とりあえずオーソドックスなトピックを。
『やくざの墓場 くちなしの花』監督 深作欣二
途中までは悪徳刑事渡哲也と日朝のハーフ梶芽衣子のメロドラマ。
二人がしみじみと海岸を歩くシーンなど、日活映画かと思うほど深作っぽくない絵。
しかし、ボロい高層マンションの最上階の自室ででクリエイションを爆音で聴きながら日本酒をあおる渡の、強烈に荒んだシーンあたりから、笠原の屈折が爆発。笠原の戦中派ならでは屈折と、渡の病んだ色気がバッチリはまってて最高です。
そして、ラスト前の梶芽衣子のセリフと、渡の暗黒の?サイン！
笠原自身は、構成の破綻と、情念がナマで出すぎてるためもあってか余り語らない作品だけど、キッチリ決まって完結してる『県警対組織暴力』よりも、俺には却ってインパクトが残りました。
渡主演作としても、個人的には『仁義の墓場』より好き。
『やくざの墓場 くちなしの花』監督 深作欣二
途中までは悪徳刑事渡哲也と日朝のハーフ梶芽衣子のメロドラマ。
二人がしみじみと海岸を歩くシーンなど、日活映画かと思うほど深作っぽくない絵。
しかし、ボロい高層マンションの最上階の自室ででクリエイションを爆音で聴きながら日本酒をあおる渡の、強烈に荒んだシーンあたりから、笠原の屈折が爆発。笠原の戦中派ならでは屈折と、渡の病んだ色気がバッチリはまってて最高です。
そして、ラスト前の梶芽衣子のセリフと、渡の暗黒の?サイン！
笠原自身は、構成の破綻と、情念がナマで出すぎてるためもあってか余り語らない作品だけど、キッチリ決まって完結してる『県警対組織暴力』よりも、俺には却ってインパクトが残りました。
渡主演作としても、個人的には『仁義の墓場』より好き。
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コメント(20)
「獄中の顔役」1968東映
監督:降旗康男 脚本:笠原和夫、高田宏治、鳥居元宏
出演:高倉健、龍崎一郎、藤純子 、池部良、遠藤辰雄
この作品は笠原和夫さんの単独脚本ではなく共同脚本の形になっているがそれが共同作業だったのか笠原脚本をもとにそれぞれが書き込む作業だったのかはわからないがどのパートを誰が書いたのかわかればまたそれはそれで興味深い気もする
作品自体は健さんの「昭和残侠伝」と「網走番外地」を足したような印象である
それは藤純子さんや池部良さんらのお馴染みとも云えるキャストには「昭和残侠伝」を、獄中の話は「網走番外地」でも見た気がするからである
だからと云って映画が2倍には膨らまないのがまた映画の難しさでもあると痛感するのである
新世界東映にて
監督:降旗康男 脚本:笠原和夫、高田宏治、鳥居元宏
出演:高倉健、龍崎一郎、藤純子 、池部良、遠藤辰雄
この作品は笠原和夫さんの単独脚本ではなく共同脚本の形になっているがそれが共同作業だったのか笠原脚本をもとにそれぞれが書き込む作業だったのかはわからないがどのパートを誰が書いたのかわかればまたそれはそれで興味深い気もする
作品自体は健さんの「昭和残侠伝」と「網走番外地」を足したような印象である
それは藤純子さんや池部良さんらのお馴染みとも云えるキャストには「昭和残侠伝」を、獄中の話は「網走番外地」でも見た気がするからである
だからと云って映画が2倍には膨らまないのがまた映画の難しさでもあると痛感するのである
新世界東映にて
CS 221 日本映画専門チャンネル
【日本邦画劇場 /若山富三郎劇場】
「博奕打ち 総長賭博」1968年/東映/カラー/95分
監督:山下耕作 脚本:笠原和夫 撮影:山岸長樹 音楽:津島利章
出演:鶴田浩二、若山富三郎、金子信雄、桜町弘子、藤純子、三上真一郎、曽根晴美、沼田曜一
