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桐野夏生コミュの質問 〜「柔らかな頬」〜

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こんなことを聞いていいのかわからないんですけど、
「柔らかな頬」で有香ちゃんを殺したのは脇田でいいんですか??

最後の内海の夢のとおりってことなんですか??

なんだか最後がすっきりしなくて困ってます。

コメント(41)

同じくすっきりしませんが,そのすっきりしないのが答えな気がします.それから,最後の最後,有香ちゃんの「おじいちゃん,おばあちゃんさえここに来なければ」的なフレーズが気になりました.深読みですかね.

すっきりしない結末という新しい表現方法に,読後しばし呆然としておりました….
もしかしたら前にもこういう話題が出てたかもしれませんが・・・

あえてハッキリ書かない終わり方がこの小説をより衝撃的で面白くしてると思います。
桐野さんのHPにも「真犯人を特定することで失うものは大きい」「小説としての広がりはこちらの方が大きい」って書かれてました。

なので正解はないと思います。。
でもそれぞれが「自分はこう思う」って意見を出し合うのは面白いかもしれませんね。
すっきりしない度で言ったら「残虐記」だって!負けてなくない?!
なるほど。

じゃあ結論から言うと、犯人はこの本の中では特定されてないっていう設定ですね。
ん〜〜、でもやっぱりなんともすっきりしないなぁぁ。

ならもうひとつ質問。
みなさんは誰が犯人だと思ってこの小説を読み終えましたか??
確かにすっきりはしませんが、犯人を特定しないことがかなりリアルで、小説としてとても魅力的に思えます。

桐野夏生さん自身の中では、最初は犯人を特定して書いてたという話ですが、どこで読んだかは忘れましたが、最初の段階では内海を犯人として書いたって話を聞いたことがあります。←曖昧な情報でごめんなさい。

最終的に私たちが読んだ段階では、そうは読めませんし、犯人を特定しなかったことも含め、かなり練り尽くされた作品なのかなと感じました。
なんだか、芥川の「藪の中」を
感じましたよ。
羅生門では黒澤明の意見としての
犯人になってましたけど
「藪の中」では犯人を特定しない。
(だから藪の中なんですけどね。)

でも自分はこう思った意見は面白いですね。
ひとつの作品が他者の視点を知ることで
広がりますね!
個人的には有香ちゃんは自分の意思で
死んだと思いました。
 この作品は犯人の特定よりも、事件の当事者たちが、過酷な現実をどう生き延びるか、がテーマだと思います。
 実際に未解決事件が多い現実に比して、後半に犯人が特定されるという、ごく普通のミステリーに対して異を唱えているように受け取りました。
「なんで、どうして」という、ただ流されるまま
娘を失ったやりばのないカスミのさまよう心情と、
読者の気持ちが、シンクロするところ無いですか。
無力感というか・・・。あきらめるというか・・
私は内海の夢、と言う事にしました。じゃないとすっきりしなくって。あくまでも私は、なんですが。
残虐記も確かにすっきりしませんね。しかも救いが無い。
はじめまして。

桐野さま。かなりほぼ読破してますが、
私的には「柔らかな頬」がマイベストです。
でも読んだのはずっと前なんですが・・・。
犯人?かなり終りのへんでちらりと出てきた巡査?って
告白がありませんでしたっけ?
名前とか前後の描写わすれちゃいちゃいました。
(今から図書館行くので見てきます)
犯人うんぬんより主人公カスミの喪失感が肌で伝わってきて、
その文書力に「降参」という感じです。

あとは「ミロ」シリーズもかなり好きです。
桐野さんは出版社によって書くものの傾向が異なるというか
使い分け?されてる気が・・・。
「リアルワールド」系もやはりうまい!と思いました(^^)
犯人は「脇田」という巡査なのだろう、とずっと思ってきました。でも、ここのトピを読んで、「特定はしない」という桐野さんのスタンスがあるような気がしてきました。内海が夢の中で見たように、色々な可能性があるのでしょうね。奥さんとその愛人への嫉妬と閉塞感に悩む和田であったり、出世しか頭にない巡査だったり、または変質者(水島のような?)かもしれないし、あらゆる人間の煩悩が、一つの殺人を生み出す可能性を示唆している。でも最も描きたかったのは、やはり子を失ったカスミの生き方、そして因果往訪のようなものではなかったかと自分の中では思っています。
友人に薦められて昨日読み終わったのですが、わからなくてわからなくていろんなコミュを覗いてやっとこ、ここに辿り着けました。

