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存在と時間 ハイデッガー ハイデガー コミュの第31節 了解の働き、としての現存在

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『存在と時間』の第31節をともに考えてゆきましょう。この節でハイデガーが言っている所から、各自、深く思うところを言葉にしてみましょう。

コメント(5)

実存論的に言うと、先に見た情緒性は現存在の持つ構造の一つだ。
そしてこの情緒性と同じく根源的に現存在の構造を形作っているものに了解の働きがある。
情緒性が了解の働きを妨げるようなことがあったとしても、それでもそこにさえある種の了解が成立しているのだ。
すなわち、了解の働きはもとより情緒づけられている了解の働きなのである。
了解の働きは基礎的な実存カテゴリーとして解釈しなければならない。
それはすなわち、了解の働きという現象が現存在(者)の存在の根本的なありようなのだということを意味する。
これに対して、可能であるいくつかの認識の仕方の一つとしての〈理解すること〉は、例えば〈説明すること〉と同様、了解の働きの実存論的な派生態でしかない。
ここまでの探究においても実は、こういう根源的な了解の働きに突き当たっていたのだが、あえてそれを主題とすることはしないできた。

現存在(者)が実存しながら現であるというのはどういうことかと言えば、
世界が現であり、現存在(者)とはその内における存在者だということに他ならない。
内における存在もまた世界同様、現であり、現存在(者)とは内における存在を目標としてあるのである。
この目標ゆえに実存している世界‐内存在‐者はそれみずからを開示することになる。
これがすなわち了解の働きとして名づけられたものに他ならない。
ここの所が僕の素人考えから言うと(笑)、最も深い所だ。
現‐存在者は内存在であろうとしてあるところに自らを開示しており、この開示するということがそのまま了解の働きそのものに他ならない。

内存在であろうとすることは現‐存在者の究極の目標であり、ここに有意義性も成立している。
したがって、この究極の目標を了解することは有意義性が同時に開示されることに他ならない。


以上は概念的な骨子を素描しただけのものだが、そこから大いなるものをくみ取る者はくみ取るだろう。
現‐存在者があることの究極目標(ヴオルムヴイレン)と、これを了解することによって基礎づけられる世界が開示されることの有意義性とが、ともに現‐存在者に開示されているということは、

現‐存在者は世界‐内存在‐者として自分に関わる(関心を持つ)存在者であるということを物語っている。

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