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原始仏教コミュの仏教用語の読み方

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仏教用語は読み方がわかりにくく、初心者を敬遠させるもとになっているので読み方を少しだけ紹介します。

原始仏典を研究していくと従来の訳語が間違いでしか思えないような訳があったり、その訳語を適用することによってかえって意味をわかりづらくしている場合が多く考慮すべき点も多いですが、ここでは主に従来の訳語と読み方を紹介しています。

僕の考えは読み方は呉音にこだわらずに漢音でもよいと思っています。漢音の方が現代においては実感を伴っていて意味がわかり易いからです。また慣用的に音を濁すかどうかの有無もあまり気にしないでいいと思います。

たとえば四念処は「しねんじょ」と読みますが、六処は「ろくしょ」、十二処は「じゅうにしょ」で「しょ」に濁音がありません。僕は「しねんしょ」という読み方でも一向に構わないと考えています。瞋恚(しんい)についても同様でこれを「しんに」と読むような慣用的な読み方としての相違、発音のしやすさによる読み方の相違についてはあまりこだわり過ぎないほうがいいと思います。また貪瞋癡の読み方について「どんじんちだよ」「いや、とんじんちだよ」「いや、とんしんちだよ」などという議論は不毛だと思います。そういったことを避けるために「貪り・怒り・愚かさ」で統一するのも一つのやり方だと思います。

こういったことが仏教用語にはとても多く、煩雑に過ぎ、混乱のもとになっています。特に「離貪(りとん)」については僕はいつも「りどん」と心の中で読んでいます。現代人が「りとん」と発音してもまったく実感が湧かず、実感が湧かなければヴィジョンが生じず、ヴィジョンが生じなければ修行への意欲も生じないからです。

仏教用語に関しては現代人にとって実感のある言葉に新たに訳される必要があると強く感じます。


以下のサイトには大乗仏教の用語も多々ありますが参考にしてみてください。読みがなが振ってあってしかも簡潔なサイトがなかなか見つけられませんでした。


 ・仏教法数辞典
  http://www.evam.ne.jp/evam/evam2/book/bdk/term.html






四諦(したい) 四つの真実(真理は誤訳。真理はダンマ。諦は真実でサッチャ)
 苦諦(くたい)   苦しみという真実
 集諦(じったい)  苦しみの原因という真実
 滅諦(めったい)  苦しみの消滅という真実
 道諦(どうたい)  苦しみの消滅に行く道という真実
           苦集滅道(く・じゅう・めつ・どう)
           「集」が伝統的ですが「生」でも構わないと考えています。
           「集」に生起の意味を見いだす事は今日ではありませんから。

四聖諦(ししょうたい)   四つの聖なる真実 [正式名称]   
 苦聖諦(くしょうたい)    苦しみという聖なる真実
 苦集聖諦(くじっしょうたい) 苦しみの原因という聖なる真実
 苦滅聖諦(くめっしょうたい) 苦しみの消滅という聖なる真実
 苦滅道聖諦(くめつどうしょうたい)苦しみの消滅に行く道という真実



三学(さんがく)  三つの学ぶこと    
 戒学(かいがく) 戒を学ぶこと 
 心学(しんがく) 心を学ぶこと  
 慧学(えがく)  智慧を学ぶこと
 (従来は「増上戒学」のように「増上」をつけていましたが、
  文脈上「より優れた、増上」の意味を含んでいない場合が
  多いので省きました)




三十七道品(さんじゅうしちどうぼん、どうほん)この単語は原始仏典に記述なし

 四念処(しねんじょ、しねんしょ)  四つの念じるところ 
  身念処(しんねんしょ)身体という念じるところ
  受念処(じゅねんしょ)感受という念じるところ
  心念処(しんねんしょ)心という念じるところ
  法念処(ほうねんしょ)法という念じるところ、
      (過去未来現在の現実に対応するものは何でも「法」
       身念処他の◎念処の語は原始仏典に記述なし)

 四正勤(ししょうごん) 四つの正しい精勤(しょうごん)
  律儀勤(りつぎごん) 悪を生じさせない努力
  断勤 (だんごん)  悪を断つ努力 
  修勤 (しゅごん)  善を生じさせる努力
  随護勤(ずいごごん) 善を完成する努力
   (勤を「断」と訳するのは誤訳
   「ごん」よりも「きん」と読んだ方が実感があります。
    防御勤・断勤・修習勤・完成勤と訳したいです)