「潮騒」などで知られる作家の三島由紀夫氏が名画とした上でまるでギリシャ悲劇のような構成と絶賛したことで有名な作品
任侠映画の価値を高めたと云われる一篇
CS 221 日本映画専門チャンネル
【鶴田浩二劇場】
「任侠興亡史 組長と代貸」1970年/東映/カラー
監督:降旗康男 脚本:笠原和夫、長田紀生 撮影:星島一郎 音楽:菊池俊輔
出演:鶴田浩二、待田京介、佐藤允、大木実、工藤明子、丹波哲郎
70年代に入り翳りを見せてきた任侠路線を実録路線前の現代任侠アクションとして模索したまさに過渡期の作品
【日本邦画劇場 /若山富三郎劇場】
「博奕打ち 総長賭博」1968年/東映/カラー/95分
監督:山下耕作 脚本:笠原和夫 撮影:山岸長樹 音楽:津島利章
出演:鶴田浩二、若山富三郎、金子信雄、桜町弘子、藤純子、三上真一郎、曽根晴美、沼田曜一
「潮騒」などで知られる作家の三島由紀夫氏が名画とした上でまるでギリシャ悲劇のような構成と絶賛したことで有名な作品
任侠映画の価値を高めたと云われる一篇
CS 221 日本映画専門チャンネル
【鶴田浩二劇場】
「任侠興亡史 組長と代貸」1970年/東映/カラー
監督:降旗康男 脚本:笠原和夫、長田紀生 撮影:星島一郎 音楽:菊池俊輔
出演:鶴田浩二、待田京介、佐藤允、大木実、工藤明子、丹波哲郎
70年代に入り翳りを見せてきた任侠路線を実録路線前の現代任侠アクションとして模索したまさに過渡期の作品
BS�� WOWOWシネマ
「県警対組織暴力」1975年/東映/カラー/101分
監督:深作欣二 脚本:笠原和夫 撮影:赤塚滋 音楽:津島利章 美術:井川徳道
出演:菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、金子信雄、山城新伍、池玲子、成田三樹夫、小松方正、川谷拓三、田中邦衛
「仁義なき戦い」に比べるとあまり語られない気もしますがこちらもなかなかの傑作なんです
以前新世界東映で観てますが「孤狼の血」を観て、またこの「県警対組織暴力」は観たいと思ってました悪徳やさぐれ刑事に扮した菅原文太アニキと松方弘樹さん梅宮辰夫さんら三つ巴の濃いキャラクターに金子信雄さんを筆頭に安部徹さん小松方正さんら悪面、田中邦衛さんらも絡む群像劇
深夜とはいえ滞在してるホテルでWOWOWシネマが無料で見れるありがたさ
ホテルルートイン半田亀崎
「県警対組織暴力」1975年/東映/カラー/101分
監督:深作欣二 脚本:笠原和夫 撮影:赤塚滋 音楽:津島利章 美術:井川徳道
出演:菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、金子信雄、山城新伍、池玲子、成田三樹夫、小松方正、川谷拓三、田中邦衛
「仁義なき戦い」に比べるとあまり語られない気もしますがこちらもなかなかの傑作なんです
以前新世界東映で観てますが「孤狼の血」を観て、またこの「県警対組織暴力」は観たいと思ってました
悪徳やさぐれ刑事に扮した菅原文太アニキと松方弘樹さん梅宮辰夫さんら三つ巴の濃いキャラクターに金子信雄さんを筆頭に安部徹さん小松方正さんら悪面、田中邦衛さんらも絡む群像劇
深夜とはいえ滞在してるホテルでWOWOWシネマが無料で見れるありがたさ
ホテルルートイン半田亀崎
ラピュタ阿佐ヶ谷で開催中の《#OIZUMI東映現代劇の潮流2024》で高倉健主演の「#疑惑の夜」を観て思い出したのだけどラピュタ阿佐ヶ谷に通うようになったのは2016年の《OIZUMI東映現代劇の潮流�供奸�
その中で健さんのギャング映画時代の作品などを上映していたので何度も訪れるようになったんだよな
