市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】ＴＢＳラジオ　アシタノカレッジ（2021/6/18）

　武田砂鉄＆国谷裕子　キャスターという仕事からテレビジャーナリズムのあり方を語る、澤田大樹　菅総理記者会見報告　太平洋戦争突入時とうり二つの無責任神風特攻隊五輪のしっちゃかめっちゃかぶりの報告

　永岡です、ＴＢＳラジオの、昨夜のアシタノカレッジ、ニュースエトセトラ、フリーライター武田砂鉄さんと、ＴＢＳラジオ記者澤田大樹さんのもの、いつも金曜日の菅総理の記者会見は木曜日の報告でした。タイムフリーで聞きました。この番組、ユーチューブ配信もあります（https://www.youtube.com/watch?v=U68zfgTc4Rw　）

　昨日のゲストはジャーナリストの国谷裕子さんでした。クローズアップ現代を担当された国谷さん、スタジオジブリの雑誌で青木さんと対談されたそうです。武田さんと初対面、国谷さん、キャスターと言う仕事の本を出されて、クローズアップ現代、93年から国谷さんされて5年前に降板、その後個人でできることは絞り、SDGs、国連のことの啓発を国谷さんされている。キャスターという仕事、クローズアップ現代の前に、国谷さん89年に天安門事件の取材、カメラを衣装に包んで税関を突破、当時天安門広場に軍事ヘリ襲来、当時鄧小平氏とゴルバチョフ氏の対談の予定で取材して、そして天安門事件、国谷さん、逮捕されたら大変、テープを半分に分けてスーツケースに入れる、衣装に包む、しかしそのままだとみつかりそうで、中国のシルクのネグリジェを買ってそれに包んで、中にあるのはヘアドライヤーと言って何とか通過。

　国谷さんは、クローズアップ現代、7,8分でゲストに聴くもの、ラジオだと30分ゲストと話せるが、テレビだと7,8分はそれでも長く、内容によりインタビューも異なり、ＶＴＲで語れなかったものをその場で語ってもらうなどあり、その場で、その人が大事だと思っているものを引き出すのをやって、もっとこちらの方が大事だと、そういう発見ができたら成功。そして7,8分は質問だとなかなか焦点を絞るのは難しく、ほとんどの場合は事前にＶＴＲを見てもらい1時間打ち合わせ、そして流れをどうするか、それで質問に20～30分欲しいものを3,4分しかできず、お互いの気持ちの通じるものを模索してもなかなか大変。

　国谷さんは、キャスターの前にインタビューの文字起こしをして、武田さんも編集者としてそれをやり、国谷さん、聞くのと、文字起こしは異なり、息遣い、相手の意図を把握して、インタビュー慣れした人も多く、首脳、経済学者など、テープ起こしをしたら、いつもの質問になる例もあり、そういう息遣い、そして質問、その方と対話して、テープ起こしでインタビューの意味を理解。武田さんもキャスターと言う仕事で、日本だと言葉の伝達が困難になったと書かれていると説かれて、国谷さん、分かりやすいものを、になり、視聴者は待ってくれるか、番組の時間制限のこともなかなか大変、そしてわかりやすく伝えると、聞き手にはそれ以上突っ込めず、伝えづらい時代。武田さんもわかりやすかったと言われて、それでいいのか、相手が頷くのはそれでいいのかと思うものがあると説かれて、国谷さん、ゲストと1時間打ち合わせ、番匠で提示できるのは限界があり、分かりやすくでは不十分、分かったようでわからないという疑問符の残ったものがベター。

　国谷さんは東京芸大の方と対談されて、視聴者にざらつきを残したいと考えて、それで唯一自分の出来るのは、様々な角度で問いを、それも答えのないものを発して、そして専門家の答えも、全部解決はされず、ざらつきになり、これはなかなか難しい、話し始めて、分かった気になるが、もう少し重みのあるはずが感じられず、もう一問問いたいとして終わっていた。