 四神足(しじんそく)  四つの神通の足[基礎]
  欲神足(よくじんそく)意欲による神通の足
  勤神足(ごんじんそく)精進による神通の足
  心神足(しんじんそく)心による神通の足
  観神足(かんじんそく)観察による神通の足
          (◎神足という語は原始仏典に記述なし)
   [正式名称]
 意欲三摩地精勤行成就神足
   (いよくさんまじしょうごんぎょうじょうじゅじんそく)   
   意欲による三摩地に努力し形成することを成就することとしての神通の足
   精進による三摩地に努力し形成することを成就することとしての神通の足
   心による三摩地に努力し形成することを成就することとしての神通の足
   観察による三摩地に努力し形成することを成就することとしての神通の足

 五根(ごこん)      五つのはたらき
  信根 (しんこん)    信じるはたらき
  精進根(しょうじんこん) 努力するはたらき
  念根 (ねんこん)    念じるはたらき
  定根 (じょうこん)   精神統一するはたらき
  慧根 (えこん)     智慧のはたらき

 五力(ごりき)      五つの力
  信力 (しんりき)   信じる力
  精進力(しょうじんりき)努力する力
  念力 (ねんりき)   念じる力
  定力 (じょうりき)  精神統一する力
  慧力 (えりき)    智慧の力

 七覚支(しちかくし)   七つの覚りの支分
  念覚支 (ねんかくし)   念じるという覚りの支分
  法察覚支(ほうさつかくし) 法を考えるという覚りの支分
  精進覚支(しょうじんかくし)努力するという覚りの支分
  喜覚支 (きかくし)    喜ぶという覚りの支分
  静止覚支(せいしかくし)  静止という覚りの支分
  定覚支 (じょうかくし)  精神統一という悟りの支分
  捨覚支 (しゃかくし)   捨てるという悟りの支分
      [択法(ちゃくほう)覚支→法察覚支と訳しています。
       教えを選ぶのではなく法を考察するのが原義です。
       軽安(きょうあん)覚支→静止覚支と訳しています。
       軽いという意味はなくむしろ静まるのが原義です。]

 八正道(はっしょうどう)正式名称「聖八支道(しょうはっしどう)」    
  正見(しょうけん)  正しい見解
  正思(しょうし)   正しい思い 
  正語(しょうご)   正しい言葉による行ない
  正業(しょうごう)  正しい身体による行ない
  正命(しょうみょう) 正しい生活、生計
  正精進(しょうしょうじん)正しい努力
  正念(しょうねん)  正しい注意、念
  正定(しょうじょう) 正しい精神統一、サマーディ、
  正智(しょうち)   正しい智、正しい知
  正解脱(しょうげだつ)正しい解脱、正しい離脱
   (最後の二つを加えると十聖法(じっしょうほう))





十一涅槃道(じゅういちねはんどう)  [造語]

 念身(ねんしん) 身体を念じること

 止観(しかん)  止と観、サマタとヴィパッサナー
  サマタ     心を静めること
  ヴィパッサナー 考察・観察すること

 尋三定(じんさんじょう) 尋に関わる三つの定[造語]
  有尋有伺三摩地(うじんうしさんまじ) 尋伺ともに有る定
  無尋唯伺三摩地(むじんゆいしさんまじ)伺だけが有る定
  無尋無伺三摩地(むじんむしさんまじ) 尋伺ともに無い定
   尋(じん) 心の中で言葉を使って考えること
   伺(し)  心の中で言葉を使わずに考えること

 空三定(くうさんじょう) 空に関わる三つの定[造語]
  空無三摩地(くうむさんまじ) 何も無いという定
  無相三摩地(むそうさんまじ) 思考内容がない定
  無願三摩地(むがんさんまじ) 願うことがない定

 七科三十七道(しちかさんじゅうしちどう)原始仏典にこの語なし
  四念処・四正勤・四神足・五根・五力・七覚支・八正道
   [三十七道品→三十七道と訳しています]






縁起(えんぎ)  原因があって生じること
         無明→行・・・生→全苦蘊 は「縁起」と言う
         無明の滅→行の滅・・・全苦蘊の滅 は「縁起ではない」。
         原因があって生じることを縁起と言うが、
         原因がなくて生じないことは縁起と言わない。

