます。

この時期に京都に着くと、紅葉の赤が祝ってくれているみたいでイイですね〜。
おらは今年から中山道を歩き始めまして、たぶん3年くらいかかると思います。
以前東海道を踏破した時には、その日のうちに帰宅したのですが、
中山道踏破の際はパトさんのように、祝杯をあげて余韻に浸ろうと思います。
涙目のポン太さん、はじめまして。

私のは、駆け足みたいでしたが、ポン太さんのような、
悠揚迫らぬ旅もいいですね。

「祝杯を上げる」のを、早くやりたくて、京都へ急いだ感もあります。
京都に友達を作っておくと、何かと便利です。(笑)
それを言えば、街道沿いにパラパラとあれば、尚のこと、結構ですがね・・・
中山道踏破おめでとうございます。

18日間での踏破は凄いですね。靴の状態からも健脚ぶりが分かりますよ。
紅葉の時期に合わせての京都到着、モミジも祝杯をあげて、頬を染めていたことでしょう。
仲間との乾杯は羨ましいですね。
小生も、早くお江戸に詩う着しなければ・・・と励まされた次第です。

お祝いに、一昨日の嵯峨野の紅葉を!!
圭さん

鮮やかな嵯峨野の紅葉!パトさんのゴールは本当に紅葉真っ盛りの一番いい時期だったんですね。
私のゴールは冬だったので、今度は秋にあわせて到着してみたいと思いました。

きれいな写真ありがとうございます。
残った葉っぱと後ろの真っ赤な紅葉と濃い緑のコントラストの真ん中のやつがとくに個人的には素敵だと思いますわーい(嬉しい顔)

>ちえみさん

嵐山・嵯峨野の紅葉は次の週末位が最高なのではと思います。
初め2枚は嵐山の亀山公園です。2枚目の葉っぱは桜の葉が数枚残っていました。
ここは桜の時期も素敵な場所ですよ。
3枚目は天竜寺の境内です。赤いモミジが目立ちますね。
家から30分強、運賃270円で行けるのはラッキーです。
圭さん、
見事な紅葉をありがとうございます。
私の通った市内では、まだ、チラホラでした。
これから、最盛期でしょうか・・・

ちえみさん、
エボルタ君が、昨日三条大橋に到着したと、新聞が報じています。
追い越した覚えはないのですが・・・
圭さん

紅葉まだこれからなのですね。
すぐそばにこんな景色があるのはいいですね。

パトさん

新聞、テレビで報道でてますね。結構最後は大集団になってたように見えます。
エボルタ君は毎日10kmしか歩けず(充電1日1回がルールらしい)
歩く時間が短いのとお休みの日もあるらしいので、その間に歩かれたのかもしれません。


パトさんのゴール、京都のお友達との祝杯がいいなあと。
ほんと、京都以外にも街道中あちこちに繋がりがあったら楽しそうです。

twitterとか「XX宿なう」とつぶやいたり、ここで予告したりすると
近くを歩いてる方とか、近くに住んでる方が合流してきたり、
ゴールでにわか宴会とか始まるとか、、。わーい(嬉しい顔)

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