気まぐれ花便りコミュの【ポインセチア】トウダイグサ科・・・(458)

メキシコを中心とする中南米原産の常緑低木です。
日本には明治時代に渡来し、和名はショウジョウボク（猩々木）だそうです。

クリスマスが近づくと花屋さんの店頭はポインセチアで真っ赤になります。
俗に「クリスマスフラワー」とも呼ばれるそうですが、我々が鑑賞する真っ赤な“もの”は、花びらでも萼でもありません。苞葉と呼ばれる葉です。

つまり、ポインセチアは苞葉と呼ばれる葉を観賞する観葉植物なのです。

生産者は、クリスマスの時期にあわせて短日処理をして緑色の葉を紅葉させ、商品価値を高めて販売しています。

実際の花は、秋から冬にかけての短日期に開花しますが、花びらは存在しません。花びらのように見える苞葉の中心部分に杯状花序と呼ばれる小さくて目立たないビーズ玉のような“花”が数個固まって咲きます。

ポインセチアは冬に出回る割には寒さに弱く、また、上手に越冬させても夏場に落葉したり、徒長して樹形が乱れることが多いので、同じ株で翌年も鑑賞に耐える花（？）を咲かせるのはかなり大変です。

しかし、容易に挿し木できます。また、強剪定にも耐えるので、挿し木や切り戻しで若返りをはかるか、あるいは１年草と同じ扱いで、翌年買い換えるのがよいでしょう。

人気の植物なので園芸品種の開発は盛んです。近年は乳白色、淡い黄緑、ピンク、斑入りなどの変わり種が楽しめるようです。

撮影地は近所の花屋さんの店頭です。