 漏(ろ)     アーサヴァ、詳細不明、欲漏・有漏・無明漏
 無明(むみょう) 知らないこと、特に四諦
 行(ぎょう)   サンカーラ、形成すること、作ること、為すこと
 識(しき)    認識するはたらきそのもの
 名色(みょうしき)名と色、見えないものと見えるもの
  名(みょう)  見えないもの、受・想・思・触(そく)・作意(さくい)
  色(しき)   見えるもの、四大(しだい、地水火風)と四大で成るもの
 六処(ろくしょ) 眼・耳・鼻・舌・身・意の六つの接触の場
 触(そく)    内界と外界が接触すること、
 受(じゅ)    接触によって何かを感じること、楽・苦・どちらでもない
 愛(あい)    渇愛、タンハー、制御不能の欲求
 取(しゅ)    執着、捨てることができない固着
 有(う)     存在、存在として有ること
 生(しょう)   生まれること、形を取ること
 老死(ろうし)  身体が衰退すること、身体が機能せず破壊すること
 苦(く)     苦しく不快で嫌な感受、他に苦因も含まれる
 信(しん)    何かを信じること、善を信じる場合が多い
 悦(えつ)    意を得ること。満足すること。
 喜(き)     意を得て満足したがゆえに喜ぶこと
 安静(あんせい) 喜んだら身体と心が安静になって静まること 静止
 三摩地(さんまじ)静かになって集中すること
 如実知見(にょじつちけん)事実の通りに知って見ること、自分で確認すること
 忌避(きひ)   厭患(えんげん)とも。それを嫌うこと。
 離貪(りとん)  りどんの方が実感が湧く読み方です。貪りを離れること。
 解脱(げだつ)  離脱すること
 解脱知見(げだつちけん)離脱を知って見ること。解脱を自分で確認すること

  (因を直接的原因、縁を間接的原因と解す人もいるが誤り
   因も縁も集も全て同じ意味、原因のみ。
   十二縁起というふうに十二にこだわるのは誤り。
   ここでは二十三縁起を紹介。
   他にも多くのバリエーションあり)



九次第定(くしだいじょう) 

 四禅(しぜん) 四つのジャーナ 正式「四禅那(しぜんな)」
  初禅   最初のジャーナ  欲を滅する快楽と集中
  第二禅  二番目のジャーナ 思考を滅する快楽と集中
  第三禅  三番目のジャーナ 喜びを滅する快楽と集中
  第四禅  四番目のジャーナ 身体の楽を滅する快楽と集中
      [ジャーナはこの四つのみに使用される原語]

 四無色(しむしき) 四つの色が無いところ
  空無辺処(くうむへんしょ) 無限の虚空を想する境地
  識無辺処(しきむへんしょ) 無限の識を想する境地
  無所有処(むしょゆうしょ) 何も無いと想する境地
  非想非非想処(ひそうひひそうしょ)想があるのでもなく
         想がないのでもない極めて微細な境地
 滅想定(めっそうじょう) 想を滅する定  
  想受滅(そうじゅめつ) 想と受が滅した境地


四無量心(しむりょうしん)四つの無量(全方位に量れないぐらい)の心
 慈無量心(じ) 無量の慈しみ(優しさ)の心
 悲無量心(ひ) 無量の悲しみ(哀れみ・同情)の心
 喜無量心(き) 無量の喜び(満足・喜悦)の心
 捨無量心(しゃ)無量の捨て去る(平静・無動揺)の心
  [別名]
 慈心解脱(じしんげだつ) 慈しみにより(怒りから心)が離脱される
 悲心解脱(ひしんげだつ) 悲しみにより(害意から)心が離脱される
 喜心解脱(きしんげだつ) 喜びにより(不快から)心が離脱される
 捨心解脱(しゃしんげだつ)捨により(貪りから)心が離脱される

  
六神通(ろくじんづう) 六つの超能力
 神足通(じんそくつう) この六神通の単語は全て原始仏典になし
 天耳通(てんにつう)  神の耳の超能力
 他心通(たしんつう)  他者の心を読む超能力
 宿命通(しゅくみょうつう)前世を思い出す超能力
 天眼通(てんげんつう) 神の眼の超能力
 漏尽通(ろじんつう) 漏を尽くす超能力 


