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武藤康史コミュの「文学鶴亀」の感想など

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私もまだ、読み中なのですが、読み終わられた方は、感想など・・。

コメント(5)

武藤さんは、学生時代の師匠に「著書などいうものは、70を過ぎてから出すものだ」といわれたそうで、それで本格的な著書がいままでなかったのです。

ところが、国書刊行会に「樽本周馬」という名編集者がいまして、後書きにもありますが、この人の情熱のおかげで、この本が出て、我々はおがめているという、そういうしだいです。

こちらに、そのあたりがマトメテ、書いてあります。
http://d.hatena.ne.jp/breaststroking/20080309#p2
本日、読み終わりました。

武藤さんは、「旧字・旧かな」の文学の世界に、住んでいる異人、ですね。

専念、亡くなった杉浦日向子という元漫画家の人がいるのですがが、この人は「現在の人でありながら、『江戸に住んでいる』」人でした。それと同じように、武藤せんは、「『旧字・旧かな』の文学の世界に、住んでいる人」だと思いました。

何せ、高校2年のころから、自分で書く文章は「旧字・旧かな」で書いているというのに、驚きました。。(夏休みに「谷崎潤一郎全集」を読んだら「乗り移られた」そうで。この本の前書き、後書きも「旧かな」で書かれてます。雑誌に発表する文章なども、以前は、一回「旧字・旧かな」で書いてから、「新字・新かな」に直していたとか・・。)

そして、成瀬の映画を見たり、昔の劇作家の芝居を見たりしても、気になるのは「現在では使われない、耳慣れない言葉」で、それを戦前の辞書で見て、確認するのが楽しみだとか。

テレビは嫌いで見ない。ラジオは、放送大学を聞いたり、「古い文学作品の朗読」を聞くのに使っている。

というような、「世間から、ずれまくった、渋すぎるご趣味」なのだが、それが、「私のようなヌルイ読者」を楽しませてくるのは、武藤さんのポップな文章芸のゆえなのです。

同じように、古い文学を紹介している人に、坪内祐三さんがいますが、私がイマイチ彼に乗り切れないのは、ネタは最高なのに、文章があんまり面白くないからなのです。

その「古くさく思えるモノ」を面白く紹介する武藤さんの文章芸が、杉浦日向子さんと共通しているように感じました。

それと驚いたのは、武藤先生は1974年に、都立国立高校に入学しているのですが・・。当時の、国立高校の先生たちの教養レベルの高いこと、高いこと。

教師と大学院生などのOBとで「源氏物語の読書会」が開かれている(武藤さんは1年生の時から参加)。必修クラブに「ギリシャ悲劇」(「必修」というのが驚き!)というのがあり、なぜか数学の教師がギリシャ悲劇に詳しく、彼の講義を武藤さんは聞いた。また、漢文の教師は放課後に「史記の読書会」を行っており、これにも武藤さんは参加。

ちなみに、修学旅行の後には作文提出をする必要があったのですが、武藤さんは、『即興詩人』のような「文語文・旧かなづかい」の作文を書いた・・。

スゴイ人ですね〜。ある意味「全身文学者」ですね。
「書評のメルマガ」というメールマガジンで、担当編集者の樽本周馬さんの
「短期集中連載 『文学鶴亀』ができるまで」という、連載が始っています!
http://back.shohyoumaga.net/?eid=725592

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