ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ホーム > コミュニティ > 本、マンガ > テニプリファンタジー小説 > トピック一覧 > (67章)最終章(後編)(テニ...

テニプリファンタジー小説コミュの(67章)最終章(後編)(テニプリファンタジー)「別れの時」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コミュ内全体

そしてその夜。
皆は研究所のダイニングで食事をしていた。
今日、分かれた皆はこれからの事を話し合う。
恐らく向こうにつけば、1軍と戦う事になるのが分かっていた。

だから、もう自分達は精霊の力は必要なくこの世界で使ってくれと言う侑士に
慈郎は、
「あ・・・レイラ後で話が有るんだけど、良い?」
「ん?別に構わんが?どうしたうつむいた顔して」
そして、食事が終ると皆はくつろいだり、跡部の様子を見に来たりと、
それぞれの時間を過ごす。
そして、慈郎はレイラを呼んで話した事は、自分の力を返すという物だった。
「いいのか?これで」
「うん!だって俺、テニスが好きだから。それに、俺達の世界にその力は必要ないでしょ?」
「確かにお前達の世界ではこれは確かに不要・・・いや、大騒ぎになるか」
「うん・・・レイラ」
「なんだ?」
すると、慈郎の目からポタポタと涙が落ちる。

わかってはいた。
いつかこんな日が来る事を。
でも、こんなに早く感じるなんて思わなかった。
天の精霊となった時は本当に大変だったけどそれでも楽しかった。
でも・・・この力は自分達の世界では重過ぎる力だった。
だからもう、返さねばならないのだ。
「・・・レイラ・・・今まで・・・今まで・・・アリ・・ガ・・トウ・・」
慈郎が涙声で言うと、レイラは涙を拭いてやる。
「気にしていない。それに、こちらとしても残念だ。やっと後継者が出来たのにまた探し直しだな」
「レイラなら、絶対見つけられるよ。だってレイラ、頭いいもん。だから絶対大丈夫!俺も、向こうで頑張るから、レイラも元気でね」
と、慈郎が手を出すとレイラも手を出し握手を交わした
これで本当にお別れだ。

そして、リースとシルフィーそれに鳳も、別れを惜しんでいた。
「それじゃあリース。シルフィーの事お願いしますね」
「あ〜。失礼ね。私が頼りないみたいじゃない」
「あ、ああコメン。そういう意味じゃなかったんだけど」
「ウフフ」
「ちょ、ちょっとリース。何笑ってんのよ!」
「アハハ。ごめんごめん風使いとしては俺の方・・が」
いきなり彼は地面にツッコンだ。
シルフィーが風を操って彼を吹き飛ばしたのだ。
「ウフフ・・・アハハハハ・・・鳳君たらだらしなーい」
と、突然下から風が巻き起こり、危うく飛ばされそうになるのを必死に耐えたが、バランスを崩して、その場に尻もちをつく。
「痛った〜。も〜!」
「アハハ。そういう君もまだまだですよ」
と、鳳は手を出して、シルフィーを立たせた。
「さあ、もうすぐお風呂だから、その体洗わないとね」
「うも〜レディの体をこんなにしちゃって〜」
「お互いさまでしょ」
と言いながら去っていくのを聞いていた菊丸は1人寂しそうにしていた。

彼だけなのだ。誰にも別れを告げられないのは・・・

ラティエルは既に地の力がついている。
それにこの研究所で、まだ友達を見つけていない。
なんとかして、早くこの精霊の力を誰かに渡さなければいけないのに・・・
もう時間もない。
「どうしよ〜」
「英二」
「あ、ラティエル」
「どうしたの? そんな落ち込んだ顔して、英二らしくないよ?」
「うん。ちょっと・・・」
「雷の精霊渡す人、まだ見つからないの?」
「うん・・・なんとか跡部が完全に起きる前にこの力を渡さないと」
「う〜ん・・・」
2人が頭を悩ませていると、そこへ、
「あの〜・・・」
と、小さな女の子がやって来た。
「ん?何?」
「その・・・私じゃダメ・・・かな?」
「え?君に?君、名前は?」
「ライシー。カミナリの力を代々つかさどる家系。でも、私だけ、何の力もないの・・・お願いその力、私に頂戴」
「え?・・・いや、お願いって言われても、君大丈夫なの?」
「うん。少しは力、持ってるから。でも、皆みたい出来ないの」
「つまり、出来るけど、力がちっちゃすぎるって所かな?」
「うん。お願い
ラティエルと菊丸は顔を合わせ、2人が再度彼女を見ると、
「分かった。この力、君に上げる!」
「ホント?ありがとう!私、この力で頑張るね!お兄ちゃん大好き!」
と、ライシーがキスをしようと菊丸に近づいたが、それをいち早く気づいたラティエルが止める。
「はーい。そこまで、おこちゃまには、男の子とキスなんて、10年は早いわよ」
「じゃあ10年たったらしていいの?」
「う・・・え、えっとそれは・・・」
「あ〜ライシーちゃんそういう大人の事は大人の人に聞くといいよ俺まで中学生だから・・・ね?」
「う、うん・・・」
「ほら、もう暗くなってきたから、お家へおかえり。パパやママが心配してるよ?」
「うん!」
彼女は踵を返して走り出すと、外に出て、クアリーに乗って、行ってしまった。

