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西岡の雑誌図書館コミュの週刊金曜日の部屋

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 東日本大震災とそれにともなう東京電力福島第一原発事故が発生した2011年以降、福島県で胃がん患者が多発していることが、国の「全国がん登録」(全国がん罹患モニタリング集計)データによってこのたび確認された。患者数が単に増えているだけではなく、多発状態にある。
 これまでに公表されている「全国がん登録」データは13年までのもの。日本の胃がん罹患率は、5歳ごとの年齢階級別に集計されており、人口10万人当たり何人発症しているかという「人数」で表される。全国の胃がん年齢階級別罹患率」と福島県の同罹患率を比較してみたのが、次ページの【表1】だ。
 見ると、男女ともにさまざまな年齢層で全国平均を上回っている年齢階級が散見される。しかし、単年度の1コマずつを比較するだけでは、多発しているか否かの判断はできない。
 そこで、全国と同じ割合で福島県でも胃がんが発生していると仮定して、実際の罹患数と比較してみる検証を行なってみた。疫学(えきがく)の手法で、「標準化罹患率比」(標準化発生率比ともいう。略称は「SIR」)を計算する方法だ。全国平均を100として、それより高ければ全国平均以上、低ければ全国平均以下を意味する。
 福島県の胃がんについて、08年から13年までのSIRを計算してみた結果は、次のとおり。

【胃がん】福島県

        罹患数   SIR

08年男  1279   88.3
09年男  1366   94.1
10年男  1500   101.1
11年男  1391   92.2
12年男  1672   110.6
13年男  1695   110.9


08年女   602   86.6
09年女   640   94.2
10年女   700  100.9
11年女   736  100.9
12年女   774  109.2
13年女   767  109.9

 11年を境に、男女とも全国平均を大きく超えてしまっている。ちなみに、国立がん研究センターではSIRが110を超えると「がん発生率が高い県と捉えているようだ。
 次に、このSIRの「90%信頼区間」を求めてみた。いよいよ疫学の専門領域に突入するわけだが、一般向けに分かりやすく言えば、それぞれのSIRの上限(正確には「推定値の上限」)と下限(同「推定値の加減」)を計算して出し、下限が100を超えていれば、単に増加しているだけでなく、「統計的に有意な多発」)(=確率的に「偶然」とは考えにくい多発)であることを意味する。
 その結果は、下の【表2】のとおり。福島県においては、12年と13年で胃がんが男女ともに「有意に多発」していた。

(明石昇二郎「福島で胃がんが多発している」(週刊金曜日/2018年3月9日号・16〜21ページ)同誌同号16〜18ページ)
https://www.amazon.co.jp/%E9%80%B1%E5%88%8A%E9%87%91%E6%9B%9C%E6%97%A5-2018%E5%B9%B43-9%E5%8F%B7-%E9%9B%91%E8%AA%8C/dp/B07B12HXM7/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1522387688&sr=8-3&keywords=%E9%80%B1%E5%88%8A%E9%87%91%E6%9B%9C%E6%97%A5

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