私の読み方がどこか誤っていたのか、読みが足りないのか不安だったのですが犯人はわからなくてもよいのですね。
よかった、ほっとした。

それにしてもいろいろな面ですごい話でした。
私も最後の何行かを何度も読んで、
桐野夏生すっげ〜って、思った人間です。
何年も前のことなので、あまり覚えてないですけど、
スッキリはしたけどなぁ〜。
ミロも大好きです。
表現の仕方が好きです、この人の本って。
分からないからこその、物語の広がりと、余韻がいいのだと思います。

私も母親として思うのですが、子供について後悔があっては、自分の一生の後悔になりますよね。
うちもあれって犯人がみんなの夢とごちゃまぜになって分からなかったんですけど…大きな事件が欲しくてあの脇田(?)巡査が殺したのだと思う!!でも優香チャンもお母さんの不倫を子供なりに気がついてたんだよね…最後は自分から顎を突き出したって書いてたし、悲しい↓でも桐野さんにはストーリーがうまくてスゴイなぁってつくづく思う、最高の作品でした♪
桐野氏は、犯人を内海のつもりで書いていたと、そんな話を聞いた記憶があります。あくまでも噂ですが…。
桐野作品はどれも好きですが、私はやはり「柔らかな頬」が一番好きです。桐野氏が新境地を見せてくれた画期的な作品、その怪物ぶりが露わになった傑作だと信じております!

桐野氏のHPの「柔らかな頬」のページを読むと、あらためて胸を突かれる思いがします…。
http://www.kirino-natsuo.com/
>びんぐり様
そうそう、ここのコメントです。
その前のところも含めて
傑作のうまれた瞬間のようなことが書かれていて、
大変興味深く読みました。
桐野氏のこと、ホントに尊敬しています!
この作品は桐野さんのファンでも賛否両論わかれるものだと思いますが、生と死をこんなに苦しく、愛おしく書けるのは桐野さんしかいないと思いました。
犯人は誰か?もちろん知りたいところもありますが、それではこの作品は本当にただの推理もので終わってしまうと思います。

生きることの希望と絶望。死ぬことの恐怖と安らぎ。
考えさせられる作品でした。
もちろん大好きな作品の一つです.
脇田と想像。
個人的な意見ですが、登場人物はすべて(というか、人間は全て)深い思想の持ち主で、子供であってもそれは同じっていうことが本作品に出されていた。
他の作品もそうですけど。
最終的に、有香の愛憎と脇田の夢が重なってしまった悲劇、その末路が延々と描かれた「最終回の後の話」みたく思えたなぁ。
人間の思考の深さと、それに基く行動の軽薄と愚かさ。やっぱり、脇田が犯人だとしっくりくるんですよね。
 桐野さんは、当初、犯人が誰であるかを描いていたそうなのですが、担当の編集者の方に、敢えて誰であるかを分からないままに終わらせる方が良いのではないか? と言われ、その通りだと思い、今の終わり方になったとどこかで読みました。(そして、この終わり方で本当に良かったと桐野さんは思っているようです。)


 僕もこの終わり方の方がふさわしいと思います。読者としての、喉に魚の小骨が引っかかって取れない。。ような感覚も分かりますが。。
5歳の頃。。。
最近、思い出すのですが、考えるのですが、(これは現実に即した記憶なのか、頭の中で知らず知らずのうちに構築してしまったフィクションなのか?)
 夜中に目が覚めて、隣りを見ると母が何かをしていた。。(父もいた)『ママ、何してるの?』と訊くと、何も答えなかったのですが、訊いてはいけないことだったのかな??と思ったという断片的な記憶があります。。
 連投非常に申し訳ない
 そういう繊細?な感覚って子供でもきっと、持ちえるんだろうなあ。。と思います。

