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new†イエス・キリスト†コミュの「ジョン・ワナメーカー―世界初、史上最大の百貨店王」 ジョン・クゥアン著

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『ジョン・ワナメーカー』と聞いて、
パッと人物をイメージできる人って、
どれくらいいるんだろう?
正直、僕は初耳だし、検索をかけても、
グーグルなら約98,700件が検索されるが、
人物を詳しく知る手立ては、あまりあるとはいえない。
日本語のウィキペディアでさへ取り扱っていない。
グーグルなら、英語のウィキペディアでも、
日本語に翻訳してくれる機能があるので、
読めなくは無いが、日本語が変で読みにくい(^^;

功績はたくさんあるのに、
人物事態は日本ではあまり有名じゃないし、
ましてやキリスト教信仰の強さなど、
日本では誰も語らない。
ただ、いくつかの格言が信仰から切り離した形で
紹介されているサイトが、
ぽつぽつあるだけだ。

なぜ、そうなるのか。

思い当たる節があるとすれば、
彼の主義主張やしてきたことが、
日本の企業にとって、特にブラック企業にとって、
これ以上は無いほどに耳の痛い話ばかり
だからではないかと、思われる。

彼は、自分の店を持ち、従業員が増えるに従って、
当時のアメリカの企業が考えもしなかった、
社員に対する福利厚生を次々に実施し、
社員には十分な休息や有給休暇(義務的に)、
十分な収入、営業時間の短縮、
リゾート地などでの社員専用の福利施設の建設、
保険制度、店内に社員専用の医療施設を設置、
などなど、枚挙に暇の無いほどの厚遇処置を
それが当然だと、実施した人物だった。

自分が若い頃に、ある衣料店で働いていたとき、
過労で倒れたことがあった。
それが、この社員厚遇を実施させるひとつの要因だった。
つまり、自分も苦労したのだから、みんなも苦労しろ!
とは思わなかった人だ。

これだけならば、本当にただのいい人で終わってしまうが、
彼はそれ以外にも、当時としては画期的なアイデアを
次々に思いつき、実施した人だった。
インパクト重視のポスター、新聞の一面広告、
定価のはっきりしない店が普通だった時代に、
完全定価制を導入、
店舗への電気の装備、電話機の設置、レストランの運営。

今ならば、どれも当たり前のこととして、
大型小売店がしていることのその殆どは、
ワナメーカーが創案したものだった。

彼の経営手腕を買った当時の大統領が、
政府の要人を民間人がするなんて想像もできなかった時代に、
彼を大抜擢し、郵政長官に招聘したほどだった。
彼はその仕事も、次々に新しいアイデアを実施し、
郵便事業を大きくしただけでなく、
政府の運営資金の調達までできるシステムを開発した。
記念切手の販売、郵便貯金の創設、
宅配小包の取り扱いetcetc・・・・

YMCAの働きにも参加し、
横浜に日本のYMCA第一号施設の
開設費用を出したのも彼で、
そのほかインドや中国、朝鮮半島にも、
YMCA施設の解説費用を出している。
 
ピューリッツァー賞で、有名な
アメリカ人ジャーナリスト、ジョセフ・ピュリッツァーは、
ワナメーカーの郵政長官就任に際し、
不正があったのではないかと、
不正を暴くための取材を試み、
結果、賞賛するはめになるなんてこともあった。

普通ならこれで、
「ああ、すごい人だったんだね」で終わるのだけど、
こんな紹介では、彼のしたことはわかっても、
なぜそうしたかを知ることはできない。

この本を読んで、僕が一番に感じたのは、
僕自身の矮小さだった。
キリスト教信仰という面において、
僕は劣等生だと自認してはいるのだけれど、
だからこのワナメーカーの純粋さ、
徹底した信仰に裏打ちされた行動言動に、
打ちのめされた気分だった。

そもそも僕は伝記モノに関して、
それはその人の生き方であって、
それと同じ行き方を他の人がしても、
その人と同じに出来るわけも、
なれるわけも無いという冷めた見方をするのが常だ。
そんな僕が、肖りたいと思ってしまうとは(^^;

彼は、主日を守ることを徹底した。
従業員に信教を押し付けたりはしなかったようだが、
一番の稼ぎ時であるはずの日曜日を、
徹底して店休日としたし、
日曜学校の教師としての勤めを、
長官時代でさへも殆ど休まなかった。
教会の建設や、YMCAの支援に支出を惜しまず、
出来る限り信徒を助ける働きをした。
彼の信仰が、彼を成功させた。とは言わない。
だが、彼の行動が、
信仰から出ているとは、はっきり断言できる。

彼の生き方は、
真似したくてもなかなか出来るものじゃないけど、
同じクリスチャンであることに、
誇りを感じることは出来る。
それがまた、信仰するうえでの力となるような気がする。

まあ、信仰抜きにしても、
ブラック企業の経営者には是非一度、
読んでいただきたい一冊だし。
ブラック企業に泣かされている人たちも、
それを従容と受け入れるしかないと諦めるのじゃなく、
こんな経営者もいるんだということを
知るきっかけになると思われる。

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