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32歳が好きコミュの図書室

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【図書室】

なんとしても図書室に入り、裏門から逃げ出さなければなりません。
私は鍵の掛かっている図書室のドアノブを思いっきり蹴り上げました。

ガコッ

老朽化のせいか、ドアノブがごそっと取れ図書室に入れたんです。

最初からこうしていればあんな目にもあわなかったのに…


図書室に入ると、以前とは全く状況が変わっていました。
本は処分されたのでしょう。
まばらにしか残っていませんでした。

そして中心には会議室代わりに使っていたのか、机がいくつか向かい合わせにおいてあり、資料などが散乱していました。

そしてその近くには真新しいホワイトボードがあり、そこには


「氏神様対策会議」
と薄れた字で書かれていました。

状況が状況だけにそんなことはどうでもよかったのですが、気になった一文がちょうど目に入ったのです。


ホワイトボードの下のほうには

【解決策】
?再埋め立て…×
?お別れ会の企画(人柱収集)…2/14

と書かれていたのです。

ここでは何について話し合われていたのか
「氏神様」とは何なのか
お別れ会がなにか関係してるのか

わからないことだらけでした。



私はとりあえず逃げることを優先し、図書室の奥にある非常口にそっと足音を立てずに向かいました。



非常口に手を掛けるのと同時に

ギギギギィ…

と図書室の扉が開く音が聞こえ、



ずるっ_ ずるっ_ 



「あれ」が来たのです。


私は急いで非常口を開け、外に飛び出しました。


非常口を出ると目の前には裏門。


多分、物凄い顔をして走ったと思います。

裏門は高さが少しありましたが、私は門に飛びつき、必死になって門を乗り越えました。

そして念願の学校の外に出ると走りながら一度だけ振り返ってみたんです。


すると

図書室の非常口が少しだけ開いて、



中から真っ黒い大きな顔がこちらをジーッと見ていました。




その顔は





園田の顔でした。
















それからすぐに「地元」を離れ、普通の生活に戻りました。

その後が気になって何度か園田の実家に電話をしたのですがつながらなかったんです。

きっと電話料金が払えずに止まっているのでしょう。

そう願ってます。


「あれ」について調べようと思ったこともありましたが、忘れて普通に生きるのが一番だと気づき、普通に生活をしています。


なんでこの話を皆さんにしようかと思ったかというと

今朝、ポストを開けるとハガキが入ってたんです。





「●●小学校 第二回お別れ会のお知らせ」








【エントリー】母校が廃校になりました。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=63103836&comm_id=2652804












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