八勝処(はっしょうしょ) 八つの勝つ処
八解脱(はちげだつ)   八つの離脱
十遍処(じっぺんじょ)地遍・水遍・火遍・風遍・青遍・黄遍・赤遍・白遍・空遍・識遍


三悪根(さんあくこん) 三毒(さんどく)三不善根(さんふぜんこん)
 貪(とん) 貪り、「どん」の読みの方が実感があります
 瞋(しん) 怒り、貪瞋癡と読む場合は「とんじんち」。
 癡(ち)  愚かさ、特に四諦を実際に確認していないこと

五蓋(ごがい)  五つのふた、覆い、分厚いゴミ袋
 欲望蓋(よくぼうがい) 五感の快楽への欲求という覆い
 瞋恚蓋(しんいがい) 「しんに」とも読みます。怒りの覆い
 惛沈睡眠蓋(こんちんすいみんがい) ぼんやりと眠気、惛眠(こんみん)蓋とも
 掉挙悪作蓋(じょうこおさがい)躁と鬱。掉悔(じょうけ)蓋とも
 疑蓋(ぎがい)   疑いや迷いの覆い。

五蘊(ごうん)  五つのまとまり
 色蘊(しきうん)  四大と四大によって成るもの全て
 受蘊(じゅうん)  感じるもの全て、三受六受
 想蘊(そううん)  思い全て、六想
 行蘊(ぎょううん) 為すこと全て、意志すること全て、三行六行
 識蘊(しきうん)  認識すること全て、六識

五取蘊(ごしゅうん) 五つの執着されたまとまり 自らの身体
 色取蘊(しきしゅうん)  執着している色のまとまり
 受取蘊(じゅしゅうん)  執着している受のまとまり
 想取蘊(そうしゅうん)  執着している想のまとまり
 行取蘊(ぎょうしゅうん) 執着している行のまとまり
 識取蘊(しきしゅうん)  執着している識のまとまり 