 子供は見くびれないってことでしょうか。。
 ボクも桐野作品では『柔らかな頬』がベストですね^^
読みました。

皆さん方のコメント読むと後半で現われた脇田が犯人という意見が多いようですね。
確かに最後の締めのような内容でラストの有香の話がなければそれで丸く納まったかもしてませんね。

私は最初、突然有香が消えた場面からもうずっとドキドキしながら、え〜、誰が連れ去ったの〜?生きてるの〜?それとも、もう・・・なんて一人で想像しながら読んでました。
読めば読むほどいったい最後はどういう結末を迎えるんだろう・・・て思いながらもあえて考えないで読みふけってました。

そんな中盤以降で突然カスミの夫がカスミの両親達と共謀して誘拐!!と出てきたので私の頭の中は一変にその話で染まってしまいました。え〜、そうだったのか・・・状態ですよ。

結局最後まで私は夫と両親を疑ってました。でもよく考えてみるとまぁ、あり得ない箇所も幾つかあるし・・・
いろんな方の意見読んであ〜、やっぱり脇田??って思い直しましたが・・・

桐野さん、ズルイですね。こんなに焦らしておいて真犯人考えろなんて・・・
犯人は、カスミ。

例えば、子供をアパートに残して男に逢いに行く母親。
その間に、火遊びや放火で火事になり、子供が死ぬ。

結局、子供を死なせたのは、母親。
自分が手をかけなくても、子供を殺してしまう。

愛に溺れたいと思うのは女の性。
実際に溺れて、そして人生で一番大切なものを失ってしまう。

女って悲しい生き物。
桐野さんは、鋭く女心を切り裂きます。
読み終わりました!犯人は私も誰だかわからなくて、先に読み終えた母に聞いてみると「結局母親が殺したってことが言いたいんでしょ」と事も無げに言われて、だって男が殺したんじゃね〜の???…
でもエヴリさんと666さんのコメント読んで、すっきり腑に落ち、この作品のすごさがやっとわかりました。と同時に、ちょっと親を尊敬したりして。いや、どうなんだ?うちの母は…こわ!
初めまして

この人が私を殺すんだ。
有香は、早く殺してくれと細い頸を差し出した。

トピずれ?ですいませんん
その前の行の
「有香は、母親が自分の母親や父親を嫌いだと言う感情がようやく理解できた気がした。」から.....

本文中にも有った気がしますが、カスミは、嫌な事柄から「家出」によって脱出しましたが、
5歳の有香には、家出は考えられなかったし、あの朝、衝動的自己の否定で表に飛び出したら.....表には邪悪な存在が居た...

誰でも良いかな....!
もう古い本なので今さらかもしれませんが、犯人がわかりました。
最初私も脇田さんが犯人かと思ったのですが、
よく考えてみたら違うのではないかと思いました。
脇田さんが犯人という内海さんの想像は、
内海さんが自分の人生でしたことの罰
(あるいは自らの罪悪感によって生まれた想像)のような
そういう走馬灯のような類いの物だと感じました。

どこにも真犯人を書いている人がいないのと、
あえて隠しているものを書いてしまうのは無粋な気がするので、
名前を出すのは躊躇してしまうのですが、
同じように真犯人を探してる方へ
最初からよく読んで見てください。
辻褄が合わないことを言ってる人がいます。
もちろん犯人は男の人です。

内海がなぜ犯人に辿り着けなかったかというと、
内海はその二つの発言の片方を聞いていないんです。
それ以上に体調が悪かったので勘が働かなかったのもあると思いますが…

犯人がわかると、なるほどよくできている作品だなと改めて思いました。
誰が犯人でもおかしくない話ですよね。
桐野夏生さんにはいつも本当に楽しませてもらっています。

長々と勝手な意見を書き込んですいませんでした。
私の中でこの事件が完結してすっきりした気持ちになりつい書いてしまいました。

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