　武田さん、ゲストの政治家に、しかし、どうですかと聞くと、政治家にとって邪魔と見られるものかと説かれて、視聴者にはバトルに見えて、強く突っ込むのは話を引き出すものが、けんか腰に見える、バトルに見えると説かれて、国谷さん、それが起きやすいのは、どんな質問をしても同じ答え、違う質問なのに同じ答え、菅氏の安心安全のようなもの、そして視聴者には国谷さんが一方的にバトルだと見えてしまう。武田さん、政治ではちゃんと答えず、そしてクローズアップ現代を国谷さん降りて5年のメディア、国谷さん、重みなし、相手が嘘を言っても責任を問われず終わり、それで政治の言葉が信頼を失っている。国谷さんも尊敬するジャーナリスト、アメリカのもので、しかしテレビの映像のインパクトが印象になり、誰がどういうコミュニケーションかと視聴者に取られるというもの、映像の力は大きく、インパクトのあるものを見せられたら、視聴者には映像のもたらしたもののみ、その中で一体感が生まれやすく、それが人々の共感を生むものが、人々がそれに共感だと感情に寄り添ってしまい、様々な豊かさがそがれる、アルバースタムさんもそれを警告して、テッドコペルさん、アメリカＡＢＣのキャスター、ディベート番組をして、インタビューのフェアネスは見事、権力者でもそうでなくても同じ姿勢でインタビュー、そういうものがテレビジャーナリズムの信頼性をもたらすもので、見事なものに国谷さん学生時代に感銘、自分もそうなりたいロールモデル。

　クローズアップ現代、前説を考えるのに時間もかけて、それができたら頭の中で整理、ゲストと対面するプラットフォーム、そういうものをするのに時間をかけてやり、プラットフォームを作るのは全体像が見えないとダメ。番組のビデオは目の前のものをとらえるものの、底流にあるのは何かにこだわり、全体像を視聴者に提示して、そしてＶＴＲを見てもらうもの、全体像を作るのはなかなか大変。

　武田さんは、キャスターはプロ、目線はアマチュアの姿勢を貫いたのを評価されて、国谷さんも最初にそのテーマに向き合い、その課題がどうしてあるのか、専門家が番組を見て、重要な点は押さえられていると評価されるものがいり、賛成反対、様々な視点があると投げかけられるものを意図して、最初にあった疑問から目線を合わせていた。武田さんもキャスターという仕事の書評を書かれて、若い女性の置かれている立場の特集でネーミングに国谷さん異論を説かれたことを紹介されて、専門家の視点と、アマチュアリズムは必要だと説かれて、国谷さん、テレビ界は男性目線、ダイバーシティがなく、制作現場、編集長、デスクも男性、テーマ、タイトルを決めるのも男性、武田さん、それはラジオも同じ、国谷さん、メディアのジェンダーギャップは深刻、国谷さんそれに2010年に取材、海外では女性の活躍する組織ほど優れているのに日本は遅れていて、2010年から女性の問題を番組で取り上げて、世界の女性会議に参加、最先端取材、そして番組に生かして、一番印象に残っているのはＩＭＦの女性理事を招いた特番。

　国谷さんは芸大の方とも交流、クローズアップ現代の最後のものは若者との対話がテーマ、そして先生たちと対話は意味があり、事前の勉強、アーティストの存在、作品、演奏が表現であり、それらに向き合い、アーティストはその分やでどうやって認められて、学生たちに何を伝えるのか、答え、個人のストーリー、原体験も意味があり、学生たちとの向き合いは問いであり、問いを持つものに意味があり、問いを出すと、芸大だと45人いたら45の答えがあり、先生たちと話して、ダイバーシティ、多様さを知ることになり、自分たちの考えを見せて、変革は必須、今は100年に一度、社会も、変えないとならず、こういう皆さんの存在は意味がある。武田さん、国谷さん残り30秒で質問された意味を説かれて、国谷さん、インタビューはし続けたい締めくくられました、国谷さんのクローズアップ藝大の本（https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034206700&Action_id=121&Sza_id=B0　）も出ています、以上、国谷さんのお話でした。

　そして、ニュースエトセトラ、澤田さんとニュース解説、菅総理の会見は金曜ではなく木曜、しかし飲食店は疲弊であり、澤田さん、20日に解除、お店への配慮はないと説かれて、そして緊急事態解除、沖縄を除いて解除、岡山、広島は完全解除、他はマンボウ（緊急事態の一歩前）、これは緊急事態→下りマンボウは初、神奈川県などのマンボウは延長、自治体により違いはあり期限は7/11まで3週間。