阿羅漢(あらかん)漏尽に達した者。原義は価値ある者。
阿含(あごん)  アーガマ。伝承聖典を意味するが普通、漢訳『阿含経』を指す。
阿修羅(あしゅら)アスラの音写。デーヴァに対抗する古き神々。不法の者が多い。
一乗(いちじょう)四念処のこと。正覚はこの四念処という乗物でしか行けないから。
 梵乗(ぼんじょう)八正道のこと。全体清浄の乗物で必ず涅槃に行くことから。
衣鉢(いはつ、えはつ) 衣と鉢。乞食するときのアイテム。
因縁(いんねん) 原因のこと。直接原因と間接原因の意ではない。
雨安居(うあんご)雨期の間の定住。
有為(うい)   生・滅・住の別が知られるもの。
 無為(むい)  生・滅・住の別が知られないもの。
有頂天(うちょうてん)原始仏典にない語。普通、色界最高のアカニッタ天を指す。
優婆塞(うばそく)男性在家。原義は奉仕する者。
優婆夷(うばい) 女性在家。
閻浮提(えんぶだい)ジャンブディーパ。インド大陸。転じてこの世界。
和尚(おしょう、わじょう他)ウパッジャーヤ。出家させてくれた初めの師匠。
 阿闍梨(あじゃり)アーチャーラ。和尚から離れてからついた先生。教授。講師。
我(が)     アッタ。所謂アートマン。執着には自己との同一化があると見る。
戒定慧(かいじょうえ)戒律・精神統一・智慧。三学は戒学・心学・慧学。ほぼ同義。
呵責(かしゃく) ゴータマは「愚か者」の語で呵責を始める。
灌頂(かんじょう)灌頂(頭に水をそそぐ)されたカッティヤは王となる。
我慢(がまん)  耐えることではなく「これが自分」とみなす無意識の執着。
甘露(かんろ)  不死の意。パーリ語でアマタ。アムリタ。
帰依(きえ)   信じて拠り所とすること。疑いのない信心は帰依よりレベルが上。
空(くう)    空無辺処の「虚空(アーカーサ)」と空無(スンニャ)がある。
 虚空(こくう) アーカーサ。空無辺処の空。無限の空間の意として使用される。
 空無(くうむ) スンニャ。色即是空の空。ない、からっぽの意。
         「ここにはAはあるがBはない」という使われ方がある。
         アーカーサにはこのような使用法はない。
恭敬(くぎょう) 尊敬し尊重し重んじること。師・法・僧・学・三摩地などを恭敬。
         またサマーディにおいては「恭敬作」という瞑想技術がある。
         サマーディ相を恭敬して丁寧にサマーディを作る瞑想能力。
具足(ぐそく)  「戒を学ぶ生活(修行生活)を具足した」の意。
         「先生、具足させてください」と言えば「出家させて」の意。
         他には「善法を具足する」という使用法が多い。
供養(くよう)  餓鬼以外にも生きている出家に対する布施も供養のうち。
結集(けつじゅう)仏典編纂会議。法や律をみんなで照会する。
外道(げどう)  他の教えに住する者たち。悪人ではなく善人もいる。
還俗(げんぞく) 出家が在家に戻ること。「劣に還る」と表現される。
劫(こう)    一太陽系が生じて住して滅してそのままの時間。莫大な時間。
居士(こじ)   在家の男性。おたくのご主人様。
五妙欲(ごみょうよく) 五感の快楽。それへの欲望。
懺悔(さんげ)  サンガのルールにおける罰の一つ。
三蔵(さんぞう) 経蔵(きょうぞう)・律蔵(りつぞう)・論蔵(ろんぞう)
三界(さんがい) 欲界(よっかい)・色界(しきかい)・無色界(むしきかい)
三世(さんぜ)  過去世・未来世・現在世
三昧(さんまい) サマーディの音写。「三摩地(さんまじ)」とも。
四威儀(しいぎ) 行住坐臥(ぎょうじゅうざが)の歩き立ち座り臥すこと。
 所作(しょさ) 身体の動作。これらを自覚するのが身体の正知。
四苦八苦(しくはっく)生老病死(しょうろうびょうし)と以下の四。
 愛別離苦(あいべつりく) 楽を与えるものが失われる苦。
 怨憎会苦(おんぞうえく) 苦を与えるものと接触する苦。
 求不得苦(ぐふとっく)  楽を与えるものを求めて努力しても得られない苦。
 五陰盛苦(ごおんじょうく)五取蘊は執着であり、重荷であり、苦でしかないこと。
              要するにこの最後の五取蘊が苦諦の義。
四食(しじき)  食べ物・触・意思・識。生じさせ、持続させ、増大させるもの。
寂静(じゃくじょう)僕はほとんど「じゃくせい」と読んでしまっています。
衆生(しゅじょう)生ける者たち。「有情(うじょう)」とも。
生死(しょうじ) 生まれて死ぬこと。
摂事(しょうじ) 人をおさめること。まとめること。人心掌握。
正知(しょうち) サンパジャンナ。自分の心身の状態を自覚すること。
聖人(しょうにん) 聖者。
正法(しょうぼう、しょうほう) 正しい法。仏滅後500年しか続かない。
 像法(ぞうほう)黄金に非金が混入されることにたとえる。現在は像法時代。
 末法(まっぽう)「末法」という単語も記述も原始仏典には存在しない。
頭陀(ずだ)  ドゥタ。衣食住他を制限する修行。
世間(せけん) 世。世界。全世界。一世界。三千世界。
 一世界(いちせかい) 太陽と月が照らす範囲=一太陽系。
 小千世界(しょうせんせかい)千の一世界。
 中千世界(ちゅうせんせかい)千の小千世界。ゆえに百万世界。
 三千世界(さんぜんせかい) 千の中千世界。ゆえに十億世界。
世尊(せそん)  ゴータマへの尊称ですがゴータマ以外にも使われます。
 大徳(だいとく) 世尊を呼びかけるときの語。「先生」と訳しています。
禅(ぜん)  禅那(ぜんな)の略。ジャーナの音写。四禅那の意。
増上慢(ぞうじょうまん)得ていないものを得たと勘違いして自惚れること。
醍醐(だいご)  牛乳から得られる最上の味の食品。最上の意。
天(てん)    デーヴァ。神々の意。
貪欲(とんよく) 貪りと欲すること。
柔軟(にゅうなん)柔らかいというよりも、むしろ繊細優雅で優れていること。
彼岸(ひがん)  あちらの岸、死後の世界・不還・涅槃界・無苦
 此岸(しがん)  こちらの岸、現世、苦
比丘(びく)   男性出家。原義は乞う者。
比丘尼(びくに) 女性出家。
白法(びゃくほう)白い法。十聖法や十善業道。
方便(ほうべん) 方法。法門。「タターガタ嘘つかない」。
菩提(ぼだい)  覚り。ボーディ。
法界(ほっかい) 法の領域。法の分野。
凡夫(ぼんぷ、ぼんぶ)流れに入っていない凡人。覚りが確定していない者たち。
梵 (ぼん)  ブラフマー。単独で存在する者や世界支配者の意。
奈落(ならく) 地獄。ニラヤの音写。
如来(にょらい)タターガタ。直訳は「そのように行くもの」。ゆえに「如行」。
        言うように行き、行くように言う。言うことがその通りであり、
        そうしたいようにする者。法と自己が一致し続ける者。
涅槃(ねはん) ニッバーナ。火が消えることにかけて。
        自らの身体と説かれる五取蘊が絶無になること。
 有余依涅槃(うよえねはん)五取蘊は滅してもまだ生きている状態。
 無余依涅槃(むよえねはん)五取蘊は滅しまた肉体も捨てた状態。
利益(りやく) 僕はいつも「りえき」と読んでいます。自利(じり)倶利(ぐり)等。



