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★いじめの弊害の恐ろしさ ★コミュのドリフト理論

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ドリフト理論
2021年11月22日08:45非公開1 view
非行少年はつねに非合法的な文化に没入しているのではなく、非合法的な文化と合法的な文化のあいだを漂流していると考える理論。漂流理論ともいう。1964年にアメリカの社会学者のマッツァDavid Matza(1930―2018)によって提唱された。

 非行少年の漂流は、社会的な圧力に左右されるばかりではなく、非行少年自身の自由な意志によって起こる。ほとんどの非行少年は合法的な文化を肯定しており、一時的に非行を繰り返したとしても、いずれは更生し、自らの意志で合法的な文化に帰着する。

 ドリフト理論の基礎となっているのは、マッツァがサイクスGresham Sykes(1922―2010)とともに1957年に提唱した「中和の技術」である。中和の技術とは、非行少年は(1)責任の否定the denial of responsibility、(2)損害の否定the denial of injury、(3)被害者の否定the denial of the victim、(4)非難者への非難the condemnation of the condemners、(5)より高度な忠誠心への訴えthe appeal to higher loyalties、という五つの技術を用いて、非行へ向かったことを正当化するということである。これらの技術によって非行の事実を中和することで、合法的な文化に戻ることが可能となる。たとえば、「非行を繰り返したが、だれも傷つけていない」(被害者の否定)などと非行の事実を正当化して、合法的な文化でも生きていけることを確認する。

 ドリフト理論は非行サブカルチャー論(非行の文化が標準的な中流階層の文化と異なるために、非行少年は逸脱者とみなされると考える立場)への批判から始まり、それまで主流であった社会的決定論(非行は非行少年の意志ではなく、社会的な圧力によるものと考える立場)に対する反論として受け入れられた。その一方で、実証可能なデータを収集することがむずかしい、更生の意義を揺るがせる、といった問題もある。

[田中智仁 2019年4月16日]

『D・マッツァ著、非行理論研究会訳『漂流する少年――現代の少年非行論』(1986・成文堂)』

https://listfreak.com/list/2196

コメント(1)

福祉士の国家資格試験では、
未だにベッカーのラベリング論が出題されます。
変化が遅い社会です。

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