でも、これで寂しい思いをしたのは他でもなくラティエルの方だ。もうすぐ船は出港し彼らの世界に戻る。

その前にしておきたい事があったのだ。
それは・・・

3日目の朝、

船は出港の準備を急いでいた。帝国軍の様な力を持たないこの船で、異空間に入るのは困難な事だが、偶然帝国軍からのお礼の中に異空間装置が入っていたため、それを使えば、なんとかなるが、それの調整にはかなり時間がかかる。
その頃弦一郎達は、跡部の様子を見に行った」
本来ならば、もうすぐ目覚めるはずなのだ。
「跡部さん・・・」
鳳が心配そうに彼の手をそっと握ると、指がピクリと動いた。
「う、うう・・・」
「! 跡部さん」
彼が再び彼の顔色を見ると、ゆっくりと目を開けた。
「跡部さん!」
「おお!」
「お、まえら・・・なんで・・・う!」
「あ、ダメですよまだ動いちゃもうすぐ薬が着ますから、待っててください」
その事を廊下を通っていたラティエルが気づいた。

彼が目覚めたのだ。
だとしたら、もうあまり時間がない。
彼女、ラティエルは決心した。
「コンコンとノックをし、菊丸を呼び出した」
「どうしたの?急に」
いきなり呼び出された菊丸は、テニスコートに来た。
「ねえ、英二・・・部長さん起きたんだね」
「あ、聞こえてたんだ」
彼女は何も言わずにこくりと頷いた。
「だったら、お願いがあるの」
「お願い?」
「私と、テニスの試合をやってほしいの!」
「ええ? あ、まあそりゃいいけど出も何で突然?」
「英二帰っちゃうんでしょ?」
「だから、最後に勝負したいの!」
「そういう事なら、審判するぜ」
「あ、丸井。なんでここに?」
「いきなり引っ張ってかれたから、追っかけてきたんだよ。一応お頭には許可取ってきたからもうちょっとかかりそうだって」
「どれ位かかるの?」
「う〜ん30分くらいかな?」
「げ!あんま時間ないじゃないか!」
「ほら、さっさと始めるぜ」
「そうだね」
「悔いの残らないように。お互いベストを尽くしましょ」
「うん!」

そして、2人の試合は始まった。
これには船内から全員が見ていた。
鋭いスマッシュや菊丸のアクロバティックが飛び交い、思わず、ビデオカメラに収めている者までいた。

そして30分後
「ゲームセット! 勝者菊丸英二!」
「ハア、ハア、ハア」
2人は息を切らして、その場に座り込んだ。
そこへ、鳳がアイスコーヒーを持って来た。
「ご苦労様。2人とも、いい試合でしたよ」
それには菊丸が答え、アイスコーヒーにガムシロとミルクを入れて混ぜて飲む。
「くー!おいしい!」
「ほら、ラティエルちゃんも」
「ありがとう。ああ、美味しい。英二・・・ありがとう。最後にいい試合ができて楽しかった。これからも、テニス。続けてくれる?」
「うん。続けるつもりだよ。ラティエルもありがとう。俺達は離れていても、素敵なパートナーだよ!」
「英二・・・英二〜!!」
とラディエルは泣きながら、菊丸にくっ付き、菊丸もそれを受け入れる。
これで、本当のお別れだ。

「準備ができたぞ〜」
「あ、行かなきゃ」
そこをラティエルが止める。英二。あの、わがままで悪いんだけど、私も一緒行って良い?」
「え?最後に船の上から英二の事を見たいの・・・だから」
「いいよ」

