ボインな音感コミュのテーマアルバムはナザレスの・・・

NAZARETH/Razamanaz(1973)

やはりナザレスの中ではベスト1ではないでしょうかこのアルバムは。
後半はややテンションが落ちてしまうのですがもしかして
後半がこのバンドが持っている本性に近いのではないでしょうか？
そうB級品の味というやつです。まぁ意識してやっているわけではないと思いますが
やはりマニア向けののバンドと言われるのがこのバンドの宿命なのでは・・・
本人たちは決してそうは思っていないでしょうが・・・










1.Razamanaz
押せ！押せ！のハードロックナンバー　グイグイと疾走していくナザレス・・・多分ナザレスの代表曲ではないでしょうか
元気いっぱいというよりかは黄金期のナザレスがこの1曲に集約されているのでは・・・
しかしドラムのバスドラムの踏みっぱなしが更に疾走感生んでいます！　渋い！
2.Alcatraz
チャイニーズの匂いのするイントロそしてちょっとアダルトちっくなハードロックンロールが若手のバンドにはちょっと
真似ができない奥の少々ある曲です。派手ではないけどメンバー1人1人の音がけっこう尖がっている音です。
ナザレス今が旬ていうような音です。旬です！
3.Vigilante Man
ナザレスの最大ヒットチューンのラヴハーツタイプのバラードです。スワンプの匂いもしつつ・・・
ダンのヴォーカルの声のラフさが活きています・・・というよりもいい味が醸し出ているといったほうがぴったりかな
バラードというよりはゴスペルに近い感じです。歌がうまくても声に個性がないとすごーくつまらない曲になってしまう
典型的な曲でした・・・ギターのスライドもいい味だしているんです。
4.Wake Up This Morning
スライドギターで始まります・・・あれっマニエルってこんなにスライドギター弾いていたっけ？
でオーソドックスなロックンロールです。3コードに近いんです。ダンのヴォーカルがこの曲にオリジナリティを与えてくれました。
ギターソロはもちろんスライドギターをかましています。リズム隊は安定しております。
個人的にはもう少しワイルド＆ラフだったらなぁーと願う次第です。
5.Night Woman
ジャングルビートとダンのヴォーカルの絡み具合が気持ちいいこの曲。マニエルのギターがボデドリー状態でパーカッシヴなギターです。
ソロがまたスライドなのですがこのスライドがこじんまりしておらずスケール感のある音になっています。
曲は非常に本能的な曲です。
6.Bad Bad Boy
軽快な単純シャッフル3コードな曲です。こーいう曲は単純なだけにバンド自体がもっている色・グルーヴが全面的に出ないと
自己満足状態になってしまう危険性を伴う感じの曲なのですがナザレスの場合ダンマッカーティがいるので大丈夫だと思います。
しかしリズム隊は安定しているなぁー
7.Soul My Soul
少々メロウなナザレスです。なんだか思ったのですがこのバンドはバックの演奏はいたって平均的で可もなく
面白みにとっても欠けるんです。熱いものを感じられないぶんだけにヴォーカリストのダンに頼らざるをえないのです。
この曲はやけに演奏と歌の温度差が感じられてしまいます。ところでこの曲なんだか暗いなぁー
8.Too Bad Too Sad
クールな感じのそして少しダーティな感じもあるロックンロールです。でもA級ではないんですよ。B級なんですよね。
何がって言われるとよく分からないんですけど立派な感じがしないんですよ子の人たちのオリジナリティが
とういか単純に輝きが無いんです。一番大切な輝きが・・・地味なんだよな。だからB級と言われちゃうんだな・・・失礼しました
9.Broken Down Angel
少々アメリカンの匂いがするロックナンバーです。というかスコッティシュの風合かなぁ？微妙？
ロッドスチュワートのソロの小型版みたいです。そうこれもあくまでもB級・・・これがナザレスの持ち味なのでしょう（苦笑）