「#網走番外地」の石井輝男監督と健さんとの出会いは新東宝から移籍してきた石井監督の東映での第1弾「#花と嵐とギャング」
《OIZUMI東映現代劇の潮流�供�2016年5月
「顔役」1965年/東映/カラー/91分
監督:石井輝男 脚本:笠原和雄、深作欣二、石井輝男 撮影:星島一郎 音楽:八木正生
出演:鶴田浩二、高倉健、アイ・ジョージ、江原真二郎、大木実、長門裕之、待田京介、佐久間良子、三田佳子、藤純子、曽根晴美、佐々木孝丸、安部徹、天知茂、内田朝雄、曽我廼家明蝶、遠藤辰雄、神田隆、潮健児
元々深作欣二監督作として準備されてきたけど笠原和夫氏の脚本に難癖をつけては何度も書き直し結局体調不良を理由に監督を降板、石井輝男監督があとを引き継いだ
一説には何度も書き直した笠原稿をさらに手を加えてまた書き直し、さらに笠原稿を書き直させてまた手を加えてという具合に全く進まない状況に東映側が深作監督を降板させて表向きは体調不良ということにしたという。
深作監督の後釜として「花と嵐とギャング」以降ギャングシリーズを数々手掛けてきた石井監督に白羽の矢が立ったという次第
これが「網走番外地」(1965年)の前哨戦となった具合
※ちなみに「仁義なき戦い」(1973年)を書き上げた笠原和夫氏は「顔役」の時のしこりから監督の名前に深作監督が挙がると断固反対したそうで、それを知った深作監督自ら『脚本は一行たりとも変えないから監督をやらせてくれ』と謝罪があったので了承したという逸話が残っている
ラピュタ阿佐ヶ谷
#OIZUMI東映現代劇の潮流
#顔役
#石井輝男
#高倉健
#鶴田浩二
#佐久間良子 #三田佳子 #藤純子
#深作欣二
#笠原和夫
#ラピュタ阿佐ヶ谷
その中で健さんのギャング映画時代の作品などを上映していたので何度も訪れるようになったんだよな
「#網走番外地」の石井輝男監督と健さんとの出会いは新東宝から移籍してきた石井監督の東映での第1弾「#花と嵐とギャング」
《OIZUMI東映現代劇の潮流�供�2016年5月
「顔役」1965年/東映/カラー/91分
監督:石井輝男 脚本:笠原和雄、深作欣二、石井輝男 撮影:星島一郎 音楽:八木正生
出演:鶴田浩二、高倉健、アイ・ジョージ、江原真二郎、大木実、長門裕之、待田京介、佐久間良子、三田佳子、藤純子、曽根晴美、佐々木孝丸、安部徹、天知茂、内田朝雄、曽我廼家明蝶、遠藤辰雄、神田隆、潮健児
元々深作欣二監督作として準備されてきたけど笠原和夫氏の脚本に難癖をつけては何度も書き直し結局体調不良を理由に監督を降板、石井輝男監督があとを引き継いだ
一説には何度も書き直した笠原稿をさらに手を加えてまた書き直し、さらに笠原稿を書き直させてまた手を加えてという具合に全く進まない状況に東映側が深作監督を降板させて表向きは体調不良ということにしたという。
深作監督の後釜として「花と嵐とギャング」以降ギャングシリーズを数々手掛けてきた石井監督に白羽の矢が立ったという次第
これが「網走番外地」(1965年)の前哨戦となった具合
※ちなみに「仁義なき戦い」(1973年)を書き上げた笠原和夫氏は「顔役」の時のしこりから監督の名前に深作監督が挙がると断固反対したそうで、それを知った深作監督自ら『脚本は一行たりとも変えないから監督をやらせてくれ』と謝罪があったので了承したという逸話が残っている
ラピュタ阿佐ヶ谷
#OIZUMI東映現代劇の潮流
#顔役
#石井輝男
#高倉健
#鶴田浩二
#佐久間良子 #三田佳子 #藤純子
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