　大都市圏は沖縄以外マンボウ、過去は延長2週間のものが、3週間、感染から発症まで2週間のため、本来は1カ月必要、しかし緊急事態とマンボウは実質同じ、マンボウは市町村単位、緊急事態は県単位、罰金も少し異なるもの。お酒は出すな→19時まで、政府は飲食店にアクリル板、座席の間隔、換気、同一グループは4人まで（しかし昨年末菅氏7人でステーキ）。しかし東京は小池氏、18時に記者会見、同一グループ入店は2人、90分まで。武田さん、東京の飲食店にはより厳しいものが夕方に出たと説かれて、澤田さん、全体的に下がってきたから解除ではなく、広島、岡山では下がっても、分科会では激論、対象は東京、五輪のため、厚労省は感染者が減っているというものの、若年層感染→高齢者であり、専門家にはリバウンドが東京であり、専門家には東京の解除反対の声もあった。それで解除、アドバイザリーボードでは、デルタ株で五輪の際に緊急事態の危険性がある＋五輪をやらずとも感染者は増える、会場に観客を入れると患者は1万人、国立感染症研究所の試算で公式。夏になるとお盆で人出増加。

　問題はワクチン、職場で接種が開始、1000人以上大企業でやり、大規模接種会場は何と6割空席、それで自衛官を最初に接種、64歳以下でも、全国どこでもＯＫになり、しかしそれで遠方から来ることになり、住民票は東京以外、接種券は東京の例もあり、東京23区では接種券の発送が遅れて大規模会場もそれほど埋まらず、澤田さんのところもまだ。大手町に行けるのは高齢者は困難、若い人が行く。

　武田さん、市区町村で差があると問題と説かれて、どういう順番でやるのか、大規模接種の空席などのゴタゴタと説かれて、澤田さん、ワクチン接種は進み、澤田さんの周囲でも接種する人はいるが、アドバイザリーボードスタッフによると、今のワクチン接種だと感染を劇的に改善にならず、菅氏の言うように7月末で改善はダメと言っているというもの。武田さん、今の接種で五輪は無理と説かれました。

　そして、菅氏の記者会見、17日のもの、ワクチン、730万人／週接種で、菅氏は1日100万というもの、オリンピックは世界で40億が見て、復興、子供たちに感動と無理やり一緒にして、しかし五輪をやるのに具体的な策はなく、他方デジタル庁、35人学級、不妊治療に言及、そして土地規制法、憲法改悪の国民投票法を言った。

　質疑では幹事社の東京新聞の清水さん、感染リスクについて追及して、菅氏は観客を減らす、会場に直行して直帰しろ、しかしリスクについて具体的な言及なし。そして会場は各国ＶＩＰも来るのに、接触なしなど具体的なものなし。　

　菅氏は原稿丸読みから、Ｇ７に行き自信？プロンプターも見ているものの、ラジオフランスの西村さん、五輪で死者が出るのにどうして開催かと追及して、菅氏は感染対策でＯＫといい、そして菅氏らやりと笑い問題。さらに神保さん、五輪は総理の責任で開催するのか、これまでＩＯＣに責任転嫁して、そして菅氏は自分の責任でやると明言。

　菅氏と尾身氏の対比、テレビ東京の篠原さん、総理は秋にワクチン普及で集団免疫か問われて、菅氏は自信をもってできるというものの、尾身氏はクラスターがある、イギリス、アルファ、デルタでロックダウンを終えて大感染、ワクチンでも感染、菅氏は１１月に解決というものの、そんな甘いものではないと尾身氏は明言。しかしアドバイザリーボードも来年春までマスクはいると指摘。

　中国新聞が河井夫妻の件で、安倍氏に説明させるのかと追及、17日はさら問いが続いてバトル、そして菅氏は質問の前半のみ回答、安倍氏、二階氏のことには言及せず、そして尾身氏は18日に無観客にすべきと主張、観客を入れるなら開催地、東京なら東京だけ、パブリックビューイングも中止、五輪の最中でも、予兆（若い人の感染拡大、人出増加）などで止めるものだと語られました。国谷さんのお話の後で菅政権のデタラメを聞くと、太平洋戦争の時と同じ、おそらく菅氏らは、何かあったらアメリカが助けてくれる（＝太平洋戦争で神風が吹いて勝つと同じ無限大の無責任）のデタラメに絶句でした、以上、澤田さんの報告でした。