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P子シリーズ1《2杯目の珈琲》

P子シリーズ1《2杯目の珈琲》 2016年11月07日 19:23
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本文はコメント欄にあります。

P子シリーズは過去にいくつか書いたのですが、SS形式にしたのはこれが最初です。

【登場人物】
・マダンテ……私。言葉遣いの悪い漫画家。
・P子……漫画家友達。仕事場によく遊びに来る。


コメント(1件)

[1]2016年11月07日 19:26
《2杯目の珈琲》



「そろそろ珈琲の美味しい季節だよね」
「ソレ、冷蔵庫からビール出しながら言うセリフぅ?」
P子は買ってきた珈琲豆をテーブルに放り投げて自分だけビールを飲む。

久々の登場P子は私の漫画家友達。
PARCOでバイトしているからP子だ。
時々手伝いに来てくれるが、冷蔵庫や漫画や録画を勝手に漁り手伝いなど何もせずに帰っていくことの方が多い。

珈琲をいれながら嫌味を言ってみる。
「私酸味のある珈琲が好きだって言ってるよネェいつも」
「味なんてみんな同じじゃん」
違げェよ。
ブラックで飲まないオメさんにはわかんネェだろうがナ。


P子はよく簡単な手土産を買ってくるが、毎回私の好みと見事に合致しない。
ヤンキー仕様のスリッパとか(もったいないから使用しているが)。


珈琲を一口飲んで、やはり今回も好みの味ではなかったことを確認する。
「で?今度はなんで別れたン?」

P子は恋多き女だ。
つまり別れも多い。
私の仕事場に来ていきなり酒を飲み始める時はまず別れた時だ。
他人の色恋沙汰など興味は無いが、P子の場合はネタとして面白いから聞きたい。

「アンタすぐ漫画のネタにするからヤダ」
「何を今更」
「私の話だってバレちゃうでしょ」
「オメさんの別れた男が私の漫画読むワケねーだろ」
「でもヤダ」
「じゃあ自分で描けヨ」
「私はいつもハピエンがいいの!」
「いい歳してスイーツだから話にバリエーションがネェんだロ」
「私もう恋はヤメる!」
P子は3缶目のビールを空けながら宣言した。
「ソレ何度も聞いた。で、しばらくすっと『恋をしないと恋愛モノ描けな〜い』とか言い出すのナ」
「それじゃまるで私がバカみたいじゃん」
「あぁバカだよオメさんは」
「ぐぁーー」
「ヤメロ酔っ払い。直線も引けネェのかボケ」
原稿とペンを取り上げる。
P子には何度原稿を台無しにされたか数えきれない。

「んもー聞いてよー」
「だから聞かせろヨ」
「やっぱヤダ」
「頭突きすンぞコラ」

ぐだぐだ言いながらまたビールを空ける。
ウチは居酒屋じゃネェんだが。

P子は女性としてそんなに悪くないと思うのだが、なぜいつもうまくいかないのだろう。
もう付き合いは長いが、カワイイ奴だと私は思っている。
いつか幸せになってほしい。
本気でそう願っているんだ。
そうすりゃ私の仕事場が荒らされることも無くなるからナ。


私は2杯目の不味い珈琲を飲みながらため息をついた。




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