・五戒(ごかい)   五つの戒律
 不殺生戒(ふせっしょう) 殺さない。特に血が出る生き物。
 不偸盗戒(ふちゅうとう) 盗まない。
 不邪淫戒(ふじゃいん)  不倫をしない。
 不妄語戒(ふもうご)   嘘をつかない。
 不飲酒戒(ふおんじゅ)  飲酒・麻薬・覚醒剤他をしない。

・在家八戒(はっかい)  在家の八つの戒律
 不殺生戒(ふせっしょう)殺さない。特に血が出る生き物。
 不偸盗戒(ふちゅうとう)盗まない。
 不邪淫戒(ふじゃいん) 不倫をしない。
 不妄語戒(ふもうご)  嘘をつかない。
 不両舌戒(ふりょうぜつ)人の悪口や陰口を言わない。仲間割れさせない。
 不悪口戒(ふあっく)人が不愉快になる下品な言葉や怒鳴ることなどをしない。
 不綺語戒(ふきご)利益のない無駄話をしない。
 不邪命戒(ふじゃみょう)詐欺やペテンや不誠実や犯罪行為で生計を立てない。

・八斎戒(はちさいかい) 八つの布薩(ふさつ)の戒律
   五戒
   不時食戒  一日一食戒 間食もやめる
   娯楽視聴と美容お洒落を断つ
   大きな寝具と広い寝具を断つ

・十善業道(じゅうぜんごうどう)
 1.不殺生  殺さない。特に血が出る生き物。
 2.不偸盗  盗まない。
 3.不邪淫  不倫をしない。
 4.不妄語  嘘をつかない。
 5.不両舌  人の悪口や陰口を言わない。仲間割れさせない。
 6.不悪口  人が不愉快になる下品な言葉や怒鳴ることなどをしない。
 7.不綺語  利益のない無駄話をしない。
 8.不貪求(ふどんきゅう)人のものを欲しがらない。嫉妬と人を傷付けるわがまま。
 9.不瞋恚(ふしんい、ふしんに)人の不幸を願わない。恨み・憎しみ・怒り。
 10.不邪見(ふじゃけん)死後の世界や業の報いや神々の存在を否定しない。

コメント(2)

識字率が低く、教典が僧侶の間だけで読まれていた昔ならばいざしらず(意味がわからない方がありがたいなどと言ったことがあったようです)、自国の言語に訳されていない教典は徐々に人心を遠ざけてしまうように思います。原始仏典の詩などは読み下して理解していきたいものです。
本当にそうだと思います。原始仏典が唯一全部、読める大蔵出版の南伝大蔵経でも文語体で、それに加えて値段も高いので多くの人々にとって縁遠いものになるばかりです。

原始仏典にかぎらず大乗仏典も他宗教の聖典も平易な言葉で訳され、安価で出版されれば多くの人の利益になると思いますが、現状がそうでないのは何らかの利害関係が裏にあるのだと思います。一般の人々の要望を無視せざるを得ないような何かが。残念なことです。

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