こうして彼らはそれぞれ船に乗り込み、出港準備が整った。
今回はウラテの協力もいる。

「ウラテ、頼むよ」
「クウ〜!」
そして、船は上昇し、異空間装置が作動し、ウラテも異空間に入る為角が光った。そして、船は異空間に入り、ウラテは菊丸達と出会った、あの場所の匂いを覚えていた。

そして、U−17の合宿所の空間が歪み、船が姿が見せ、一時騒然となるが、
それが地面に着陸すると、菊丸達が降りて来た。
大石が真っ先に駆け寄る
「英二!どこ行ってたんだ?心配するじゃないか」
「えへへごめんごめんちょっと冒険しちゃった」
「え〜冒険しちゃったじゃないだろう?本気で心配したんだからな?」
そんな会話をしていると、皆降りて来た。
「侑士?」
「なんや?岳人お化けでも見たような顔して」
「当たり前だろ?どこ行ってたんだよ!」
「まあ、細かい事は説明できひんけどな」
「ハア?なんだよそれ?」
そして、ジャッカルも、ブン太に駆け寄った。
「ブン太!」
「よ!ただいま!」
「ただいまじゃないだろ!どこ行ってたんだよ!」
「あ〜いやちょっと、異世界に・・・アハハ」
「アハハじゃないだろう?も〜本気で皆心配してたんだぞ」
「弦一郎・・・多くは言わない。無事だったようだな」
「柳。クオーは離れた、だが、ココに居る」
と、彼が出したのは、クオーと一緒に取った写真が収められたペンダントだった。
「弦一郎・・・おかえり。大変だったみたいだね」
「遅くなったな幸村」
「ウフ。見て分かるよ。クオーとは別れたんだ。でも、君の中にずっといるんだろ?」
「そうだ」
「跡部!」
皆が跡部の方に駆け寄る。
なんとか治った彼だが、まだ完全とはいえない状態だった。
それでも彼は一人で降りて来るが、足元がどこか危なっかしく感じた。
「みんな。すまない。心配かけて」
「跡部さん。少し休みましょう」
「ホンマ言うたら、後数日休んどかなアカンなのに、帰るゆうて聞けへんかった
もんな〜」
と、侑士は呆れながら言う。

そして、跡部の体は医務室にうつされた。
あの世界からもらって来た薬を飲ませ、体力の回復をはかり、更には睡眠効果もあったので、それを呑んだ彼は、すぐさま眠りについた。
すると、別れを惜しむかのように雨が降り出した。
「あ、雨・・・」
「うわ〜〜〜〜」
突然の豪雨で皆は宿舎に逃げ込んだ。
アチコチがびしょびしょだ。
「なんなのよも〜」
とラティエルが外を見ると、外は雷鳴がとどろき、カミナリがなっていた。

そして、アルカラークの船は一反帆を畳み、急いで外への出口を閉めた。

結局その夜は間借りという形で過ごした。

そして、雨が上がったのはそれから3日後だった。

アリーバとウラテは船の前で侑士と話していた。
「そっか。あのお兄ちゃんまだ・・・」
「ああ。けど、プライドがちーとばっかしたかいやっちゃからな〜」
「そうなんだ」
「それで、自分はどないするんやこれから」
「あ・・・そうだね。僕はとりあえず、実家に帰って、これからの事を考えるよ。アルカラークさんは、一緒に来ないかって言ってくれてるけど、いきなりの事だったし・・・」
「そやな。ほな、よう考えて決めるんやで」
「はい!」
「クーウ!」

そして、それぞれが別れを惜しむ。
握手を交わしたり、
抱き合ったりしている者もいた。

そう。

これで、本当にお別れなのだ。

皆が乗り込むとハッチが閉まり、船は再び動き出し、ウラテが異空間へといざいない、船は異空間へと消えた。




エピローグ


それは、合宿がオワリ、それぞれの地で生活をしている頃、菊丸の家に、手紙が届いていた。
なんとそれは、ラティエルからだった。
「前略、英二様。お元気してるかな?私は今、不毛の大地を豊かにする手伝いをいています。地の精霊の力を借りて、緑に変えて、そこに新しい命が芽吹くようにと頑張っています。英二の方は、もう合宿終わったかな?会えないのはちょっとだけ寂しいけど、いつまでも私の事を覚えていてくれると嬉しいです。

追伸

可能なら、またどこかで会える事を祈っています。

ラティエル。愛する英二へ



Fin

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

テニプリファンタジー小説 更新情報

テニプリファンタジー小説のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。