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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】戦争協力と画家たち

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【孫崎享のつぶやき】
前回、戦前・戦中に重要な小説家達が一斉に戦争協力したことを紹介。では画家はどうだったか。宮本三郎、川端龍子、小磯良平、山口華楊、山口蓬春、猪熊弦一郎、向井潤吉吉、福田 豊四郎、須田国太郎、岩田専太郎等が積極的に軍に協力。
2021-12-14 07:59


1:先般は、第二次大戦において、文学者が如何に全面的に戦争遂行に協力したかをみた。その一例は「大東亜文学者大会」で1942年に第一回横光利一が大会宣言、第二回大会は1943年吉川英治が「大東亜戦まさ決裁の日を迎えたり。米英文化殲滅の鉄槌を下さざるべからず」と大会宣誓、火野葦兵が「敵英米を殲滅し、その獣夷の精神を駆逐する」とする宣言を朗読、この大会関連で次の人々が寄稿。

島崎藤村、長谷川如是閑、武者小路実篤、草野心平、林房雄、佐藤春夫、長与善郎、高村光太郎、石川達三、大仏次郎、金子光晴、水原秋桜子、高浜虚子、佐々木信綱、斉藤茂吉、亀井勝一郎、西条八十、久米正雄、高見純、横光利一、丹羽文雄、山口誓子、 織田作之助、武者小路実篤、長谷川如是閑、谷川徹三、菊池寛、奥野新太郎、武田泰淳、竹内好、中島健蔵、草野心平ら、


2:では絵画の分野を見てみよう。『戦争と美術』国書刊行会 (2008/1/25)に戦争遂行に協力した形の絵画が掲載されている。そに画家を見てみよう。

 宮本三郎、川端龍子、小磯良平、山口華楊、山口蓬春、猪熊弦一郎、向井潤吉吉、福田 豊四郎、須田国太郎、岩田専太郎等

 これらの人々は戦後も画壇を引っ張っている。


3:当然ながら軍部などからの威圧的な言動がある。
 1941年『みずゑ』1月号「国防国家と美術――画家は何をなすべきか」という評論家と陸軍情報部将校らの座談会で戦意を高揚する芸術でなければならないとしている。
(出席したのは、陸軍省情報部員の秋山邦雄少佐、鈴木庫三少佐、黒田千吉郎中尉、批評家の荒木季夫、編集部の上郡卓。鈴木が具体的に発言していた。鈴木は、美術がブルジョアの奴隷となっていること、二科展で見た作品がフランスの影響を受けすぎて植民地化していることを批判し、むしろ貧しい人々の家を飾るための絵画を制作することを求めた。さらに、作品内容としては裸体画でも構わないとし、とにかく「絵具とカンバスは思想戦の弾薬なり」として、絵画が時局にふさわしい思想感情を表現して、国家に役立つことの必要性を訴えた。そこには弾圧や統制よりも、むしろ国家社会主義的な観点からの積極的な芸術振興の思想が認められる。著者: 足立元)


4:又軍に批判的とみなされたものは逮捕されている。井上、靉光、糸園、寺田、麻生は1941年第2回美術文化協会展に、出品している。この展覧会の数週間前に代表の福沢一郎(美術文化協会を結成。この団体がシュルレアリスムの影響を受けた画家たちの一大拠点となった)は治安維持法違反の疑いにより拘束され、8か月間拘留されている。

コメント(1)

文学、絵画、音楽、映画、など、芸術と言われるものが、みな統制されたのですね。
いまの中国も、そんな方向になっているとすれば、やばいですね。

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